SUZUKA 10 HOURS

海外メーカー直系のトップチームが襲来!

 いよいよ8月22日(木)〜25日(日)に鈴鹿サーキットで開催される2019 第48回サマーエンデュランス『BH オークション SMBC 鈴鹿10時間耐久レース』まであと一ヶ月ほどに迫った。今季は日本チームからも多くの注目のエントリーが集まっており、SUPER GT GT300クラスの主役ドライバーたちに加え、ふだんGT500クラスで活躍するドライバーたちの参戦も決まり、非常に充実のラインアップとなっている。

 そんな彼らが相まみえることになるのは、ふだんヨーロッパで活躍するメーカー直系のワークスドライバー&チームたち。ふだんからGT3カーとピレリタイヤに慣れ親しんでおり、優れた技術レベルをもつ強豪チームが、メーカーからの豊富なサポートを受けて参戦する。いまやレーシングドライバーは、世界各地のサーキットが再現できるシミュレーターでしっかりとコースに慣れてから参戦するため、以前よく日本での海外レースで見られたような“地の利”はほとんどない状況だ。

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Intercontinental GT Challenge
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Intercontinental GT Challenge

 すでに発表されているエントリーリストを見ると、ドイツ勢を中心にメーカーの威信をかけて直系のワークスチームが数多く送り込まれている。アウディでは『Audi Sport Team 〜』の名がついたチームが、BMWではBMW Team Schnizer(#42)、メルセデスAMGは『Mercedes-AMG Team 〜』を名乗るチーム、ポルシェならEBM(#911)、Absolute Racing(#912)が欧州から来るワークス格。またイギリスメーカーでもBentley Team M-Sport(#107/#108)が直系チームと言える。

 彼らをワークスたらしめているものは、マシンカラーリングやゴージャスなピット内装だけではない。GT3カーは市販のフレームを使わなければならないが、しばしば見られるのは鈴鹿10時間耐久レースのようなビッグレースの場合、新品のフレームを持ち込んだり、ほぼ新車の状態のマシンを使用したりと、メーカーサポートを受けているからこその体制が敷かれる。

 また、チームもふだんブランパンGTシリーズや、スパ24時間、ニュルブルクリンク24時間等のレースでしっかりとその“強さ”を認められたチームだけがワークス格となることができるため、そのセッティング能力はもちろん、ミスが見られない戦いぶりをみせてくるのだ。

 そしてドライバーラインアップも、ヨーロッパの自動車メーカーが直接契約する“ワークスドライバー”が数多く顔を揃えている。彼らはドライバーによってその出自は異なるが、多くのケースとして、F3やGP2(現F2)までは、いまF1で戦っているドライバーたちと争い、惜しくもチャンピオンとなれずランキング上位に終わり、その先のフォーミュラのステップアップから“方針転換”したドライバーが数多くいるのだ。

 例えば、2018年までSUPER GTで戦っていたポルシェの若手ドライバーで、今回は#911 EBMから参戦するスヴェン・ミューラーは、F3を戦っていた頃にパドックでポルシェの関係者から声をかけられ、そこからGTカーのレースを志すことになったという。いまや莫大な資金のバックアップがなければF1やF2には到達できないが、逆に自動車メーカーと契約すればギャランティーがもらえ、さまざまなサポートを受けながらキャリアを伸ばすことができる。

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Intercontinental GT Challenge
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 ミューラーの例では、彼はその後GTカードライバーの登竜門と言えるポルシェ・モービル1・スーパーカップでチャンピオンを獲得しワークスドライバーとしての地位を確立している。一方でその過程で、ポルシェからはワークスドライバーとしてのしっかりとした教育も受けている。彼らはカスタマーレーシングカーであるポルシェ911 GT3 Rを購入したチームに対して、メーカーからのサポートとして派遣されることも多く、世界中のチームとの付き合い方や車両に対しての知識、ファンサービスの時の対応、またメディアへの対応等もたたき込まれる。速さのみならず、悪い印象をもたれる=メーカーが悪い印象となる、逆に好印象=メーカーが好印象という原理を理解させられるのだ。

 もちろん若手以外にも、世界各国で豊富な実績を残してきたことでメーカーから厚い信頼を集めているワークスドライバーも多い。世界選手権であるWEC世界耐久選手権やWTCR世界ツーリングカーカップ、またDTMドイツ・ツーリングカー選手権で活躍するドライバーも今回の鈴鹿10時間耐久レースには多数参戦する。これだけのメンバーが一堂に会するレースは、日本ではこのSUZUKA 10Hしかない。ハイレベルな日本チームと、自動車メーカーの意地を賭けて来日する海外チームの戦いを、ぜひお見逃しなく。

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