初心者向けガイド

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STEP1「SUPER GTってどんなイベント?」

国内レース最大級の観客動員数を誇るカーレース!

高性能の市販車をベースにしたレース専用車両を使用し、「GT500」と「GT300」という2つの規格が異なるクラスの車両が混走する形で行われるのが特徴の自動車レースシリーズ。国内の大規模なサーキットで年間8戦前後が行われ、各レースで獲得するポイントで年間チャンピオンを争う。

シリーズ中の成績に応じてハンデとなるウエイト(重り)の積載や燃料の流量制限が課されるなど、各車両の性能を拮抗させる演出もなされ、白熱したレース展開が人気で、国内レース最大級の観客動員数を誇っている。

今回開催される「2024 AUTOBACS SUPER GT Round5 SUZUKA GT 300km RACE GRAND FINAL」は、8月31日(土)・9月1日(日)に開催予定だった第5戦が、台風の影響により開催が12月に延期されたため、鈴鹿サーキットでは実に2005年以来となるシーズン最終戦"GRAND FINAL"として開催される。
「GT」カーって何?
「SUPER GT」の"GT"は英語の「グランドツーリング(Grand Touring)」の略。
ゲームのタイトルにもなっている「グランツーリスモ」はそのイタリア語だ。

グランドツーリングカー、すなわちGTカーとは本来は「長距離を速く快適に走行できるクルマ」という意味で、様々な解釈があり厳密な定義は無いが、主に運動性能の高い市販車の一つのグレード(車両の格)を指すワードとして使われている。

そのGTカーをレース用に更に速く走ることができるように改造したマシンで行われるのがGTカーレースで、その最高峰が「SUPER GT」という訳だ。
代表的なGTカー(手前からNISSAN GT-R、LEXUS RC F、porsche911、Mercedes AMG GT)
代表的なGTカー(手前からNISSAN GT-R、LEXUS RC F、porsche911、Mercedes AMG GT)
GT500とGT300の違いは?
冒頭で説明した通り、SUPER GTは「GT500」と「GT300」という2つのクラスの車両が混走するのが特徴となっている。この2つのクラスには10秒以上の速度差があるため、徐々にGT500クラスがGT300クラスを周回遅れにして入り乱れ、レースは複雑に進行していく。

さて、このGT500とGT300の違いを説明しよう。

「GT500」は元々約500馬力のエンジンを搭載する上位クラス、「GT300」は約300馬力のエンジンを搭載する下位クラスのカテゴリとして設定された。現在ではこのクラス名の由来となっている馬力とは出力は異なっているが、"500"と"300"は分かり易いクラス名称として現在も使われている。

GT500はHonda・TOYOTA・NISSANの各メーカーが誇る高性能GTカーのシルエットをイメージしたボディを纏っているが、中身はGT500専用の共通シャシー(車体)に2000ccの直列4気筒直噴ターボのNRE(ニッポン・レース・エンジン)規格のエンジンを搭載したSUPER GTの独自規格のマシン。GT500クラスの鈴鹿サーキットのコースレコードは2022年に国本雄資がTOYOTA GR Supra GT500で記録した1'44.112。いわゆるハコ車(市販車ベースの屋根のあるレーシングカー)の中では圧倒的に速く、国内レースでは、フォーミュラカー(タイヤがむき出し・屋根無し・単座のレース専用マシン)レースを含めても、日本最高峰のフォーミュラカーレースであるSUPER FORMULAに次ぐタイムというから驚きだ。

GT300は少し複雑で、「GT3」「JAF-GT300」「GT300MC(マザーシャシー)」の3つの規格からなり、GT500クラスと比較して非常に多彩なマシンが揃っている。それぞれの詳細はここでは省くが、性能の差が大きくならないように、車種ごとに出力制限や重量調整によって戦闘力を均一化するルールがあるため、特定の規格・マシンが突出するということはない。GT300クラスの鈴鹿サーキットのコースレコードは2018年に中山 雄一がLEXUS RC F GT3で記録した1'55.531で、GT500とは11秒ほどの差があるものの、このタイムは全ハコ車レースの中でGT500クラスに次いで堂々の2位だ。
 
