18TH JAF GRND PRIX SUZUKA

接触上等の肉弾戦レース。
スーパーフォーミュラとは違う楽しさを味わえるWTCRの基本をおさらい

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2018年に行われたWTCR日本ラウンドの様子
Photo : FIA WTCR

 10月25〜27日に鈴鹿サーキットで行われる『JAFグランプリ鈴鹿』内で開催されるWTCR世界ツーリングカー・カップの日本ラウンド。世界各地を転戦するツーリングカーレースの最高峰を存分に堪能できるよう、ここで改めてレースフォーマットなどのレギュレーションをご紹介しよう。

 このWTCRは2017年限りで幕を下ろしたWTCC世界ツーリングカー選手権を前身とするシリーズ。WTCCで採用していた車両規定を、カスタマー向けレーシングカーとして急速に支持を集めていたTCR規定に変更して争われている。

 また、メーカーワークスの参戦を制限することで多数のエントリーを集めると同時に、費用の高騰を抑えている。

 シリーズで使われているTCRマシンは4ドア/5ドアのサルーンタイプ、またはハッチバックがベースで、前輪駆動が採用される。搭載されるエンジンはターボ付きで排気量は1750〜2000ccの間、最高出力は350馬力に制限されている。

 すでに紹介しているように、TCR規定にはアルファロメオやアウディ、ヒュンダイ、Hondaなど、世界中の自動車メーカーが参入しており、バラエティも豊富だ。

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Honda シビック TypeRをはじめ、各メーカーの代表的なモデルが多数出場するのもWTCRの魅力だ
Photo : FIA WTCR
 各車両ごとに異なるパフォーマンス差は、GT3カーのような性能調整(BoP)によって均一化されており、これが毎戦展開の読めないバトルを演出するのだ。

 WTCRのレースフォーマットでは週末3レース制が採用されており、2019年シーズンは全10大会30レースで争われる。鈴鹿で行われる日本ラウンドはシーズン終盤の第8ラウンドとなるため、チャンピオン争いの観点でも重要な1戦と言えるだろう。

 通常の大会では走行初日となる金曜日にフリープラクティス1回目、土曜日にフリープラクティス2回目と予選1回目、レース1、日曜日に予選2回目とレース2〜3が行われる。

 ただし、全日本スーパーフォーミュラ選手権と併催される鈴鹿ラウンドでは、変則スケジュールが採用される可能性が高い。参考に昨年大会は走行初日の金曜日に2回のフリープラクティスと2回の予選、土曜日にレース1、日曜日にレース2〜3が行われた。

 レースウイーク中に2回行われる公式予選のうち、1回目は30分の計時予選となり、ここでレース1のグリッドが決められる。2回目の予選はF1と同じノックアウト方式で、この総合結果でレース3のスターティンググリッドが決められる。

 レース3のポールポジションを決めるQ3にはQ2上位5台が進出し、各車1度だけアタックするスーパーラップ方式で争われる。この2019年から、Q3のアタック順はドライバーの選択制になっており、その駆け引きも見どころだ。

 残るレース2のグリッドについては、ノックアウト予選Q2のリバースグリッドとなり、Q2で10番手だったドライバーがポールポジション、9番手が2番グリッド、8番手が3番グリッドにつく。11番手グリッド以下は予選結果どおりのオーダーとなる。

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サイド・バイ・サイドのバトルが随所で繰り広げられるのがWTCRの魅力のひとつ
Photo : FIA WTCR

 週末に3レースも行うとなれば、各ドライバーとも接触を極力避けた走りをすると思われるかもしれないが、そこは“格闘技レース”とも称されたWTCCを前身とするだけに、どのレースでも接触上等の肉弾戦が繰り広げられる。

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限られた時間内でマシンを整備するメカニックたちの戦いにも注目だ
Photo : FIA WTCR

 特に短いインターバルで2回レースが行われる最終日にはWTCCでもおなじみの“リペアタイム”が設けられており、メカニックたちが制限時間内にマシンを修復していく。ドライバーを支えるメカニックたちにスポットライトが当たる仕組みが用意されているのもWTCRならではだ。

 バラエティ豊かなマシンがぶつかりあいながら競うWTCRは、極限までスピードを追求していくスーパーフォーミュラとは、また違うレースの楽しさを味わえるはずだ。

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