F1

2019年ドライバーラインアップ

ドライバー紹介:小倉茂徳氏
※ドライバー情報は2019年シーズン開幕前のものです

メルセデス・AMG・ペトロナス・モータースポーツ
ルイス・ハミルトン
ルイス・ハミルトンLewis Hamilton
2007年にマクラーレンからF1にデビューして初戦で3位となり、カナダGPで初優勝を記録。早くから逸材とされていたが、2008年にマクラーレンで、2014、2015年、2017年、2018年には現在も所属するメルセデスでチャンピオンを獲得し、名実共に現代F1最強ドライバーと言える存在となった。2018年は持ち前の予選一発の速さに更に磨きがかかったうえ、決勝でもリスクをコントロールして最終的に"勝つ"ためのレース運びが自在に出来るようになり、チャンピオンとしての風格が一層強まった。
F1ドライバーには珍しくアメリカのヒップホップカルチャー的なファッションを好み、そのセンスと自由かつ独自の生き方を貫く様が頻繁に話題になる。ファンのことはとても大切にし、SNSなどの積極的な活用でファンとの絆をより強めるべきだと主張していて、その速さ・強さだけではなく、未だヨーロッパの伝統が強く残るF1の世界に新風を吹き込み続けているという意味でも影響力のあるドライバーだ。
  • チーム
    メルセデス
  • イギリス
  • 表彰台回数
    134
  • 累計獲得ポイント
    3018
  • 出場回数
    229
  • チャンピオン獲得数
    5
  • レース最高順位(と回数)
    優勝(73)
  • 予選最高位
    1
  • 生年月日
    1985年1月7日
バルテリ・ボッタス
バルテリ・ボッタスValtteri Bottas
完走率がきわめて高く、確実に好結果を出せるドライバーとしてF3時代から知られ、この頃から既にメルセデスから高い評価を得ていた。2011年にはGP3(現F3)のチャンピオンも獲得。
2013年にウイリアムズからF1にデビューした後も、少ないリタイヤ率と通算9回の表彰台獲得を含む高い入賞率を示してきた。こうした働きから、2016年で引退したニコ・ロズベルグの後任として2017年年にメルセデスのドライバーに抜擢。そしてメルセデスでは初年度からポールポジション4回と3勝をあげ、ランキング3位へと大躍進。予選の速さではハミルトンを脅かすときもあったほどで、F1にあらたな大物誕生を予感させた。しかし2018年シーズンではハミルトンに優る機会が少なく、ロシアGPではチームの判断でチャンピオンを争うハミルトンにトップを譲らされるシーンも。2019年はメルセデスとの1年契約で、自身の将来を賭けた戦いとなる。
性格としては口数は少なめながら好人物で、きちんと仕事をして帰ってくる真面目なタイプ。
  • チーム
    メルセデス
  • フィンランド
  • 表彰台回数
    29
  • 累計獲得ポイント
    963
  • 出場回数
    118
  • チャンピオン獲得数
    0
  • レース最高順位(と回数)
    優勝(3)
  • 予選最高位
    1
  • 生年月日
    1989年8月28日
スクーデリア・フェラーリ・ミッション・ウィノウ
セバスチャン・ベッテル
セバスチャン・ベッテルSebastian Vettel
特に先行逃げ切りのレースで抜群の速さをみせるドライバーで、レッドブルで2010年から2013年まで4年連続チャンピオンを獲得した。しかし2015年に現在も所属するフェラーリに移籍してからは、レッドブル時代と比較すると苦戦が続く。しかし2017年にはマシンの戦闘力が向上し、ランキング2位につけた。2018年も開幕からの2連勝などシーズン前半は王座に最も近かったものの、後半に入るとマシンの改良の遅れやドイツGPでのミスなどで失速、ハミルトンの後塵を拝してしまった。メンタル面の弱さを指摘する声もあるが、勝利に対して貪欲で、ひたむきな努力を惜しまない。昨シーズン後半の戦いから学び、更なる成長、チャンピオン獲得が期待される。
普段はとても好青年で、ファンや関係者から愛されている。なお鈴鹿サーキットは特に得意としていて、とても熱心に応援してくれる日本のレースファンと共に愛してくれているようだ。
  • チーム
    フェラーリ
  • ドイツ
  • 表彰台回数
    111
  • 累計獲得ポイント
    2745
  • 出場回数
    219
  • チャンピオン獲得数
    4
  • レース最高順位(と回数)