GT500クラス(左)とGT300クラス(右)それぞれのスタートシーン
GT500クラス(左)とGT300クラス(右)それぞれのスタートシーン
SUPER GTってどんなルール?
SUPER GTの主なルールを紹介しよう。

■複数ドライバー制

必ず1台のマシンを2人以上のドライバーで走らなければならない。レースの走行距離 が250〜300kmの場合は、ドライバーは2人組。GTA(GTアソシエイション、SUPER GTの統括団体)が別途定めた場合は、3人目のドライバーも認められる。

予選のQ1(1次予選)とQ2(2次予選)は、それぞれ別の選手が走らなければならない。

決勝レースでは、1人目のドライバーがスタート、周回を行いピットに戻り、他のドライバーに交代して、1レースを2人以上で走らなければならない。また1人がレース走行距離の3分の2を超えてはいけない。

■シリーズポイント

SUPER GTは1年間のシリーズ戦で行われ、GT500クラスとGT300クラスそれぞれにドライバー部門とチーム部門のタイトル(チャンピオン)が懸かっている。
 
各戦の競技結果に対して、シリーズポイントが与えられ、全大会のシリーズポイントを合計して、 最も多く獲得したドライバー、チームがシリーズタイトルを獲得する事となる。

ドライバー(組)のポイントはクラス別、競技車両(ゼッケン単位)別に与えられる。

■サクセスウェイト制

参戦する車両には、搭乗するドライバーの通算ポイントに応じたサクセスウェイト(車両最低重量に加算する重り)が搭載される。

2人のポイントが異なる場合は、多いポイントを採用する。これは各クラス内で車両性能を均衡させ、チームの総合力で競えるようにするため。

なお GT500クラスでは、サクセスウェイトが50kgを超えた場合、競技の安全性の観点から燃料流量を制限してエンジン出力を抑えた上で、追加ウェイトが50kg以内になるようにする。

■予選

予選はクラス別に、Q1(1次予選)とQ2(2次予選)という2段階のノックアウト方式(タイム順による勝ち抜き)で 行われる。
Q1とQ2は別のドライバーが走り、途中で交代はできない。
 
GT300クラスのQ1は前戦のチームランキング(第1戦は前年のランキングに準じる)に基づきA組とB組の2組に分かれ、 各10分間で行う。Q1の結果でGT300クラスは16台(各組の上位8台)、GT500クラスは上位8台がQ2へ進出できる。
 
決勝レースのスターティンググリッド(各車のスタート位置)はQ2の1位が予選1位(ポールポジション)となり、以降はQ2の順位となる。
 
Q2に進出できなかった車両はQ1の順位で決定する。
 
タイヤはQ1で1セット、Q2で1セットを使用できるが、走行が始まってからの交換は禁止。大会オフィシャル(競技運営の係員)から「ウエット宣言」が出された場合は、ウエット(レイン)タイヤへの変更ができる。

■決勝

決勝レースのスタート手順では、まず予選で決まった順位で、ポールポジションを先頭に2列のスターティンググリッドに静止する。この時、GT500クラス全車が前に、続いてGT300クラス全車が並ぶ。

スタート時間になったら、2列の隊列を組んでオフィシャルカーの先導(約80〜90km/h)でフォーメーションラップというレースの周回数に含まれない事前走行を行う。

フォーメーションラップの終了の直前に先導のオフィシャルカーが退去し、スタート合図のグリーンシグナルが点灯したら速度制限は解除。そのまま各車がスタートラインを通過した時点でレース開始となる「ローリングスタート方式」でスタ―トする。但し、スタートライン通過までは追い越しは禁止。

