FIM EWC世界耐久選手権シリーズ第2戦 ポルトガル/エストリル12時間

反撃のF.C.C. TSR Honda Franceが優勝
WEBIKE SRC KAWASAKI FRANCE TRICKSTARがポイントリーダーに
YOSHIMURA SERT MOTULは転倒でランクダウン
次戦は鈴鹿8耐直前のボルドール24時間

今シーズンの開幕戦ル・マン24時間(フランス)では、名コンストラクターYOSHIMURAと、世界耐久王チームSERTがジョイントした新チームYOSHIMURA SERT MOTULが抜群の速さで優勝、センセーショナルなデビューだった。しかし、第2戦エストリル12時間(ポルトガル)では様相が一変する。
ポールポジションは#7YART-Yamaha Official Team EWCだ。過去に野左根航汰や、鈴鹿8耐では中須賀克行が所属したチームとしても知られるが、速さのマービン・フリッツ、的確さのニッコロ・カネパとバランスのとれたチームだ。
予選2番手はBMWのファクトリーチーム#37BMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAM。そして予選3番手が#1YOSHIMURA SERT MOTULで、今季から高橋裕紀が加わった#5F.C.C. TSR Honda Franceが予選4番手。#11WEBIKE SRC KAWASAKI FRANCE TRICKSTARは8番手スタートだ。
 
エストリル12時間のポールシッターは#7YART-Yamaha Official Team EWC
エストリル12時間のポールシッターは#7YART-Yamaha Official Team EWC
今大会の12時間レースでは、8時間終了時点でのリザルトで上位10チームに10-9-8-7-6-5-4-3-2-1のポイントが付与されるが、ボーナスとも言えるこのポイントが、シリーズ戦を戦う上で時として重要になる。
レースウイークで強風が吹き荒れたエストリルだったが、レース当日は風が止み、気温が30度以上にまで急上昇すると路面温度は50度を超した。そう、真夏の鈴鹿8耐に似た過酷な環境だ。
好スタートを切ったのは#5F.C.C. TSR Honda Franceだ。しかし、その後に#37BMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAMが首位に立ち、#5F.C.C. TSR Honda France、#1YOSHIMURA SERT MOTUL、#7YART-Yamaha Official Team EWC、#11WEBIKE SRC KAWASAKI FRANCE TRICKSTARが続き、この5チームがトップグループを形成する。
スタートから1時間後の順位は、#1YOSHIMURA SERT MOTUL、#37BMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAM、#7YART-Yamaha Official Team EWC、#11WEBIKE SRC KAWASAKI FRANCE TRICKSTAR、#5F.C.C. TSR Honda Franceとなり、スタート2時間後も同様だ。だが、その後に#37BMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAMが転倒し、#1YOSHIMURA SERT MOTULも転倒で大きくポジションダウン。これで#7YART-Yamaha Official Team EWCがトップに立った。
 
レース序盤をリードした#5F.C.C. TSR Honda France、#1YOSHIMURA SERT MOTUL、#37BMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAM
レース序盤をリードした#5F.C.C. TSR Honda France、#1YOSHIMURA SERT MOTUL、#37BMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAM
レースが3時間を終えたとき、トップの#7YART-Yamaha Official Team EWCから28秒差で#11WEBIKE SRC KAWASAKI FRANCE TRICKSTARが続き、ここから30秒後方に#5F.C.C. TSR Honda Franceがつける。4番手の#333VRD IGOL EXPERIENCEは1ラップダウンだ。
スタートから5時間目は、#5F.C.C. TSR Honda Franceをトップに、#7YART-Yamaha Official Team EWC、#11WEBIKE SRC KAWASAKI FRANCE TRICKSTARの順。だが、この順位はピットストップのタイミングによるもので、#5F.C.C. TSR Honda Franceが主導権を握ったわけではない。そしてこの後、スタートから7時間を前に#7YART-Yamaha Official Team EWCのカネパが転倒してしまう。
 
優勝候補の一角、#7YART-Yamaha Official Team EWCが転倒するアクシデントが発生
優勝候補の一角、#7YART-Yamaha Official Team EWCが転倒するアクシデントが発生
トップの2チームはスタートから8時間後の順位、すなわちボーナスポイントを狙っての戦略に入った。だが、スタート後の7時間目に5番手にまで順位を挽回していた#1YOSHIMURA SERT MOTULが再び転倒し、セーフティーカーが介入。これもあり#11WEBIKE SRC KAWASAKI FRANCE TRICKSTARがトップで8時間を終了して10ポイントを獲得。#5F.C.C. TSR Honda Franceは2番手で9ポイントを獲得。3番手は#333VRD IGOL EXPERIENCEで、4番手には#37BMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAMが上がってきた。
 
ル・マン24時間を制した#1YOSHIMURA SERT MOTULだが、今大会は転倒で順位を落とした
ル・マン24時間を制した#1YOSHIMURA SERT MOTULだが、今大会は転倒で順位を落とした
スタートから8時間が経過し、残りは4時間。優勝は、1スティントの周回数を少なくしてピットイン回数を多くしている#11WEBIKE SRC KAWASAKI FRANCE TRICKSTARと、正攻法で挑む#5F.C.C. TSR Honda Franceの戦いだ。
スタートから10時間を経過しても両チームは息詰まる攻防戦を展開。だが、11時間目を前に#11WEBIKE SRC KAWASAKI FRANCE TRICKSTARはガス欠に見舞われ、これで#5F.C.C. TSR Honda Franceが単独首位に立ったのだ。
 
スタートから8時間の段階でトップだった#11WEBIKE SRC KAWASAKI FRANCE TRICKSTARだが、その後アクシデントに見舞われる
スタートから8時間の段階でトップだった#11WEBIKE SRC KAWASAKI FRANCE TRICKSTARだが、その後アクシデントに見舞われる
12時間レースのチェッカーを真っ先に受けたのは#5F.C.C. TSR Honda Franceで、レースポイント35点とボーナスポイント9点を合わせて44ポイント獲得となり、EWCランキングではトータル82ポイントで2位に浮上。2位は#11WEBIKE SRC KAWASAKI FRANCE TRICKSTARで、レースポイントとボーナスポイントを合算すると39ポイント獲得。シリーズポイントは97点でEWCのポイントリーダーとなった。3位は#37BMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAMで、EWCランキング3位。#7YART-Yamaha Official Team EWCは10位でEWCランキング7位。#1YOSHIMURA SERT MOTULは17位でEWCランキング4位となった。また、SSTでは#55National Motosがトータル100ポイントでポイントリーダー。#24 BMRT 3D MAXXESS NEVERSが2ポイント差のランキング2位だ。
次戦は大量ポイントが獲得できる24時間レースのボルドール24時間で、9月18-19日にフランスのポールリカールサーキットで開催される。そしてこのボルドール24時間を終えると、いよいよ舞台は最終戦の鈴鹿8耐前に移るが、チャンピオンを占う上でボルドール24時間は注目の一戦となる。
 
エストリル12時間を制したF.C.C. TSR Honda France。左からマイク・ディ・ミリオ、藤井正和監督、ジョシュ・フック、高橋裕紀
エストリル12時間を制したF.C.C. TSR Honda France。左からマイク・ディ・ミリオ、藤井正和監督、ジョシュ・フック、高橋裕紀
写真:EWC

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