    優勝(47)
  • 予選最高位
    1
  • 生年月日
    1987年7月3日
シャルル・ルクレール
シャルル・ルクレールCharles Leclerc
モナコ生まれで、レーシングカートから急成長し、2014年にはフォーミュラにデビュー。翌2015年にはFIA F3でランキング4位となり、この年のマカオGPでは初参戦で2位となった。2016年にはGP3に進出してチャンピオンを獲得。2017年にはF2に進出。ポールポジション8回、7勝の圧勝でチャンピオンを確定した。
F3からGP3に進出する頃にはすでにフェラーリのドライバー育成のFDA(フェラーリ・ドライバー・アカデミー)にも抜擢。2016年にはハース、2017年にはザウバーからF1のフリー走行にも出走、2018年アルファロメオ・ザウバーからF1に初参戦し、アゼルバイジャンGPでの6位を含む入賞10回。持ち前の高い集中力と学習能力で急成長を遂げ、苦戦していたチームの復調の原動力となった。2019年はキミ・ライコネンに代わりフェラーリのドライバーに大抜擢され、その活躍が期待されている。
見た目通り性格は穏やかで愛される人柄だが、コース上では意外と強気なアスリートだ。
  • チーム
    フェラーリ
  • モナコ
  • 表彰台回数
    0
  • 累計獲得ポイント
    39
  • 出場回数
    21
  • チャンピオン獲得数
    0
  • レース最高順位(と回数)
    6(1)
  • 予選最高位
    7
  • 生年月日
    1997年10月16日
アストン・マーティン・レッドブル・レーシング
マックス・フェルスタッペン
マックス・フェルスタッペンMax Verstappen
父は元F1ドライバーのヨス・フェルスタッペンで、父の英才教育のもと早くからレーシングカートで頭角を現す。
2014年の日本GPのフリー走行で初走行し、当時まだ17歳でスーパーライセンスを取得したことは議論の的にもなった(のちにスーパーライセンスは18歳以上という取得条件が設けられた)。2015年にトロロッソから正式にF1参戦、2016年のスペインGPでレッドブルに移籍すると、そこでいきなりの初優勝。F1の最年少優勝記録を大幅に更新し(18歳と227日)、評判通りただものではないことを即座に示した。2017、2018年とも2勝を記録しているが、2018年は入賞と表彰台獲得回数が増加し、速さと強さに磨きがかかってきていることがうかがえる。
レーサーに必要な負けん気の強さは人一倍だが、それがややリスクテイカーとも言えるレース運びとなって現れてしまうことも。さらに精神的な成熟が進めば、ルイス・ハミルトン、セバスチャン・ベッテルに並ぶワールドチャンピオン候補となって行くだろう。2019年は新たにHondaパワーユニットを搭載するレッドブルレーシングのエースとしてF1の頂点を目指す。
  • チーム
    レッドブル
  • オランダ
  • 表彰台回数
    23
  • 累計獲得ポイント
    670
  • 出場回数
    81
  • チャンピオン獲得数
    0
  • レース最高順位(と回数)
    優勝(5)
  • 予選最高位
    2
  • 生年月日
    1997年9月30日
ピエール・ガスリー
ピエール・ガスリーPierre Gasly
幼馴染のエステバン・オコンの父の勧めでレーシングカートに乗り始め、2011年フォーミュラカーレースに進出。2014年にはレッドブル・ジュニアチームに抜擢された。この年からGP2(現F2)に参戦し、2016年には4勝を挙げてチャンピオンを獲得。2017年はF1に空席がなかったことから、日本に渡りスーパーフォーミュラにデビュー。初参戦ながら2連勝する大活躍をしたが、わずか0.5点差でチャンピオンを逃した。この2017年にはマレーシアGPでトロロッソからF1にもデビュー、日本グランプリを含む5戦に出走し経験を積んだ。
2018年はトロロッソ・ホンダでフル参戦し、第2戦バーレーンGPでは4位に入賞。マシンの性能で苦しい戦いもあったが、シーズン5戦で入賞して2019年レッドブル・ホンダのドライバーに昇格し、遂にF1でトップを目指す争いに加わることになった。
なおHondaとはスーパーフォーミュラ、トロロッソと共に戦ってきた仲で、2019年で連続3年目となる。鈴鹿サーキットや日本のファンにも慣れ親しんだドライバーだ。
  • チーム
    レッドブル
  • フランス
  • 表彰台回数
    0
  • 累計獲得ポイント