GT300クラスの先頭車両は、GT500クラスの最後尾と適切な間隔を空けて走行し、GT500クラスのスタート後に、同じ手順でスタートを行う。

 ■ドライバー交代とピット作業

決勝レースでは、ドライバー交代を伴うピットインを必ず1回以上行わなくてはならない。
ピットインでは、燃料補給やタイヤ交換も可能。

この際、競技車両に触って作業できるのは、メカニック5名とドライバーのみで、タイヤ交換は2名で行う。また燃料補給とタイヤ交換は同時に行えない。
タイヤ交換は義務ではないので、無交換や2本交換などピット作業の時間短縮をはかる作戦を行うこともできる。
どんな選手がいるの?
日本最高峰のGTカーレースシリーズ、SUPER GT。ドライバーも当然トップレベルの選手ばかり。
今回はGT500クラスのHonda・TOYOTA・NISSAN各陣営で今季上位を争っている3チーム6名をご紹介しよう。

au TOM'S GR Supra

STANLEY CIVIC TYPE R-GT

Niterra MOTUL Z

最終戦の見どころは?
■2005年以来!久々に鈴鹿サーキットで行われるSUPER GT最終戦

SUPER FORMULAでは最終決戦の地のイメージが強い鈴鹿サーキットだが、SUPER GTの最終戦が最後に行われたのは何と2005年。それ以降は意外にも一度も最終戦は行われていない。
なおこの2005年は、1994年~2004年にかけて行われていた「全日本GT選手権」からSUPER GTに体制が変わった記念すべき初年度だった。20年近い時を経て、鈴鹿サーキットで行われる最終戦は一体どんな展開になるのか、注目が高まっている。

■冬季開催の影響

12月にSUPER GTの公式戦が行われたことは過去に無い。
クリスマスまであと2週間ちょっとというタイミングは、鈴鹿サーキットもなかなかの寒さになる。

一般的に気温が低いとよりエンジンパワーが増え、速くなることからコースレコードが次々と塗り替えられるような高速バトルになる可能性は十分にある。

これまでの鈴鹿のコースレコードは、GT500は2022年第3戦でWedsSport ADVAN GR Supraの国本雄資が記録した1分44秒112。GT300に至っては、2018年にK-tunes RC F GT3をドライブした中山雄一が記録した1分55秒531から破られていない。

天候が良いこと、またタイヤがきちんとウォームアップされることが条件だが、GT500ならQ2で1分42秒台以上も狙えるのではないだろうか。いずれにしろ、公式予選から見逃せないだろう。

■サクセスウエイト無しのガチンコ勝負

STEP1「SUPER GTってどんなルール?」でも触れている通り、SUPER GTには「サクセスウエイト」という、シーズン中の成績に応じてクルマに重りを積んでよりエキサイティングなバトルを促すシステムがある。
だがルールで「8戦目はサクセスウエイトを積まない」と規定されているため、今回実質的に8戦目となる鈴鹿最終戦ではどのチームのマシンもウエイトを積まずに走ることになるのだ。

前述の通り、ただでさえ低温ではエンジンパワーが出やすいこともあり、そこにウエイト無しが加わると凄まじいタイムが出る可能性もある。
そして実力のあるチームはウエイトに悩むことも無いため、王者を争う戦いはより熾烈になることが予想される。

このように例年の鈴鹿戦とは全くことなる環境で行われる最終戦の展開は予想が付かない。一体チャンピオン争いはどうなるのか、ぜひしっかりと準備をした上で、現地で自分の目で確かめて欲しい。

エースドライバーがお互いのマシンに乗り込んでみたら…!?

山本尚貴×山内英輝動画第1弾はコチラ(2023年公開)

 

STEP2「チケットはどれを買えばいい?」

レースイベントを観戦するためには、そのイベントの「チケット」を購入する必要がある。
ただチケットには色々な種類があるので「チケット一覧を見てもどれを購入したら良いのか、よくわからない…」と言う方も多いはず。
そんなわけで、SUPER GT初観戦の方や、初心者におすすめのチケットを紹介しよう。

■まずはエントリーチケットの『自由席観戦券』で観戦出来る場所を確認しよう

まずは基本的な観戦券の種類と価格を確認。人気レースだけあって、SUPER GTの観戦券は鈴鹿サーキットの他のビッグレースと比較してもなかなかの価格だ。特に当日券は結構割高になるので、12月6日(金)までに前売券を購入しておくことをおすすめする。
 

自由席観戦券

  前売券 当日券
定価 定価
大人(24歳以上) 6,500円 8,500円
U23(高校生~23歳) 5,200円 6,800円
小・中学生 4,300円 5,900円
3歳~未就学児 2,900円 3,800円
今回はエントリーチケットである自由席観戦券について解説しよう。
下記の観戦エリアマップで、緑色のエリア(A、C、D、E、西コースエリア)が自由席観戦券で観戦可能な場所だ。指定席と違って自分だけの決まった席はないので、これらの場所の中で空いている好きな所を選んで観戦することになる。

