F1

それぞれにメリットとデメリットあり。今年も事前にチェックしておきたいアクセス方法【公共交通機関 編】

いよいよ開幕が近づいてきた2024年のF1日本グランプリ。観戦チケットをゲットした多くの方が「あとは当日を迎えるだけ!」と期待を膨らませていることかと思います。現地で楽しい時間を過ごすためにも“事前の準備と情報集が大切!!”ということで、今回は鈴鹿サーキットへのアクセスについてご紹介していきます。

【一番メジャーな白子駅からのシャトルバスと鈴鹿サーキット稲生駅、今年も大混雑の可能性あり?】

ここ数年は、公共交通機関でのアクセス方法も充実し始め、普段は車を運転しないという人も気軽に鈴鹿サーキットへ来場できるようになっています。

しかし、2023年は3日間合計で22万2000人が来場し、特に金曜日から日曜日は、各所で大きな混雑が見られました。来場者のアクセスについては以前から課題とされてきて、鈴鹿サーキットをはじめ各公共交通機関でも毎年強化されてきているところではありますが……これだけ多くのファンが集まるとなると、どうしても混雑は避けられません。

それらを踏まえつつ、どのアクセス方法がみなさんに適しているかを想像しながら、ご一読いただけると幸いです。

【近鉄白子駅→三重交通シャトルバス】

電車の本数が多く、毎年は臨時ダイヤで運行してくれます(金曜~日曜のみ)。
白子駅から鈴鹿サーキットには、三重交通が直通シャトルバスを出してくれますが、2023年はピーク時になると白子駅→鈴鹿サーキットで1時間程度、鈴鹿サーキット→白子駅で最大2時間の待ち時間が発生しました。

特に白子駅は、駅周辺で待機列が大きくなっており、同じようなところをグルグルと歩かされたという印象をお持ちの方もいらっしゃると思います。

三重交通さんも過去の経験を活かして最大限の対応をしてくれていますが、昨年は決勝日で10万1000人の来場を記録しました。ここまで多くなると、さすがにピーク時は待ち時間が発生してしまいます。

あまり長い時間待ちたくないという人は、別のアクセス方法を取るなり、何かしらの対策をすることをオススメします。

そして、大事なことなので、もう一度書いておきます。

近鉄白子駅からの三重交通シャトルバスは一番わかりやすく安い料金でアクセスできる方法ですが……乗車までに最大で2時間程度待つことになります(予選日・決勝日のピーク時)

【鈴鹿サーキット稲生駅→徒歩】

鈴鹿サーキットに一番近い電車の駅といえば、伊勢鉄道の鈴鹿サーキット稲生駅。こちらも名古屋・四日市駅方面からと津駅方面からアクセスができ、降車後は歩いてサーキットまで行くことができる(片道徒歩25分)ということで有名です。

こちらもグランプリ期間中に臨時ダイヤを用意してくれるので、多くのファンが利用しても対応できるようにしていますが、こちらもピーク時は大混雑します。昨年も決勝レース後に稲生駅で電車を待つファンの列が長く、SNSでも話題になっていました。

電車の本数が近鉄線と比べて少なく、基本は2両編成ということで、1回に乗ることができる人数も限られています。こちらも、最大で2時間程度の待ち時間が発生する可能性が高いです。

【近鉄平田町駅→徒歩】

待ち時間が嫌だという人は、近鉄平田町駅まで“徒歩移動”というプランもあります。

2023年も、このルートを利用している人が多かったですが、非常に暑くて大変だったかと思います。今年は4月開催ということで、晴れていれば歩くのに適した気候になりそうです。それでも、鈴鹿サーキットのメインゲートから平田町駅まで60分近くかかるので、かなりの距離を移動することになります。

※最短ルート時の注意点※
地図アプリ等を使うと、平田町駅から鈴鹿サーキットまでの最短ルート(約45分)が出てくると思いますが……このルートは途中から歩道がなくなって、自動車の交通量が多い狭い道を歩いていくことになり、非常に危険です。

少し遠回りになりますが、メインゲート前の道を県道54号線が交わる交差点まで真っ直ぐ進むルートの方が、歩道も確保されており安全です。途中に牛丼チェーン店やラーメン店、少し寄り道すればたくさんの飲食店があるため、帰り道の途中にご飯を済ませることも可能です。コンビニエンスストアも3~4軒あるほか、業務スーパーもあります。

【近鉄白子駅or鼓ヶ浦駅→徒歩】

特にレース後の“帰りルート”で鈴鹿サーキットから近鉄白子駅まで歩くというファンを多く見かけます。平田町駅へ向かうのと同じで、鈴鹿サーキットからの最短ルートは、途中から田んぼ道のような場所を通過することになり、こちらも非常に狭く危険です。

サーキット道路を白子駅方面へ真っ直ぐ進むルートをお勧めします。そうすると白子駅へ向かうのに遠回りになりますが、隣の「鼓ヶ浦(つづみがうら)駅」へ行くという手もあります。

注意いただきたいのが、鼓ヶ浦駅は普通列車しか止まらない駅ですので、急行や特急を利用したい場合は、他の駅で乗り換える必要があります。

なお、鈴鹿サーキットから近鉄鼓ヶ浦駅、近鉄白子駅への徒歩所要時間は……片道1時間20分程度かかります。特に雨が降ると移動が大変になると思います。

【各主要駅発着の直行バスが便利!】

ここまでは、鈴鹿サーキットに隣接する3つの最寄り駅からのアクセスについて、注意点をまとめました。どのルートも“待ち時間”や“歩く時間”が発生してしまいます。

「あまり待ちたくないし、長時間歩きたくない」という人にオススメなのが、各主要駅から出発する鈴鹿サーキットへの直行バス(事前予約制)です!

