18TH JAF GRND PRIX SUZUKA

国内モータースポーツ史に残るチャンピオン決定戦。
山本尚貴vsニック・キャシディが秒差の争い演じた2018年最終戦

2018年スーパーフォーミュラ最終戦鈴鹿プレイバック
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2018年シーズン最終戦鈴鹿を制してシリーズチャンピオンを獲得した山本尚貴
Photo : Takashi Ogasawara

 先代シャシー“SF14”のラストシーズンとなった2018年の全日本スーパーフォーミュラ選手権の最終戦『JAF GRAND PRIX SUZUKA』は、山本尚貴(TEAM MUGEN)とニック・キャシディ(KONDO RACING)、石浦宏明(JMS P.MU/CERUMO・INGING)がチャンピオンの座を争い、シリーズの歴史に残る大激戦が繰り広げられた。

 2018年のスーパーフォーミュラは、山本が第1戦鈴鹿、第3戦SUGOを制してシリーズ前半をリードしたが、富士で行われた第4戦以降は苦戦。代わって、キャシディや石浦が勝利をつかんだことで、キャシディが29ポイントでランキング首位、石浦が25ポイントでランキング2位、山本が24ポイントでランキング3位という構図で最終戦を迎えた。

 スーパーフォーミュラでは予選ポールポジションにも1ポイントが与えられるため、王座を争う3人はノックアウト方式の予選から激戦を繰り広げる。この予選ではキャシディと山本が最終Q3まで駒を進めた一方で、石浦はQ2敗退と厳しい出だしに。

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予選は山本が圧巻の走りで全セッションでトップタイムをマーク
Photo : Takashi Ogasawara

 結局、この予選では“鈴鹿マイスター”とも呼べる山本が全セッションでトップタイムを刻んでポールポジションを奪取。ポイントランキングで貴重な1ポイントを追加し、石浦と同点のランキング2位に並んでみせた。ランキング首位のキャシディは4番手、そして石浦は11番手から決勝レースへ臨むこととなった。

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決勝スタートシーン。キャシディは4番手から、石浦は予選で伸び悩み11番手スタートとなった
Photo : Takashi Ogasawara

 43周の決勝では、ソフトタイヤでスタートした山本がスタートから快走すると18周を消化したところでピットイン。ミディアムタイヤにスイッチし、暫定7番手でコースへ復帰する。

 一方、追う立場のキャシディはミディアムタイヤでスタートすると、山本に対するリードを30秒前後まで広げた29周終了時点でピットイン。11.9秒の作業時間でピット出口へ向かったが、山本の前でのコース復帰は叶わず。事実上の2番手でコースへ復帰した。

 この時点でチャンピオン争いは実質、山本とキャシディの一騎打ちに。このレースで勝利したほうがチャンピオンになるシンプルな構図でレースは最終局面を迎える。

 追いかけるキャシディは周を重ねるごとに山本との差を詰めていくが、35周目のS字コーナーで前走車がまき散らした砂に乗ってしまい挙動が乱れ、3.5秒まで詰めていたギャップが4.8秒まで広がってしまう。

 しかし、キャシディはグリップレベルの高いソフトタイヤを履いていることもあり、ふたたび差を詰めていくと、36周目には4.2秒差、37周目には3.4秒差まで迫っていく。そして、チェッカーまで残り5周の時点で2.8秒差とすると、その2周後には1.8秒差、そしてファイナルラップにはついに0.8秒差と1秒以内にまで接近してみせた。

 最終ラップ、逃げる山本はオーバーテイクシステムを防御に使いながら必死に逃げる。キャシディも最後までテール・トゥ・ノーズで山本を追い立てたがオーバーテイクは叶わずフィニッシュラインを通過。

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最終戦ウイナー、そしてシリーズチャンピオン争いはわずか0.6秒差で勝負が決した
Photo : Takashi Ogasawara

 ポールポジションからスタートした山本が0.6秒差でキャシディの追撃を防ぎきり、自身2度目のスーパーフォーミュラチャンピオンの座を射止めてみせた。

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フィニッシュ後、健闘を称えあったニック・キャシディ(左)と山本尚貴(右)
Photo : Takashi Ogasawara

 2018年シーズン最終戦鈴鹿は2014年から使われてきたSF14シャシーラストイヤーの最終戦にふさわしい手に汗握るバトルが繰り広げられた。

 さらに進化した新型シャシー“SF19”初年度となる2019年シーズンでは、DOCOMO TEAM DANDELION RACINGへ移籍した山本が開幕2戦で2位表彰台、第3戦で優勝とシーズン序盤を席巻したものの、第4戦ではノーポイントと昨年を思わせるような展開になっているだけに、2019年の最終戦も激しいチャンピオン争いが繰り広げられることに期待したい。

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