    29
  • 出場回数
    26
  • チャンピオン獲得数
    0
  • レース最高順位(と回数)
    4(1)
  • 予選最高位
    5
  • 生年月日
    1996年2月7日
ルノーF1チーム
ニコ・ヒュルケンベルグ
ニコ・ヒュルケンベルグNico Hulkenberg
ミハエル・シューマッハのマネージャーによって発掘・育成されたドライバーで、2009年のGP2(現F2)チャンピオン。2010年にウイリアムズでF1デビューし、ブラジルGPではポールポジションを獲得。以後、トップクラスのマシンには乗れず優勝も表彰台も無いが、技術は非常に高く、特にウェットコンディションのレースなどで絶妙なマシンコントロールを見せる。2015年にはF1に参戦する傍ら、ル・マン24時間レースにもポルシェで参戦。総合優勝も獲得した。2017年からルノーF1チームに上位復帰の原動力として期待され加入。チームランキングを2017年6位、2018年4位と引き上げてきた。上り調子なルノーと今季こそは表彰台を獲得したいところだ。
プライベートでは、乗っていたタクシーが故障したときに、運転手と一緒にエンジンルームを覗いて、率先して応急修理を手伝ったという親切さとクルマ好きぶりがうかがえる逸話もある。
  • チーム
    ルノー
  • ドイツ
  • 表彰台回数
    0
  • 累計獲得ポイント
    474
  • 出場回数
    156
  • チャンピオン獲得数
    0
  • レース最高順位(と回数)
    4(3)
  • 予選最高位
    1
  • 生年月日
    1987年8月19日
ダニエル・リカルド
ダニエル・リカルドDaniel Ricciardo
2009年の英国F3チャンピオンで、2010、2011年はトロロッソのテストドライバーを務め、2010年HRT F1チームからF1デビューした。翌2012、2013年にはトロロッソから参戦して入賞を重ね、2014年からレッドブルに昇格すると、3勝を含む表彰台獲得8回の活躍を見せた。以来、2018年までパワーでハンデがあるマシンに乗っても、車体側の性能の良さを最大限に活かすドライビングで上位入賞と優勝を重ねた。自らのことを世界一恐れ知らずの動物とされるラーテル(蜜穴熊)に例えて、ヘルメットのデザインにそのイラストを採用している。「僕はつまらないレースはしない」という宣言通り、過去7回の優勝のうち、2018年のモナコGP以外はすべて追い上げ、トップを追い抜いての優勝と常にワクワクする戦いぶりで魅せてくれる。2019年は心機一転ルノーに移籍し、新たなチャレンジに挑む。
常に笑顔を絶やさない陽気な人柄で、F1界きっての人気者。靴でシャンパンを飲むオーストラリア流のお祝い「シューイ」をF1の表彰台に持ち込み、世界的に認知度を上げた。
  • チーム
    ルノー
  • オーストラリア
  • 表彰台回数
    29
  • 累計獲得ポイント
    986
  • 出場回数
    150
  • チャンピオン獲得数
    0
  • レース最高順位(と回数)
    優勝(7)
  • 予選最高位
    1
  • 生年月日
    1989年7月1日
リッチエナジー・ハースF1チーム
ロマン・グロージャン
ロマン・グロージャンRomain Grosjean
2008年のGP2アジアシリーズ(現F2)チャンピオンを経て、2009年の後半にルノーからF1にデビューした。が、成績が振るわず一度GP2に戻され、2012年にF1再デビューを果たした。
このF1再デビューから暫くは、やや粗削りな走りで他車と接触を繰り返し非難も受けた。だが、長年コンビを組むエンジニア小松礼雄のもと、ここ数年は速さをそのままに、より実直な強さも身に着けてきている。2016年、当時新興チームだったハースF1チームに小松とともに移籍し、序盤戦での連続入賞など活躍した。2017、2018年となかなか調子の上がらない時期もあったが、2018年のオーストリアGPでは4位入賞の活躍を見せている。またピットクルーのタイヤ交換ミスでリタイヤになった際には、自らを責めて落ち込むクルーにピット裏で優しく声をかけるなど、チームを率いるエースとしての姿も目立つようになった。
なおライセンスではフランス国籍だが、スイスの国籍も持っている。
  • チーム
    ハース
  • フランス
  • 表彰台回数
    10
  • 累計獲得ポイント
    381
  • 出場回数
    143