観戦エリアマップ

自由席観戦券でおすすめの席は、まずA席が挙げられる。
ホームストレートの後半部分にあたり、SUPER GTマシンの圧倒的なスピードを感じられる場所だ。オーバーテイク(追い越し)ポイントである1コーナーも近いので人気がある。
観戦環境の面から見ても、GPスクエアから近いため飲食も比較的楽で、裏手に常設のトイレもあるため過ごしやすい。

ASURA S字コーナーに面するC・D・E席はSUPER GTの迫力あるコーナリングを近い場所で観ることができる場所だ。ただ各入場ゲートやGPスクエアから距離があり、移動に若干歩く必要があること、飲食店も多くはないことは事前に知っておこう。

あとは広大な西エリアでも観戦が可能だ。西エリアには様々な観戦スポットがあり、写真撮影にも向いている。ただしかなりの距離を歩く必要があるので注意しよう。
 

■余裕があれば検討したい『エリア席』『V1・V2指定席』

観戦エリアマップの青いアイコン(Q1、Q2、B1、B2、R)の席は、エリア席。エリア席も指定席とは違い、エリア内で空いている好きな場所で観戦することになる。いずれも見晴らしが良い人気席だ。大人(24歳以上)で自由席観戦券に+2,000円で購入できる。

赤いアイコンのうち、V1、V2席が指定席(R-BOXとGRAN VIEWは複数人利用前提の席。ここでは割愛する)だ。自分だけの席が割り当てられているので、当然先に取られてしまう心配は無い。更にV2席は屋根があるので悪天候でも過ごしやすく、グランドスタンド裏・GPスクエアへのアクセスも最短距離なので観戦環境も最高だ。V1指定席は大人(24歳以上)で自由席観戦券に+3,000円、V2指定席は大人(24歳以上)で自由席観戦券に+5,000円だが、それだけの価値はある。財布と相談の上でぜひご検討いただきたい。

例として、V2指定席の観戦環境をご紹介しよう。

V2指定席からの眺め

パークからもアクセスしやすいグランドスタンドの上段に位置するV2席は視界も良好。

屋外のスタンド席で唯一の屋根付き指定席

屋外のスタンド席で日差しや多少の天候の変化に対応できるのも嬉しい。

メインゲートからV2席(グランドスタンド)へのルート

 

STEP3「どんな服装&持ち物がいい?」

もちろん自分の好きなスタイルで自由に観戦するのが基本だけど、迷うようならコレを参考にしてみて!

服装

※寒さ対策は万全に!
  • (1)帽子
    温かさ重視で!日中は日差しが強くなる時もあるのでツバ付きのものがおすすめ。
  • (2)上着とバッグ
    12月に屋外で長時間過ごすことになるので、出来るだけ温かいスタイルで。インナーは吸湿発熱素材などを使ったものがおすすめ。上着も厚手のものを選ぼう。予想に反して日中暑くなった場合などは一枚脱げばOK。
    首元も重要。マフラーやストール、ネックウォーマーは用意しよう。
    バッグは両手が空くリュックがおすすめ。またスマホが取り出しやすいスマホショルダーやウエストポーチなどもあると便利。
  • (3)手袋
    着けたままスマホが操作できるタイプの手袋がおすすめ。
  • (4)ボトムス
    歩きやすく温かいパンツが基本。
  • (5)靴
    とにかく履き慣れた、歩きやすい靴を。雨の心配がある場合は防水性のあるものだと快適。

