鈴鹿サーキット モータースポーツライブラリー

F1日本グランプリレースレポートF1日本グランプリレースレポート

2015年F1日本グランプリ 9月28日(月)レポート

決勝翌日の28日(月)にF1ファンミーティングを開催

トークショーの様子
トークショーの様子
決勝プレイバック上映の様子
決勝プレイバック上映の様子
ホームストレートウォークの様子
ホームストレートウォークの様子

鈴鹿サーキットで開催されたF1日本グランプリには3日間延べ165,000人のファンが来場した。その決勝レース翌日の9月28日(月)、鈴鹿サーキットではサーキットに残っているファンのために「F1ファンミーティング」を開催した。

元F1ドライバーで、現在、アメリカのインディカーシリーズでトップドライバーとして活躍している佐藤琢磨選手、国内トップフォーミュラのフォーミュラ・ニッポンで2年連続チャンピオンとなり、SUPER GTでも2014年にチャンピオンを獲得した国内トップドライバー松田次生選手、元ブリヂストンのF1タイヤ担当最高責任者で、昨年までフェラーリのタイヤ技術責任者を務めていた浜島裕英氏がグランドスタンドに集まったファンの前に登場。佐藤選手と松田選手は鈴鹿サーキットレーシングスクール フォーミュラ(SRS-F)の同期生で、「70名の応募者の中から7名しか受講できなかった」など、当時の思い出を語った。また浜島氏はタイヤのみならず、レーシングカーのあらゆる技術に精通していることから、3名はF1のテレメトリー(走行データ収集・解析)システムの詳細に触れ、トップドライバーは走行終了後も夜遅くまでデータを分析していることなどを紹介した。3人の話は盛り上がり、本題のF1決勝レースの振り返りの話題に入る前に時間が来てしまうというハプニングも。最後に「世界最高峰のF1の走りにとても興奮しました。いろいろ勉強できたこともあったので、SUPER GTの戦いに活かして、2年連続チャンピオンとなれるように頑張ります」と松田選手。「今のF1は難しいと思った。アロンソやバトン(マクラーレン・ホンダのドライバー)はストレートで抜かれてしまって大変だと思った。でもHondaは必ず強くなるので、みんなで応援しようね。」と佐藤選手。「今日もいい天気になってよかった。今日は平日なのにたくさんの人が来てくれてありがとう。スーパーフォーミュラも(佐藤選手が参戦している)アメリカのレースも面白いので、F1と一緒に見てくださいね。」と浜島氏。それぞれファンにメッセージを送った。

F1決勝レースプレイバック上映には松田選手と浜島氏が解説を担当。レーシングドライバーと技術者の立場で、前日に行われた決勝レースを詳しく解説した。またホームストレートウォークも行われ、次のグランプリ開催国に向け搬出準備の進むF1機材やマシンの箱、アスファルトに書かれたポール・ポジションのグリッド、ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)、ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)の等身大パネルなどをバックにして記念撮影を行ったり、F1マシンが走ったレーシングコースのアスファルトを触ってみたり、それぞれの方法でイベントを楽しんでいた。

9月27日(日)レポート

ハミルトンがスタート直後のチームメイトバトルを制して鈴鹿2連勝!

決勝レース終了後の表彰台。優勝したルイス・ハミルトン(中央右)、2位のニコ・ロズベルグ(左)、3位のセバスチャン・ベッテル(右)
決勝レース終了後の表彰台。優勝したルイス・ハミルトン(中央右)、2位のニコ・ロズベルグ(左)、3位のセバスチャン・ベッテル(右)
優勝を決めファンに手を振るルイス・ハミルトン
優勝を決めファンに手を振るルイス・ハミルトン
スタート直後のメルセデスAMG2台によるトップ争い
スタート直後のメルセデスAMG2台によるトップ争い

ポール・ポジションからスタートしたニコ・ロズベルグと2番手スタートのルイス・ハミルトン。2人のメルセデスAMGのドライバーはスタート直後にサイドバイサイドとなり1〜2コーナーで激しいバトルを展開した。2コーナー立ち上がりでアウト側のロズベルグはハミルトンのプレッシャーにたまらずコースオフ。トップを奪ったハミルトンはその後、後続を寄せ付けず独走で優勝。見事鈴鹿2連勝を達成した。ロズベルグはスタート直後のハミルトンとの戦いで4位まで順位を落としたが、その後は完璧なレース運びで2位に浮上。フェラーリのセバスチャン・ベッテルが迫ってきたがそれを振り切り2位チェッカー。メルセデスAMGが1-2フィニッシュを決めた。

3位はベッテル。4位にはキミ・ライコネンが入りフェラーリが3-4位。マクラーレン・ホンダはフェルナンド・アロンソが11位、ジェンソン・バトンが16位だった。

現役F1ドライバートークショー、ドライバーズパレードなど、決勝日のイベントは大盛り上がり!