  • チャンピオン獲得数
    0
  • レース最高順位(と回数)
    2(4)
  • 予選最高位
    4
  • 生年月日
    1986年4月17日
ケビン・マグヌッセン
ケビン・マグヌッセンKevin Magnussen
2014年にマクラーレンからF1デビューを果たし、初戦で2位に入賞する活躍で周囲を驚かせた。だが、その後は乗るマシンの戦闘力に恵まれず成績が下降気味に。2016年に当時苦境だったルノーに移籍。着実に完走していたが、最終的に放出されてしまった。しかし高い実力は備えており、F3時代から冷静に分析したフィードバックができるなど、マシンの開発能力も定評がある。2017年のハース起用もこうした才能が評価されてのこと。コース上では生粋のファイタータイプで、速くとも走りがやや粗いと言われることもあるが、2018年は11戦で入賞するなど、安定感も増してきている。今季もハースF1チームで、グロージャンと共に激しさを増す中段争いから一歩抜け出すべく戦う。
コース上とは一転して、ファンやメディアに対してはとても丁寧な態度と笑顔で接し、多くの人から愛されているキャラクター。ちなみに父親ヤン・マグヌッセンも元F1ドライバーで、1995年にマクラーレンからF1デビューしているという共通点も。
  • チーム
    ハース
  • デンマーク
  • 表彰台回数
    1
  • 累計獲得ポイント
    137
  • 出場回数
    81
  • チャンピオン獲得数
    0
  • レース最高順位(と回数)
    2(1)
  • 予選最高位
    4
  • 生年月日
    1992年10月5日
マクラーレンF1チーム
カルロス・サインツJr.
カルロス・サインツJr.Carlos Sainz
父カルロス・サインツはWRC(世界ラリー選手権)チャンピオンで、息子のJr.もラリーの道に進んでくれることを期待していたようだ。だがJr.は同じスペイン人の先輩で敬愛するフェルナンド・アロンソの背中を追いかけ、F1を目指した。
2014年のフォーミュラ・ルノー3.5のチャンピオンを経て、2015年にトロロッソからF1に参戦。当時のトロロッソのマシンの性能からすると入賞7回はかなり良い成績と言える。翌2016年も入賞10回と着実に成績を伸ばしている。2017年は日本GPまでトロロッソで走ったが、以後はその実力が大いに期待されてルノーに移籍。それに応えるように2018年は13回の入賞を記録している。
そして2019年、アロンソの空席を引き継ぐようにマクラーレンへ移籍、実質エースドライバーとして2019年シーズンに臨む。マクラーレンはチームの体制も刷新しながら復調を目指しているが、その浮沈のカギを握るドライバーと言える。
  • チーム
    マクラーレン
  • スペイン
  • 表彰台回数
    0
  • 累計獲得ポイント
    171
  • 出場回数
    81
  • チャンピオン獲得数
    0
  • レース最高順位(と回数)
    4(1)
  • 予選最高位
    5
  • 生年月日
    1994年9月1日
ランド・ノリス
ランド・ノリスLando Norris
2016年にマクラーレンの育成ドライバーとなり、2017年には同チームのテストドライバーに抜擢。この年、F1のフリー走行出走はなかったが、FIA F3でチャンピオンを獲得。マカオGPでも2位になる。さらに、2017年にはF2の最終戦にも参戦した。2018年F2にフル参戦してランキング2位。開幕戦での優勝で注目を集め、全24戦中表彰台獲得は9回、無得点は4戦だけという、安定した高成績を示した。2018年のF2では同じマクラーレン育成のニック・デ・フリースも参戦しており、デ・フリースのほうが優勝回数は多かったのだが、より安定した成績で最終的に高得点だったノリスのほうがマクラーレンの評価が高かった。2018年シーズン後半のベルギーGPから、シンガポールGPを除く全戦でマクラーレンから金曜日フリー走行出走も果たし、2019年シーズン遂にレギュラードライバーとしてF1デビューを果たす。チーム体制立て直しのなか、ノリスの安定感、F3でもF2でもフルシーズン1年目で大活躍して見せた高い学習・順応力はチームから大きな期待を掛けられている。
  • チーム
    マクラーレン
  • イギリス
  • 表彰台回数
    0
  • 累計獲得ポイント
    0
  • 出場回数
    0
  • チャンピオン獲得数
    0
  • レース最高順位(と回数)