持ち物

  • (1)モバイルバッテリー
    長時間の観戦ではバッテリーが心配になってくるので、しっかり充電した予備のバッテリーを用意しておこう。
  • (2)ひざ掛け
    屋外に長時間座ることになるので、折り畳んでバッグに無理なく入れられる程度の大きさのものがあると便利。
  • (3)双眼鏡・オペラグラス
    遠目のサーキットビジョンやリーダータワー、ピット作業などをしっかり見ることが出来る。
  • (4)カッパ・ポンチョ
    雨対策としては、傘に比べて場所を取らず、両手も空くのでカッパ・ポンチョがおすすめ。余り雨の心配が無さそうな場合でも、天気急変に備えて念のため用意しておこう。
  • (5)ビニール袋
    汗や雨で濡れてしまったタオルや衣服を仕舞う時に活躍。他でもあると何かと役立つので出来るだけ大き目で丈夫な材質のものを何枚か持っていこう。
  • (6)シートクッション
    長時間座ることも想定して、持ち運びしやすい折り畳み式のものを持っていこう。
  • (7)タオル
    特に雨の日に役立つアイテム。フードが付いた大き目のものは日除け・防寒にも役に立つ。
  • (8)カイロ・携帯ヒーター
    使い捨てでもバッテリー式のものでもOK。出来るだけ長時間持つタイプのものを持っていこう。
  • (9)現金
    会場内のキャッシュレス化は進んでいるものの、予期せぬ所で手持ちのデジタル決済方法に対応していない買い物や支払いが発生する場合もある。
  • (10)イヤホン付きラジオ
    場内の実況放送が鈴鹿のFMラジオ局「Suzuka Voice FM 78.3MHz」でも放送されるので、イヤホン付きのラジオを持っていけばどこでもクリアな実況を聞くことができる。

     
 

STEP4「どうやって行ったらいいの?」

SUPER GT開催期間は鈴鹿サーキット周辺道路の渋滞が見込まれるため、可能であれば電車やバスなどの公共交通機関での来場がおすすめ。
どちらにしても、当日慌てないようにあらかじめアクセス方法をしっかり確認しておこう。

県外からのアクセス【公共交通機関】

近鉄名古屋線・白子駅を使うルート。近鉄白子駅から三重交通バスに乗って鈴鹿サーキットを目指そう。
伊勢鉄道・鈴鹿サーキット稲生駅を使うルート。稲生駅からは約2kmの徒歩ルートになるが、ここは渋滞に捕まる心配は無いので時間の計算がしやすい。

県外からのアクセス【車・バイク】

大阪・京都・神戸からの推奨ルート

大阪・京都・神戸からの推奨ルート

大阪・奈良からの推奨ルート

大阪・奈良からの推奨ルート

東京・名古屋からの推奨ルート

東京・名古屋からの推奨ルート

三重県内の主要市街地からの所要時間

・四日市市街地から約40分
・津市街地から約30分
・伊賀市街地から約60分
・松阪市街地から約55分
・伊勢市街地から1時間10分

※渋滞のない通常期の時間です

前売駐車券

この画像は今回のSUPER GT期間中の鈴鹿サーキットの正面駐車場マップ。
4輪駐車場は全て前売で、当日駐車場は無いので注意しよう。 当日は少し離れた臨時駐車場の営業はある。詳しくは下記リンクからチェックしてみて欲しい。
 

STEP5「入場ゲートではどうすればいい?」

朝の入場ゲートは多くの人で混雑する。スムーズに入場できるように、事前にスマートフォンでMobilityStationにログインして、すぐにQRコードが表示できるようにしておこう。チケットの分配等は前日に済ませておきたいところ。

チケット毎の詳しい入場方法は下記リンク先のページで確認できる。

 
 

STEP6「おすすめの1日の過ごし方は?」

 
初めて観戦に行くんだけど、どんな感じで楽しんだらいいのかな?というあなたのために、おすすめプランをご提案!

なおSUPER GTの週末は、土曜日に決勝レースのスタート順(位置)を決める「予選」が、日曜日に本番の「決勝」レースが行われる。観戦券を1枚購入すれば、1枚で2日通して観戦が可能だ。土曜・日曜それぞれに違った見どころがあるので、ぜひ2日間鈴鹿サーキットで楽しんで欲しい。
 

12月7日(土)『SUPER GT 第5戦 予選日』

 
一日目の12月7日(土)は前述の通り「SUPER GT 第5戦」の予選が行われる。予選は8日(日)に行われる決勝レースのスタート順を決める重要なイベントだ。
 
予選ルールはコチラ
■予選

予選はクラス別に、Q1(1次予選)とQ2(2次予選)という2段階のノックアウト方式(タイム順による勝ち抜き)で 行われる。
Q1とQ2は別のドライバーが走り、途中で交代はできない。
 
