18TH JAF GRND PRIX SUZUKA

世界最高峰のF1と“アジア最速”スーパーフォーミュラ

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Photo : MOBILITYLAND / TOYOTA

 日本国内だけでなく、いまやアジア最速との呼び声も高い全日本スーパーフォーミュラ選手権。速さだけでなく、シリーズ自体のレベルも上がり続けており、世界最高峰のフォーミュラレースであるF1に向けたステップとして、スーパーフォーミュラに参戦するドライバーも増えてきた。そこで今回はスーパーフォーミュラと、モータースポーツの頂点に君臨するF1のマシンを比較してみよう。

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2019年からスーパーフォーミュラに導入されたダラーラ製の新シャシー・SF19。頭部保護デバイスも装備されよりF1マシンに近付いたルックスとなった。

 スーパーフォーミュラで使用されているシャシー『SF19』は、2019年シーズンより導入されたもので製造はイタリアのダラーラ社が担当している。2018年まで使用されていた『SF14』の“クイック&ライト”というコンセプトを引き継ぎつつ、空力性能を見直し、よりオーバーテイクがしやすいマシンに仕上げられている。

 また、2018年よりF1をはじめとするシングルシーターに導入されたドライバー頭部保護デバイス『ヘイロー』も搭載されており、安全面の向上も果たした。

 そんなSF19の全長は5233mm、全幅は1910mm、ホイールベースは3115mm、全高960mmで、最低重量は670kg。フロントサスペンションはプッシュロッド式トーションバースプリング、リヤサスペンションもプッシュロッド式を採用している。

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アストン・マーティン・レッドブル・レーシングの2019年型マシンRB15。

 一方のF1は、車体重量が10kg増えて743kgに。SF19同様、オーバーテイクを促進するべく、フロントウイングとリヤウイングの大型化をはじめとするさまざまな車両規則の変更が行われている。もちろんヘイローも装備されている。

 マシンのデータについては2014年から2018年までコンストラクターズランキングを5年連続で制したメルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツの2019年型マシン『Mercedes-AMG F1 W10 EQ Power+』を例に取ると、全長は5000mm以上、全幅2000mm、全高950mm、車重は規則に則り743kgだ(2019年2月の新車発表時のデータ)。

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メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツの2019年型マシン、Mercedes-AMG F1 W10 EQ Power+。

 フロントサスペンションはプッシュロッド式トーションスプリング&ロッカー、リヤサスペンションはプルロッド式トーションスプリング&ロッカーとなっている。

 スーパーフォーミュラはSF19のワンメイクで争われているので、各チームごとに造形が変わることはないが、F1では各チームがシャシーを製造しているため、チームによって個性が設計思想に違いが生まれてくる。

 気になるタイムを比較したいところだが、F1では鈴鹿サーキットをセクター1からセクター3までの3つに分けてタイム計測を行うが、スーパーフォーミュラではサーキットをセクター1からセクター4までの4分割にしてタイムを測るので、純粋な比較は難しい。

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鈴鹿サーキット国際レーシングコースの全てのカテゴリ中でも最速となるコースレコード1分27秒319を記録した2017年ルイス・ハミルトンの走り。

 ちなみに、鈴鹿サーキットにおけるコースレコードを見てみると、F1は2017年にルイス・ハミルトン(メルセデス)が記録した1分27秒319。スーパーフォーミュラは昨年まで使われていたSF14時代の2017年に中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)が記録した1分35秒907がレコードタイムだ。現行シャシーのSF19では4月に行われた第1戦予選で牧野任祐(TCS NAKAJIMA RACING)が記録した1分36秒060が公式戦最速タイムだ。

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スーパーフォーミュラのコースレコードは2017年SF14で中嶋一貴が記録した1分35秒907。SF19の熟成が進めばこの記録を上回ってくる可能性は大だ。

 1周のラップタイムではF1とスーパーフォーミュラには10秒近い差があるが、F1はエンジン+エネルギー回生システムのパワーユニットで駆動し、シーズンが進むにつれて新パーツの投入で性能が引き上げられるのに対し、スーパーフォーミュラは2リッターの直列4気筒ターボエンジンのみで駆動し、空力開発を一切行えないことを考えれば、F1から10秒遅れで鈴鹿を1周するスーパーフォーミュラが持つポテンシャルの高さが分かるだろう。

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FIA F2とスーパーフォーミュラの両方を経験している福住仁嶺。コーナリングスピードではスーパーフォーミュラの方が高いと語る。

 なお、今年のスーパーフォーミュラにはF1直下の育成カテゴリであるFIA-F2を戦った経験がある牧野と福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が参戦している。シーズン開幕前、牧野はF2マシンとSF19の違いについて、「SF19はコーナーリングスピードが速く、フィジカル的にはキツいが、クルマが軽くて動きがクイック」だと述べていた。エンジンパワーではF2マシンに分があるものの、コーナリングスピードでF1直下のカテゴリであるFIA-F2を上回るのがスーパーフォーミュラなのだ。

 このスーパーフォーミュラでは、フォーミュラカーレースの最高峰に位置するF1に次ぐポテンシャルを持つSF19を、トップレベルのドライバーが走らせている。シーズン最終戦の舞台となる鈴鹿サーキットで、今年はどのようなレースが展開されるのだろうか。ぜひお見逃しなく。

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