    0(0)
  • 予選最高位
    0
  • 生年月日
    1999年11月13日
レーシングポイント
セルジオ・ペレス
セルジオ・ペレスSergio Perez
2011年ザウバーF1チームからF1デビュー。巧みなマシンコントロールが持ち味で、タイヤを長持ちさせながら高いペースを維持して走る技術には定評あり。特に天候と路面コンディションが変わっていく状況や、ピットインのタイミングを遅らせるなどの戦略がより重要となるレースで抜群の強さを見せる。
2018年は所属したフォースインディアF1チームの財政難立て直しの切り出し役も務め、結果的にチームの救世主にもなった。2019年シーズンは共に立て直して新たに「レーシングポイント」と命名されたチームのエースとして臨む。
メキシコではサーキットに名を残すロドリゲス兄弟以来の逸材とされ、メキシコにF1開催が戻ったのも、ペレスの活躍と人気によるところが大きい。常に母国民を気にかけ、メキシコ代表選手としての自覚をとても大切にしている。
  • チーム
    レーシングポイント
  • メキシコ
  • 表彰台回数
    8
  • 累計獲得ポイント
    529
  • 出場回数
    155
  • チャンピオン獲得数
    0
  • レース最高順位(と回数)
    2(2)
  • 予選最高位
    4
  • 生年月日
    1990年1月26日
ランス・ストロール
ランス・ストロールLance Stroll
2016年のFIA F3で30戦14勝14ポールで507ポイントを獲得し、ランキング2位のドライバーに187点もの大差をつけてチャンピオンとなった。翌2017年、GP3(現F3)やF2を飛び越えてウイリアムズからF1にデビュー。しばらくは経験不足な面も見せたが、母国カナダGPで9位初入賞、続くアゼルバイジャンGPでは高速区間が得意だった当時のウイリアムズのマシンの利点を上手く活かした走りで3位表彰台に登る。2017年はこの表彰台を含む7戦で入賞し、その実力が確かなことを証明した。両親が大富豪という面が強調されがちだが、しっかりとした速さと強さは持っていることはF3やこの年のF1の成績でも示していると言えるだろう。しかし2018年はウイリアムズのマシンの戦闘力に恵まれず、また若さゆえの経験不足も出て下位に低迷。入賞も2回のみに終わった。
2019年は心機一転、レーシングポイント(旧フォースインディア)F1チームに移籍。戦闘力のあるマシンを手にし、これまでの経験を元に2017年に見せた速さを再び発揮するチャンスが巡ってきた。
  • チーム
    レーシングポイント
  • カナダ
  • 表彰台回数
    1
  • 累計獲得ポイント
    46
  • 出場回数
    20
  • チャンピオン獲得数
    0
  • レース最高順位(と回数)
    3(1)
  • 予選最高位
    2
  • 生年月日
    1998年10月29日
アルファロメオ・レーシング
キミ・ライコネン
キミ・ライコネンKimi Räikkönen
2001年にフォーミュラ・ルノーから間のカテゴリを飛ばしていきなりザウバーでF1にデビュー。最初は若さと経験不足への懸念の声が上がったものの、すぐに際立った速さを現し、2002年には当時上位チームだったマクラーレンに移籍してトップドライバーの仲間入りを果たした。2005年にはランキング2位になり、2007年にフェラーリに移籍してワールドチャンピオンを獲得している。2010年に一度F1を離れたものの、2012年に復帰。2014年〜2018年まで再度フェラーリに在籍し、2019年アルファロメオ(元ザウバー)に電撃復帰。フェラーリ在籍中はチームプレイヤーに徹した部分もあったが、アルファロメオではルーキーのアントニオ・ジョビナッツィとのコンビとなるため名実共にエースとなり、近年急上昇中のチームのさらなる躍進のカギを握ることになる。なお高いドライビングテクニックのみならず、鋭敏感覚で細かなマシンの状況を感じとれることから、マシン開発も得意だ。
無線交信のぶっきらぼうなしゃべり方で、しばしば「名言」を残すことでも有名。アイスマンと言われるほどクールかつ独特の世界をもった人柄でファンから非常に人気が高い。結婚し子どもが出来てからは、優しい人柄の部分も多く見せるようになった。
  • チーム
    アルファロメオ
  • フィンランド
  • 表彰台回数
    103
  • 累計獲得ポイント
    1816
  • 出場回数