GT300クラスのQ1は前戦のチームランキング(第1戦は前年のランキングに準じる)に基づきA組とB組の2組に分かれ、 各10分間で行う。Q1の結果でGT300クラスは16台(各組の上位8台)、GT500クラスは上位8台がQ2へ進出できる。
 
決勝レースのスターティンググリッド(各車のスタート位置)はQ2の1位が予選1位(ポールポジション)となり、以降はQ2の順位となる。
 
Q2に進出できなかった車両はQ1の順位で決定する。
 
タイヤはQ1で1セット、Q2で1セットを使用できるが、走行が始まってからの交換は禁止。大会オフィシャル(競技運営の係員)から「ウエット宣言」が出された場合は、ウエット(レイン)タイヤへの変更ができる。

一日目は予選をメインに、朝は少しゆっくり目のスケジュールを立ててみよう。
 
  • 9:00まで
    鈴鹿サーキットに到着
  • 9:15
    SUPER GT公式練習を観覧
  • 11:00
    GPスクエアを散策
  • 12:30
    昼食
  • 13:50
    SUPER GT公式予選を観戦
  • 16:05
    キッズウォークに参加
    ※中学生以下のお子さま連れの場合
  • 16:35
    帰宅(または宿泊場所へ)

■9:00まで 「メインゲート到着」

 
SUPER GT開催日、鈴鹿サーキットの複数の入場用ゲートがオープンするが、初めての場合はとりあえず『メインゲート』を目指そう。
メインゲートのオープン時間は7:45だが、これはその直後に行われるサポート(前座)レースである「FIA-F4」の予選に合わせたものなので、FIA-F4予選はパスするということであれば、9:00頃に入場するスケジュールで問題は無い。

ゲートでチケットのQRコードを提示して入場したら、鈴鹿サーキットの風景を楽しみながら、自分の観戦券で観戦可能な座席に向かおう。

 

■9:15「SUPER GT公式練習を観覧」

 
9:15頃までに座席について、午後の予選に先立って行われるSUPER GTの練習走行を観戦しよう。

練習走行は予選に向けた貴重な走行練習の機会で、ドライバー・チームにとっては路面、風向・風速等のコンディション確認、それに合わせたマシン調整の場でもある。走行は制限時間内なら自由で、各チームはピットから出ては走り、戻ってセッティングを変更してはまた走りを繰り返すことになる。

練習走行は1時間45分間だが、下記の通りクラスによって走行出来る時間が決まっているので、推しドライバー・チームが決まっている人は一応確認しておこう。

9:15~10:40 GT500/GT300
10:40~10:50 GT300のみ
10:50~11:00 GT500のみ

 

■11:00「GPスクエアを散策」

練習走行を観た後は、GPスクエア(グランドスタンド北側の広場)に行ってみよう。

GPスクエアには自動車メーカー、パーツメーカーなどのPRブースやチーム・ドライバーのファングッズショップなど、SUPER GT期間中ならではのブースが立ち並んでいる。

特にグッズショップは普段なかなか購入出来ないものもあるのでぜひチェックしよう。決勝レース後は混んでいたり、完売して無くなってしまうものも増えるので、目当てのものがある場合は出来ればこのタイミングで行ってみることをおすすめする。

時間が余れば、色々な観戦席からの眺めを確認する目的でコースサイドを歩いてみるものいい。

 

■12:30「昼食」

GPスクエア散策の合間にランチタイム。

レーシングコース周辺に臨時で立ち並ぶ「レース飯」にするか、常設の椅子・テーブルのあるパーク内のレストランを利用するか悩みどころ。
SUPER GT期間中、コース周辺には様々なグルメを扱う店舗やキッチンカーが並ぶ。ご飯もの、麺類、串、スイーツまで様々な種類があり、全てテイクアウト可能だ。

13:50から土曜日のメインイベントであるSUPER GT公式予選があるので、座席に座ってそれを見ながら食事をするのも良い。

11月中旬頃に出店情報が揃うと、この公式サイトにコースサイドの「フードマップ」が掲載されるのでランチメニュー選びの参考にしてみて欲しい。

 

