18TH JAF GRND PRIX SUZUKA

山下健太が参戦3年目でシリーズ初優勝

スーパーフォーミュラ第6戦岡山レビュー
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2019年の全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦でシリーズ初優勝を遂げた山下健太(KONDO RACING)
Photo : Takashi Ogasawara

 全7戦で争われている2019年の全日本スーパーフォーミュラ選手権。これまで行われてきた5戦ではすべて異なるウイナーが誕生しており、新型シャシー"SF19"導入初年度もレベルの高い争いが繰り広げられている。そして9月28〜29日に岡山国際サーキットで行われた第6戦でも、新たなウイナーが誕生した。

 今回の岡山大会では、予選時にコース上のトラフィックを緩和するため、第3戦スポーツランドSUGOと同様にQ1をA組とB組の2組に分けて行われた。また決勝レースについては、スタートしてから10周目までの間にタイヤ交換を行っても、規定で定められている交換義務を消化したことにはならないという特別規則も設けられた。

 金曜日に行われた予選組分けのくじ引きでは、偶然にもA組にドライバーズランキングでトップに立つニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM'S)、1ポイント差でランキング2位につける山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)らをはじめとするランキング上位のドライバーや、2年連続で岡山でポールポジションを獲得している関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)などが固まる結果となった。

 迎えた予選Q1はA組からスタート。ミディアムタイヤを装着して戦うこのセッションではキャシディがトップで通過したのに対し、山本はA組8番手(総合16番手)に終わり、Q1敗退という結果に終わってしまう。しかし、そのキャシディもQ2ではトラフィックに引っかかってしまい、10番手止まり。Q3進出果たせなかった。

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もてぎ大会で初優勝の平川亮が勢いそのままにポールポジションを獲得、しかし決勝レースでは・・・

 ランキングトップ2が不在のQ3でポールポジションを獲得したのは、前戦もてぎ大会でスーパーフォーミュラ初優勝を飾った平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)。Q1をB組からスタートした平川は、Q1を3番手、Q2をトップで通過。Q3では1分12秒700というタイムをマークし、今シーズン初のポールポジションを手にした。

 迎えた決勝レースでは、平川はスタート時のタイヤにソフトタイヤを選択。一方予選2番手でフロントロウに並んだ山下健太(KONDO RACING)、チームメイトで3番手の国本雄資など、上位10台中8台がミディアムタイヤを選択した。

 スタートから1周を終えると、予選9番手でミディアムタイヤでスタートしていた小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)がピットインしてタイヤをソフトに履き替える。特別規則により"義務消化"にはならないものの、2ピット作戦での追い上げる作戦に打って出た。

 そしてレース序盤の8周目、2番手を走行中だった福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がコースアウトしてストップ。これによりセーフティカー(SC)が導入されると、SCラン中にタイヤ交換義務を消化することができる10周目を迎えた。

 このタイミングでピットに入った山本は、ソフトタイヤからミディアムタイヤに交換して義務を消化。さらに山本は翌周にもう一度ピットに入り、ふたたびソフトタイヤを装着してコースに復帰した。この間に山下や一貴もピットへ向かっており、山下はタイヤ交換を行ったドライバー勢のなかでトップに立った。

 ここでステイアウトしたのは首位走行中の平川や石浦宏明(JMS P.MU/CERUMO・INGING)、キャシディ、ルーカス・アウアー(B-Max Racing with motopark)だ。

 しばらくこう着状態が続いたが、レース後半の33周目に石浦の右フロントタイヤにトラブルが起き、最終的にはガレージに戻ってしまう。これで2番手に浮上したキャシディは、平川に接近した。

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ニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM'S)は平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)とテール・トゥ・ノーズのバトルを繰り広げた
Photo : Takashi Ogasawara

 キャシディは57周目に平川を抜いてトップに浮上し、60周目にはピットへ。この間にレース序盤のSCラン中にピットを済ませていた山下がトップに浮上すると、そのまま逃げ切りトップチェッカー。スーパーフォーミュラ初優勝を遂げた。

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父エイドリアン・ニューウェイの前でスーパーフォーミュラ初表彰台を手にしたハリソン・ニューウェイ(B-Max Racing with motopark)
Photo : Takashi Ogasawara

 2位は一貴、3位にはルーキーのハリソン・ニューウェイ(B-Max Racing with motopark)が入り、この週末チームに帯同していた父エイドリアン・ニューウェイの前で、スーパーフォーミュラ初表彰台を手にしてみせた。

 レース後半までトップを走っていた平川は、ピットアウト後のコースアウトなども重なり12位フィニッシュ。またランキングトップだったキャシディは、タイヤ交換後に小林可夢偉(carrozzeria Team KCMG)と6位争いを繰り広げていた最中にスピン。10位でレースを終え、まさかのノーポイントとなった。

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まさかのQ1敗退から7位入賞と粘りの走りをみせた山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
Photo : Takashi Ogasawara

 一方、予選Q1敗退と厳しい立ち上がりだった山本は7位でチェッカーを受けて、2ポイントを獲得。キャシディがノーポイントに終わったため、最終戦を前に1ポイント差でランキングトップの座を奪い返した。

 首位山本と4ポイント差のランキング3位はアレックス・パロウ(TCS NAKAJIMA RACING)で変わらず。山本と8ポイント差のランキング4位には初優勝した山下が上がっている。

 昨年と同様、山本とキャシディがランキングトップ2を占める状況で鈴鹿サーキットでの最終戦を迎える2019年のスーパーフォーミュラ。最終戦は勝者にボーナスとして3ポイントが追加で与えられるため、優勝+ポールポジションで最大14ポイントを獲得することができる。そのため、計算上はランキング5位につける可夢偉まで逆転戴冠の可能性を残している。

 6戦で6人のウイナーが誕生していることから分かるように、2019年のスーパーフォーミュラは全ドライバーの実力が拮抗している状況だ。ランキング上位のドライバーでも大きく順位を落とす可能性は大きく、トップと点差が開いている山下や可夢偉にも逆転のチャンスは充分にある。

 SF19で新時代へ突入した2019年のスーパーフォーミュラ、その新時代の初代チャンピオンが決まる最終戦は10月26〜27日に鈴鹿サーキットで行われる。

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