☆メリット
・バスの座席が確保されているため、(交通事情により多少の遅れはあるものの)スケジュール通りに移動することができる。
・名古屋、京都、新大阪など主要駅に直で向かうことができる。

★デメリット
・白子駅や鈴鹿サーキット稲生駅ルートと比べて予算がかかる。
時間が決まっているため、乗り遅れると大変!(特に帰りは出発時間が比較的早いため要注意) ・最終バスの出発時刻が早いので、前夜祭やドライバートークショーなど、一部のコンテンツに参加できない場合がある。


直行バスの一覧は以下の通りです。
<近鉄白子駅(金曜日のみ)>
集合場所:近鉄白子駅(東口 女性像前)※三重交通シャトルバス乗り場は西口
往復:2,500円
4月5日(金)
往路(白子駅発)7:40、8:00、8:20、8:40、9:40、10:00、10:20 (各2便)
復路(鈴鹿サーキット発)17:30、19:30
<名古屋発着(サーキットEXPRESS 金曜~日曜)>
※日曜日のみ栄駅からの発着便も追加
集合場所:名古屋→JR名古屋駅太閤通口(西口)
     栄→栄バスターミナル(オアシス21)乗り場
往復:8,000円
4月5日(金)※JR名古屋駅のみ
往路(名古屋駅発)7:00、8:00、9:00
復路(鈴鹿サーキット発)16:30~17:30予定

4月6日(土)※JR名古屋駅のみ
往路(名古屋駅発)7:00、8:00、9:00
復路(鈴鹿サーキット発)16:30~17:30予定

4月7日(日)
往路(名古屋駅・栄BT発)7:00、8:00、9:00、10:00
復路(鈴鹿サーキット発)レース終了~最終18:00
※2023年12月末現在のタイムスケジュールに基づいた出発時間です。変更の可能性がございますのでご了承ください。
<名古屋駅発着(JTB 土・日)>
集合場所:JR名古屋駅 太閤通口 噴水横
往復:8,000円
4月6日(土)
往路(名古屋駅発)7:30~10:15まで15分置きに出発
復路(鈴鹿サーキット発)17:00以降に順次出発(最終18:00)

4月7日(日)
往路(名古屋駅発)8:30~11:15まで 15分置きに出発
復路(鈴鹿サーキット発)17:00以降に順次出発(最終18:00)
<津発着(土・日)>
集合場所:JR・近鉄津駅東口(ソシアビル前)
往復:5,500円
4月6日(土)、7日(日)
往路(津駅発)8:15、8:45、9:00、9:15、9:30、9:45、10:00(各2便 ※8:15、8:45発は各1便)
復路(鈴鹿サーキット発)17:30
<亀山発着(土・日)>
集合場所:亀山市文化会館(JR亀山駅から徒歩3~4分)
往復:5,500円
4月6日(土)、7日(日)
往路(亀山文化会館発)9:20、9:55(各2便)
復路(鈴鹿サーキット発)17:30
<新大阪駅発着(土・日)>
集合場所:JR新大阪駅 1階 正面階段
往復:11,000円
4月6日(土)、7日(日)
往路7:30 新大阪駅発
復路17:30 鈴鹿サーキット発
<京都駅発着(土・日)>
集合場所:JR京都駅 八条口 京都アバンティ前
往復:11,000円
4月6日(土)、7日(日)
往路(京都駅発)7:30
復路(鈴鹿サーキット発)17:30

>>詳細はこちら

【最後に】
盛りだくさんの内容になりましたが、みなさんの観戦スケジュールに合うアクセス方法は見つかりましたか?

繰り返しになりますが、2022年と2023年の過去10年にはなかったような盛り上がりを見せているF1日本グランプリ。来場者も非常に多くなっていますが……その分、移動時の混雑は避けて通れません。

どのルートを選んでも時間がかかってしまいます。それを見越して早めにサーキットへ移動するなど、混雑がピークとなる時間を避けるという手もあります。

レース観戦のみならず、旅行に行く際はそうだと思います。事前に移動方法を確認し「どれくらいの時間がかかるのか?」「お金はいくらかかるのか?」をシミュレーションしておくことが一番重要です。

みなさんが楽しみにしているF1日本グランプリを“より楽しいもの”にするためにも……開催当日まで時間がありますので、少しずつ準備しておきましょう!

【文:観戦塾】

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