■13:50「SUPER GT公式予選を観戦」

13:40頃までに座席について、決勝でのスタート位置を決める重要な戦い『予選』を観戦しよう。

予選で上位になるほど、決勝レースのスタート位置は前方になり、決勝に向けて有利になる。

予選はコース一周のタイムを競う。1次予選「Q1」はA組とB組に分かれ各10分間実施され、各組上位6台が2次予選「Q2」へと進出し、上位のポジションを争う。
Q2は7分間実施され、最速周回タイムを出した1台が「ポール・ポジション」という最前列を確保でき、決勝に向けて最も優位な位置からスタートできる。

 

■16:05「キッズウォークに参加」

※中学生以下のお子さま連れの場合
中学生以下のお子さま連れの場合は、ぜひこの時間に行われる「キッズウォーク」に参加しよう。薄暗くなってくる時間ではあるが、予選を終えたGTマシンを間近でゆっくり見られるまたとないチャンスだ。
参加する場合は、予選終了後に逆バンクトンネル(グランドスタンド最終コーナー側)へ。※入場は先着順

なおキッズウォークの参加条件の詳細は下記の通り。下記条件を満たしていれば観戦券のみで参加できる。

・中学生以下のお子さま1名+保護者最大2名
※1組最大3名(付き添いは2名)まで
※お子さま2名/保護者1名でのご参加も可能。
※観戦券が不要な2歳以下のお子さまは人数に含みません

 

■16:35「帰宅(または宿泊場所へ)」

この日の日没は16:42なので、薄暗くなってくる頃だ。そろそろ帰宅(または宿泊場所へ移動)して日曜日の朝に備えよう。

ただこの時間に他のファンも一斉に退場するため、車での来場の場合は周辺道路が混雑する。クルマでの来場の場合は時間の許す限り、余韻に浸りながら会場内を散策したり、お土産を見て渋滞を避けるのもアリだ。



 

12月8日(日)『SUPER GT 第5戦 決勝日』

2日目、12月8日(日)はいよいよ2024年 SUPER GTのチャンピオンが決まる最終戦の決勝レース!

二日目のおすすめスケジュールはこちら。
 
  • 8:00まで
    ゲート到着(メインゲート、1コーナーゲート、プールサイドゲート)
  • 8:15
    FIA-F4 Rd.8 決勝レース観戦
  • 9:30
    鈴鹿サーキットパークで楽しむ
  • 11:30
    昼食
  • 12:40
    SUPER GT 第5戦 決勝レースを観戦 (52Laps・最大延長15:30まで)
  • 15:25頃
    グランドフィナーレに参加
  • 16:30頃
    帰宅

■8:00まで「ゲート到着(メインゲート、1コーナーゲート、プールサイドゲート)」

観戦席の場所は前日に把握していると思うので、2日目は「メインゲート以外のゲート」もチェックして、そちらの方が移動が楽であれば試してみよう。

「1コーナーゲート」はレーシングコース東端のゲートで、伊勢鉄道「鈴鹿サーキット稲生駅」からの最寄りゲートで、グランドスタンドやA・B・Cスタンドなどへのアクセスに便利。
「プールサイドゲート」も東からのアクセスに向いているが、パーク方面への入場になるので注意しよう。

 

■8:15「 FIA-F4 Rd.8 決勝レース観戦」

8:15からサポート(前座)レースの「FIA-F4」の2024年シーズン最終戦の決勝レースが行われるので観戦しよう。

FIA-F4は若手ドライバーの登竜門となっているレースで、SUPER GTに参戦するドライバーも多く輩出している(坪井翔、牧野任祐、大津弘樹、阪口晴南、笹原右京、大湯都史樹など)。この最終戦で勝利したドライバーが、来年のSUPER GTで活躍するかもしれない。

 

9:30「鈴鹿サーキットパークで楽しむ」

DUEL GP

DUEL GP

GP RACERS

GP RACERS

Honda RACING Gallery

Honda RACING Gallery

FIA-F4が終わったら「鈴鹿サーキットパーク」に繰り出してみては如何だろうか。SUPER GTの観戦券には土日2日間の「パークパスポート」が付帯しているので、これを使わない手はない。今回はレーシングコースに近いエリアにある、おすすめのアトラクションを3つご紹介しよう。

