2022年SUPER GT 第2戦富士 レースレビュー

Photo :T.Ogasawara
 ゴールデンウィーク真っただ中の5月4日(水)、2022年シーズンのSUPER GT第2戦の決勝レースが静岡県小山町の富士スピードウェイで行われた。しかしレースは2度の赤旗中断を挟む大荒れの展開となり、最大延長時間を迎えたことでセーフティカー(SC)先導のままチェッカーが振られることに。また上位2台にペナルティが課されたことで、GT500クラスは3番目にチェッカーを受けたARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺)が優勝。2位はau TOM’S GR Supra、3位はカルソニック IMPUL Zという結果となった。
Photo :T.Ogasawara
 気温20度、路面温度33度の快晴のもと、SUPER GT初の450km(100周)レースとなる第2戦決勝はスタートを迎えた。ポールスタートのWedsSport ADVAN GR Supra阪口晴南がTGRコーナーのホールショットを守る。一方、3番手スタートのCRAFTSPORTS MOTUL Z千代勝正が2コーナー立ち上がりでフロントロウスタートのリアライズコーポレーション ADVAN Zを攻略。さらに、KeePer TOM’S GR Supraサッシャ・フェネストラズも3番手に続き、ヨコハマタイヤの1-2体制は早々に崩れてしまう。

 ブリヂストンタイヤの高いウォームアップ性能を存分に活かした走りでKeePer TOM’S GR Supraは第13コーナーで千代を攻略、さらにGRスープラコーナーで阪口をかわし、トップに浮上する。CRAFTSPORTS MOTUL Z千代、そしてau TOM’S GR Supra坪井翔も阪口をパスすると、続く2周目のコカ·コーラコーナーで坪井が千代を攻略。レースは序盤からTOM’S勢が1-2体制を形成することに。
Photo :T.Ogasawara
 20周目を過ぎたところから、徐々に坪井がフェネストラズの背後に接近。そして24周目の第13コーナーで遂にフェネストラズを捉え、坪井がラップリーダーにおどり出る。27周目に先陣を切ってSTANLEY NSX-GT、カルソニック IMPUL Zがピットイン。ここからGT500勢も1回目のピットを済ませ、続々と第2スティントに入る。

 43周目にDENSO KOBELCO SARD GR SupraがGT500最後に1回目のピットインを実施。その直後、アドバンコーナー手前でGT300車両が大クラッシュを喫しフルコースイエロー(FCY)が宣言される。これにより、14番手スタートのDENSO KOBELCO SARD GR Supraが3番手でコース復帰を果たすことに。FCYはSCに切り替えられたが、バリア修復のため48周終了時点で赤旗が提示され、レースは一時中断となった。
Photo :T.Ogasawara
 24分の中断ののち、SC先導で走行が再開。53周目よりグリーンフラッグが振られた。TGRコーナーでトップのau TOM’S GR Supraジュリアーノ・アレジがオーバーシュート。アウト側に膨らんだところで、KeePer TOM’S GR Supra宮田莉朋がイン側から接触してしまう。

 このTOM’S同士のアクシデントでDENSO KOBELCO SARD GR Supraの関口雄飛が首位に浮上し、2番手にCRAFTSPORTS MOTUL Zの高星明誠、3番手にKeePer TOM’S GR Supraの宮田、4番手にARTA NSX-GT野尻智紀、5番手にアレジというオーダーへ。また、ZENT CERUMO GR Supraがピットでの作業違反でドライブスルーペナルティを課せられたことで、56周目にカルソニック IMPUL Zが6番手に浮上する。
Photo :T.Ogasawara
 そしてトップ3台が均衡状態で迎えた59周目、関口のスリップに入ったCRAFTSPORTS MOTUL Z高星が、ピットウォール側でスローダウンしていたGT300車両の接触を避けようと左に大きくステアリングを切ったところでコントロールを失い、グランドスタンド前のガードレールに激しくクラッシュ。これにより2度目の赤旗中断となった。高星は念のため入院し精密検査を受けたが、大きな怪我はなく翌5日(木)には退院している。

 ガードレール修復のため1時間27分の中断を経て、18時10分にSC先導でリスタートを迎えた。しかし、この時点でレースの最大延長時間まで残り10分とわずかであり、SC先導のまま62周終了時点でチェッカーを受けることとなった。
Photo :T.Ogasawara
 DENSO KOBELCO SARD GR Supraがトップ、そしてKeePer TOM'S GR Supraが2番手でチェッカーを受けるも、DENSOが赤旗中の作業、KeePerが他車への接触行為によりドライブスルーペナルティ(未消化により40秒加算)が課せられることに。これにより3番手でチェッカーを受けたARTAが繰り上がりで優勝。2位はau TOM’S GR Supra、3位はカルソニック IMPUL Zという結果となった。
Photo :T.Ogasawara
 第1スティントを担当した福住仁嶺は「次は本当に僕たちも満足して優勝ができるように、また、サーキットに足を運んでくださっているみなさんも満足して帰れるようなレースができるように全力を尽くして頑張りたいと思います」とコメント。

 そして第2スティントを担当した野尻智紀は「今日は優勝という結果で終わりましたが、少し僕たちの複雑な感情が出てしまった表情をみなさんにお見せしてしまったかと思います。ですので、次戦はしっかりと僕と仁嶺選手、チーム、そしてファンのみなさんが全員で喜べるような優勝を勝ち獲りたいと思うので必死に頑張ります」と、鈴鹿サーキットで開催される次戦第3戦へ向けた意気込みを語った。
Photo :T.Ogasawara
 一方のGT300クラスは、2番手スタートからオープニングラップで首位に浮上したTANAX GAINER GT-R(富田竜一郎/大草りき/塩津佑介)が優勝。GAINERにとって2年ぶりの勝利を飾った。

 2022年のSUPER GT、次戦となるシリーズ第3戦『たかのこのホテル SUZUKA GT 300km RACE』は5月28・29日に鈴鹿サーキットで開催される。

 車両変更、そして新たなエアロダイナミクス投入で、GT500クラスの3メーカーそれぞれの車両特性も変化を迎えた2022年シーズン。ハイスピードかつ、テクニカルレイアウトの鈴鹿で開催される第3戦はどのような戦いが繰り広げられるだろうか。ぜひ、鈴鹿サーキットを訪れて、新GT500車両の迫力、そしてその戦いぶりを全身で堪能してほしい。

※内容は予告なく変更となる場合がございます。
※使用している写真・イラストはイメージです。