ドライバーズパレードの様子(フェルナンド・アロンソ)
ドライバーズパレードの様子(フェルナンド・アロンソ)
中嶋悟氏と中嶋一貴選手のトークショーの様子
中嶋悟氏と中嶋一貴選手のトークショーの様子
レジェンドF1デモランでゲルハルト.ベルガ—本人がドライブしたマクラーレン・ホンダMP4/6
レジェンドF1デモランでゲルハルト.ベルガ—本人がドライブしたマクラーレン・ホンダMP4/6

F1スペシャルステージではゲルハルト・ベルガー氏と鈴木亜久里氏のトークショー、中嶋悟氏と中嶋一貴選手のトークショーなどに加え、ロータス、ザウバー、トロ・ロッソのトークショーを開催。現役F1ドライバーの決勝レース直前の生の話が聞けるとあって、ステージ前には大勢のファンが詰めかけた。レーシングコースではレジェンドF1デモランが行われ、マクラーレン・ホンダMP4/6をゲルハルト・ベルガー氏が、ティレル019を中嶋悟氏が、ロータス88を佐藤琢磨選手がドライブした。そして、マーチン・ブランドル氏がサプライズ登場。フェラーリF187のステアリングを握り、鈴鹿サーキット国際レーシングコースをデモランした。

決勝レース前のF1ドライバーズパレードには出場全20名のドライバーが、それぞれのチームに縁のあるクラシックオープンカーに乗ってコースを1周。観客席に向かって手を振るドライバーにファンは大声援を送っていた。

9月26日(土)レポート

2年連続でニコ・ロズベルグがポール・ポジション!

ポール・ポジションを獲得したメルセデスAMGのニコ・ロズベルグ
ポール・ポジションを獲得したメルセデスAMGのニコ・ロズベルグ
予選トップ3。左から2位のハミルトン、ポール・ポジションのロズベルグ、3位のボッタス
予選トップ3。左から2位のハミルトン、ポール・ポジションのロズベルグ、3位のボッタス
マクラーレン・ホンダはアロンソが14番手
マクラーレン・ホンダはアロンソが14番手

予選は荒れた展開となり、Q1のラストアタック時にマックス・フェルスタッペン(トロ・ロッソ)がスピンしてコース上に止まってしまい、一部のドライバーがラストアタックを出来ず。またQ3では終了間際にダニール・クビアト(レッドブル)がクラッシュし、全車ラストアタックができなかった。そんな中、Q3の1回目のアタックを確実に決めたニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)が1分32秒584でポール・ポジションを獲得。ヘアピンでラインを外し、タイムをロスしてしまったルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)は2番手。以下トップ5はバルテリ・ボッタス(ウイリアムズ)、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)、フェリッペ・マッサ(ウイリアムズ)の結果となった。

注目のマクラーレン・ホンダは2台ともQ1のラストアタックが途中で中断され、ジェンソン・バトンが16番手、フェルナンド・アロンソはQ2に進出し14番手となった。

前夜祭にフェラーリのセバスチャン・ベッテル、キミ・ライコネンが登場!

セバスチャン・ベッテル、キミ・ライコネンらかが登場したF1日本グランプリ前夜祭の様子
セバスチャン・ベッテル、キミ・ライコネンらかが登場したF1日本グランプリ前夜祭の様子
レジェンドF1デモランに向けティレル019のシート合わせをする中嶋悟氏
レジェンドF1デモランに向けティレル019のシート合わせをする中嶋悟氏
フォースインディアのトークショー
フォースインディアのトークショー