おすすめアトラクション 1『DUEL GP』
Honda RACING Galleryのすぐ北側にある。2人乗りのマシンに乗り込み、隣を走るライバルと1対1のバトルが楽しめる、カートのようだが、実際にはコースターのアトラクション。コーナーではうまくステアリングを操作しないと簡単にスピンしてタイムロスになってしまうので、繊細なハンドリングが求められる。

おすすめアトラクション 2『GP RACERS』
タンデムスタイルで1台に2人まで乗車でき、2台並走する形で走行するバイク型コースターで、レースで活躍するトップライダーたちが体感するスピード・重力・コーナリングなど、本格的なレーシングバイクのライディングを体験できる人気アトラクション。レーシングコースに飛び出していくようなレイアウトのコースで迫力は満点!GPスクエアのすぐ近くにあるので、時間があればぜひ体験してみて欲しい。

おすすめアトラクション 3『Honda RACING Gallery』
2024年4月5日(金)にオープンした展示施設。60年前からHondaが挑戦しているFormula 1を中心に、実際のレースを戦った歴代マシンとエンジンおよびパワーユニットの展示を通じて、 Hondaの勝利へのこだわりと、勝利をめざして磨きこまれた技術を体感できる。
 

11:30「昼食」

パークで遊んだ後は、決勝レース観戦に備えてランチタイム。

7日(土)はレーシングコース周辺の情報をご紹介したが、そちらが混んでいたり、天気が良くない場合などにおすすめしたいのが鈴鹿サーキットパーク内のレストラン。
「プッチタウンキッチン」「ぶんぶんのパンケーキやさん」は屋内で食事ができるので、寒い日やお子さま連れの場合などは特に重宝する。この季節には「冬の期間限定メニュー」もラインナップされているのでチェックしてみよう。

※パークレストランの冬期間限定メニューは近日公開予定

いずれにしても、今回のイベントのハイライトである決勝レーススタートの12:40までには観戦席に戻れるように早めに済ませよう。観戦席で食べるためにテイクアウトするのも良い作戦だ。
 

12:40「SUPER GT 第5戦 決勝レースを観戦 (52Laps・最大延長15:30まで)」

12:30、いよいよ2024年のSUPER GT最終戦となる、第5戦 決勝レースがスタートする。
今シーズンのどのレースとも大きく異なるコンディションで繰り広げられる、予測不能のファイナルバトルを心ゆくまで楽しもう。

決勝レースはレーシングコースを52周、最も速く周回したマシンが勝利する。
※赤旗などでレースが中断し、長引いた場合でも最大延長時間は15:30までと決められており、52周に達していなくても、この時刻になった時点でその周回が最終周(ファイナルラップ)となる。

15:25頃「グランドフィナーレに参加」

2023年にモビリティリゾートもてぎで行われたグランドフィナーレの様子

2023年にモビリティリゾートもてぎで行われたグランドフィナーレの様子

2023年にモビリティリゾートもてぎで行われたグランドフィナーレの様子

2023年にモビリティリゾートもてぎで行われたグランドフィナーレの様子

2023年にモビリティリゾートもてぎで行われたグランドフィナーレの様子

2023年にモビリティリゾートもてぎで行われたグランドフィナーレの様子

決勝レースの後は表彰式。その後、今シーズンの最後を締めくくる「グランドフィナーレ」がホームストレート上で行われる。
各クラスのチャンピオンをはじめ、全チームのドライバーが登壇する華やかなイベントなので、ぜひ参加しよう。観戦券を持っていればホームストレートまで行くことができる。

 

16:30頃「帰宅」

決勝レース後にも様々なイベントやトークショーが行われるので、ついつい時間を忘れてしまい、気付いた時にはとっぷり日が暮れていた…ということは「レース観戦あるある」だ。大いに楽しんだ後、疲れて車を運転する必要がある時は特に要注意。「家に無事に帰り着くまでがレース観戦」などという言葉もファンの間では良く交わされる。お土産と思い出を大事に持って、安全運転で家路につこう。

 
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