    291
  • チャンピオン獲得数
    1
  • レース最高順位(と回数)
    優勝(21)
  • 予選最高位
    1
  • 生年月日
    1979年10月17日
アントニオ・ジョヴィナッツィ
アントニオ・ジョヴィナッツィAntonio Giovinazzi
レーシングカートで経験を積んだ後、2012年フォーミュラカーレースに進出。2015年にはFIAヨーロッパF3でランキングに2位、翌2016年にはGP2(現F2)に進出して5勝をマークしてランキング2位になった。なかでも特筆すべきレースは母国イタリアでの一戦。予選2番手になりながら、タイヤの内圧不足でペナルティを受けスタート位置を最後列の21番手にされてしまう。しかしそこから怒涛の追い上げで優勝するという、抜群の速さを見せつけた。こうしたなかでフェラーリのF1シミュレータードライバーにもなり、翌2017年の開幕2戦ではケガで欠場したパスカル・ヴェアラインの代役としてF1にデビュー。この2017年後半はハースF1、昨年はフェラーリのサードドライバーとしてF1に帯同して経験を積んだ。そして2019年遂に、母国イタリアのブランドであるアルファロメオから初のフル参戦を果たす。イタリア人としては、2011年のヤルノ・トゥルーリとヴィタントニオ・リウッツィ以来のシーズンフル参戦ドライバーとなるため、母国からの期待は一際大きいだろう。なおマシンを降りれば仕草や話し方はソフトで、かなりの好青年だ。
  • チーム
    アルファロメオ
  • イタリア
  • 表彰台回数
    0
  • 累計獲得ポイント
    0
  • 出場回数
    2
  • チャンピオン獲得数
    0
  • レース最高順位(と回数)
    12(1)
  • 予選最高位
    16
  • 生年月日
    1993年12月14日
レッドブル・トロロッソ・ホンダ
アレクサンダー・アルボン
アレクサンダー・アルボンAlexander Albon
少年時代に、英国の名ドライバーを輩出したカートレース、スーパー1・ホンダ・ナショナルチャンピオンシップで頭角を現した。2012年にはフォーミュラのレースに進出。2016年にGP3(現F3)にフル参戦すると、チームメイトだったシャルル・ルクレールと激しく争い、ランキング2位になった。翌2017年にはF2に進出するが、途中トレーニング中のケガで1ラウンド(2戦)を欠場するなどふるわない1年となってしまった。背水の陣で臨んだ2018年は開幕戦で優勝、以後も上位入賞を重ね、ジョージ・ラッセルと接戦の末のシーズンランキング2位と躍進した。
2019年はフォーミュラEに参戦することが既に決まっていたが、元々F1に憧れてレースの道を志したということもあり、レッドブル陣営に再度引き抜かれる形でトロロッソ・ホンダからF1デビューする道を選ぶ。
タイ人だが、ロンドン生まれの英国育ち。立ち居振る舞いには人柄と育ちの良さが漂うが、走りのタイプは非常にアグレッシブで積極果敢だ。なおタイ人のF1ドライバーは、1955年に引退し「アジア最初のF1ドライバー」として知られるプリンス・ビラ以来となる。「2019年全21戦中、一番走ってみたいコースは?」との質問には「間違いなく鈴鹿だね!」とのこと。
  • チーム
    トロロッソ・ホンダ
  • タイ
  • 表彰台回数
    0
  • 累計獲得ポイント
    0
  • 出場回数
    0
  • チャンピオン獲得数
    0
  • レース最高順位(と回数)
    0(0)
  • 予選最高位
    0
  • 生年月日
    1996年3月23日
ダニール・クビアト
ダニール・クビアトDaniil Kvyat
レーシングカートで活躍した後、2010年からフォーミュラのレースに進出。2013年にはGP3(現F3)のチャンピオンを獲得したが、既にこの時期からレッドブルとの関係が築かれていた。
2013年にはトロロッソのテストドライバーになり、翌2014年そのトロロッソからレギュラードライバーとしてF1デビューすると、開幕から2戦連続で入賞するなど即座に才能を見せる。2015年にはレッドブルに昇格、ハンガリーGPでは2位となり、F1初表彰台も経験し未来は明るいかと思われた。しかし当時はドライビングの粗さが目立ち接触原因になることも多く、第5戦スペインGPからマックス・フェルスタッペンとスイッチする形でトロロッソに降格させられてしまう。さらに2017年終盤にはトロロッソからも降ろされ、レッドブルから放出されてしまった。これでF1の道が途絶えたかに見えたが、2018年フェラーリでF1シミュレーターのドライバーに就任。一時はレッドブルで表彰台にも乗りながら、一転して全く目立たない裏方でも地道に役割をこなしたことでの精神的な成熟を期待され、再びレッドブル陣営が採用、2019年トロロッソからF1の舞台に返り咲くことになった。