F1スペシャルステージにはフォースインディア、レッドブル、ウイリアムズ、メルセデスAMGの現役F1ドライバーが登場。ステージ前は多くのファンで埋め尽くされた。またゲルハルト・ベルガー氏、中嶋悟氏、鈴木亜久里氏などレジェンドF1ドライバーも登場。当時の思い出など、ここでしか聞けない貴重な話をしてくれた。レーシングコースではマクラーレン・ホンダMP4/6にゲルハルト・ベルガー氏、ティレル019に中嶋悟氏、ウイリアムズFW11に佐藤琢磨選手が乗りデモランを開催。会場に詰めかけたファンは、懐かしの迫力あるエンジンサウンドとその走りを堪能していた。レーシングシアター前で開催されたコチラレーシングのF1ピットでは家族で楽しめる体験型イベントを多数開催した。

大好評のF1日本グランプリ前夜祭も開催され、フェラーリのセバスチャン・ベッテル選手とキミ・ライコネン選手が登場。「鈴鹿のコースは最高!毎年ここに来るのが楽しみだよ。決勝レースも応援よろしくお願いします」とベッテル選手。「決勝はいいリザルトを残して、皆さんに楽しんでもらえるようにするよ。」とライコネン選手。最後はグランドスタンドに集まったファンを背景に記念撮影をしていた。

9月25日(金)レポート

フリー走行はレッドブルのダニール・クビアトがトップタイム

トップタイムを記録したレッドブルのダニール・クビアト
トップタイムを記録したレッドブルのダニール・クビアト
マクラーレン・ホンダのジェンソン・バトン
マクラーレン・ホンダのジェンソン・バトン

終始ウェットコンディションだった25日(金)のフリー走行。午前のフリー走行1ではトロ・ロッソのルーキー、カルロス・サインツがトップタイムを記録したが、午後のフリー走行2ではレッドブルのダニール・クビアトがそのタイムを更新し、初日のトップタイムとなった。26日(土)以降はドライコンディションとなることが予想されるため、フリー走行1、2の結果は参考程度というのが実際のところだ。しかし、若いドライバー達が世界屈指の難コース鈴鹿のウェットコンディションを果敢に攻める姿は見応えがあった。

マクラーレン・ホンダはジェンソン・バトンがフリー走行1、2ともに12番手を記録。土曜日からのドライコンディションでどのような走りを見せるか注目が集まる。

ゲルハルト・ベルガー氏のトークショーを開催!各イベントが本格スタート

トークショーに参加したゲルハルト・ベルガー氏
トークショーに参加したゲルハルト・ベルガー氏
レーシングシアター前で行われたフォーミュラマシンキャップ作りの様子
レーシングシアター前で行われたフォーミュラマシンキャップ作りの様子

GPスクエアの「F1スペシャルステージ」やレーシングシアター前で行われたファミリー向けのイベント「コチラレーシングのF1ピット」など、イベントも本格的にスタートした。F1スペシャルステージには1987年、1991年の2回鈴鹿F1日本グランプリで優勝しているレジェンドドライバー、ゲルハルト・ベルガー氏が登場。当時の思い出を語った。コチラレーシングのF1ピットでは「フラッグマントで応援しよう!」「フォーミュラマシンキャップ作り教室」「エンジンサウンドパフォーマンス」「フォーミュラマシン搭乗体験」などのイベントを開催。多くの家族連れで賑わっていた。

9月24日(木)レポート

いよいよF1ウィークのイベントがスタート!

F1ピットウォーク
F1ピットウォーク
東コースウォーク
東コースウォーク
F1ドライバーサイン会
F1ドライバーサイン会

25日(金)のF1開幕を翌日に控えた24日(木)、いよいよF1ウィークのイベントがスタートした。あいにくの雨模様だったが、9時からスタートしたF1ピットウォークと東コースウォークに多くのファンが参加、途中でフェラーリのセバスチャン・ベッテルがピットを後にし、東コースウォークを楽しむファンらの前に現れるなど、走行前日ならではの貴重な体験ができるシーンがあった。11時30分から行われたキッズピットウォークには鈴鹿市内の明生、長太、稲生、郡山、旭ヶ丘の5つの小学校から559名の生徒が参加。ウイリアムズ、レッドブル、ロータス、フェラーリ、フォースインディア、ザウバーの各チームとの交流会も行われた。

15時30分からはグランドスタンド前の特設会場で、抽選に当選した人が参加できるF1全ドライバーによるサイン会が開催された。当選者以外もグランドスタンドからその様子を見ることができるため、多くのファンが集合。F1ドライバーが登場すると、大きな声援が送られていた。

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