SUPER GT 2021年シーズンレビュー

Photo :T.Ogasawara
 2021年シーズンのSUPER GTはGT500クラスに15台、GT300クラスに29台と両クラス計44台がエントリーし、国内6コースで全8戦が開催された。GT500クラスは2020年からの車両規定で2シーズン目を迎え、1度のエンジンアップデートを除き、エアロダイナミクスは開発凍結という条件での戦いとなった。
 

【GT500クラス】開幕戦 岡山国際サーキット〜第4戦 ツインリンクもてぎ

 開幕戦第1戦岡山国際サーキットはENEOS X PRIME GR Supraが制し、さらにトヨタ GRスープラ勢がトップ4を独占する結果に。デビュー2年目を迎えたGRスープラがタイトル奪還に向けて初戦から好調さを示した。続く第2戦富士スピードウェイは2年ぶりの長距離500kmレースに。ペナルティやトラブル、アクシデントで優勝候補が次々と脱落するレース展開のなか、Honda NSX-GT勢のAstemo NSX-GTがサバイバル戦を制した。

 第3戦の鈴鹿が新型コロナの影響で延期となり、間を空けてシーズン3戦目として開催された第4戦ツインリンクもてぎでは、ディフェンディングチャンピオンのSTANLEY NSX-GTがポール・トゥ・ウインを決めた。

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第3戦 鈴鹿サーキット

 そして、シーズン4戦目は本来の第3戦である鈴鹿サーキットでの開催となり、予選ではModulo NSX-GTがポールポジションを獲得。しかし、Modulo NSX-GTはレース序盤でブレーキのトラブルによりクラッシュを喫してしまう。代わって首位に浮上したMOTUL AUTECH GT-Rがトップチェッカーを受け、さらにニッサンGT-RニスモGT500クラス勢が2014年以来となる表彰台独占という結果となった。

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第5戦 スポーツランドSUGO〜最終戦 富士スピードウェイ

 第5戦スポーツランドSUGOではARTA NSX-GTがポールポジションを獲得も、度重なるペナルティで後退。代わって首位に浮上したカルソニック IMPUL GT-Rが5年ぶりの優勝を掴んだ。続く第6戦オートポリスではARTA NSX-GTが前戦の雪辱を晴らす快走を見せ、2番手に28秒差という大差を築いてシーズン初優勝を飾った。

 続く第7戦ツインリンクもてぎでは、終盤カルソニック IMPUL GT-RとARTA NSX-GTの一騎打ちに。しかし、ファイナルラップで首位カルソニック IMPUL GT-Rがガス欠症状に見舞われまさかのスローダウン。ARTA NSX-GTが連勝を決める波乱の結果となった。

 ランキング首位のSTANLEY NSX-GTを筆頭に、6台がタイトルへの可能性を残して挑んだ最終戦富士スピードウェイ。レース後半、4番手を走行しタイトルに王手をかけていたSTANLEY NSX-GTだったが、1コーナーでGT300クラスの車両が追突するまさかの事態に。

 STANLEY NSX-GTはピットでの修復を強いられることになり、タイトル戦線から離脱となった。これにより、最終戦でシーズン初優勝を掴んだau TOM'S GR Supraが16ポイント差を跳ね返してシリーズチャンピオンに輝くという劇的な幕切れとなった。また、このレースは2008年からの14シーズンを戦ったニッサン R35 GT-Rのラストレースとなり、多くのファンから最後の勇姿が讃えられた。

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【GT300クラス】

 一方、国内外の自動車メーカーの14車種が参戦するGT300クラスでは、新型BRZベースとなったSUBARU BRZ R&D SPORTが8戦中4度のポールポジションを獲得。第5戦スポーツランドSUGOで勝利を挙げると、ランキングトップで迎えた最終戦富士スピードウェイでも3位でチェッカーを受け、2021年シーズンのGT300クラスシリーズチャンピオンに輝くと同時に、2012年からSUPER GT挑戦を開始したスバルにとって、初のGT300クラス制覇を果たした。

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