元々技術は高く評価されており、特に市街地コースでは壁を全く恐れずギリギリまで攻め切るシーンが印象的なドライバーだ。
  • チーム
    トロロッソ・ホンダ
  • ロシア
  • 表彰台回数
    2
  • 累計獲得ポイント
    133
  • 出場回数
    72
  • チャンピオン獲得数
    0
  • レース最高順位(と回数)
    2(1)
  • 予選最高位
    4
  • 生年月日
    1994年4月26日
ウイリアムズ・レーシング
ロバート・クビサ
ロバート・クビサRobert Kubica
2005年のルノーでのテストドライバーを経て、2006年にBMWザウバー(現アルファロメオ)からF1にデビュー。その年のイタリアGPで3位になり、F1で初の表彰台を獲得するなど順調にキャリアを重ねた。2007年のカナダGPでは側壁に当たってマシンが大破する大クラッシュを経験したものの、その翌年のカナダGPではF1初優勝。大事故の後でも全く速さは衰えず、恐れ知らずであると讃えられた。2010年からルノーに移籍し、翌年もチームに残留、F1キャリアは順風満帆かと思われたが、2011年2月に出走したラリーの大事故で重傷を負い、運命が変わる。特に右腕に後遺症が残ってしまい選手生命が終わったかと思われたが、壮絶なリハビリに励み、何と翌年にはラリーに復帰するという復活を遂げた。そして2017年にはルノーとウイリアムズでF1のテストを開始、2018年ウイリアムズのサードドライバーになり、2019年、遂に2010年以来となる念願のF1復帰を果たす。ルーキーのジョージ・ラッセルと共に、低迷している名門ウイリアムズを立て直せるか注目だ。
なおポーランド初のF1ドライバーで、大事故からの復活の通り逆境に負けない不屈の闘志が身上。
  • チーム
    ウイリアムズ
  • ポーランド
  • 表彰台回数
    12
  • 累計獲得ポイント
    273
  • 出場回数
    76
  • チャンピオン獲得数
    0
  • レース最高順位(と回数)
    優勝(1)
  • 予選最高位
    1
  • 生年月日
    1984年12月7日
ジョージ・ラッセル
ジョージ・ラッセルGeorge Russell
レーシングカートでの活躍を経て、2014年の英国BRDCF4でチャンピオンになったことで、マクラーレンのスカラシップと同年12月のGP3(現F3)テストの機会も得た。が2015年からはFIA F3に参戦し、翌年同シリーズでランキング3位になった。2017年にはメルセデス育成のジュニアドライバーとなり、GP3に参戦。その年のうちにチャンピオンを獲得した。2018年はF2に昇格し、アゼルバイジャンのレース2では12番手スタートから優勝という快挙をやってのけるなど大活躍し、24戦中7勝を挙げてチャンピオンとなった。2017年のF1のラスト2戦でフォースインディア(現レーシング・ポイント)から金曜日のフリー走行に出走、2018年夏のF1ハンガリーテストではメルセデスから出走してベストタイムを記録するなど存在感を見せる。2019年、立て直しを図る古豪ウイリアムズのレギュラードライバーとしてF1デビューを果たす。もちろんF1ではルーキーだが、パドックではベテランのようにとても落ち着いており、知性的な立ち居振る舞いが印象的なドライバーだ。
  • チーム
    ウイリアムズ
  • イギリス
  • 表彰台回数
    0
  • 累計獲得ポイント
    0
  • 出場回数
    0
  • チャンピオン獲得数
    0
  • レース最高順位(と回数)
    0(0)
  • 予選最高位
    0
  • 生年月日
    1998年2月15日
小倉 茂徳

小倉 茂徳(おぐら しげのり)
モータースポーツジャーナリスト

1987年、88年HondaF1チームの広報担当として、世界中のグランプリを転戦。現在はF1グランプリの解説やラジオ、誌面での連載、コラムなどモータースポーツに関する多方面で活躍。

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