SUZUKA 10 HOURS

「鈴鹿10H」出場します。 − 脇阪寿一がブログで発表

脇阪寿一

 「鈴鹿10H」出場します。

 4月6日、脇阪寿一が自身のブログで『2019 第48回サマーエンデュランス BH オークション SMBC 鈴鹿10時間耐久レース』への参戦を発表した。

 参戦するチームはSUPER GTのGT300クラスでも活躍するLMcorsa、監督は服部尚貴、そしてマシンは国内初登場となる最新モデル「ポルシェ911GT3 ジェネレーション2」になるとのこと。同時に、チームメイトとして実弟の脇阪薫一も同チームから出場することが明かされた。
 脇阪寿一・薫一兄弟は2002年の「第31回インターナショナルPokka1000km」に同一チームから出場。鈴鹿1000km史上初の兄弟での優勝を達成している。


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LM corsaからSUZUKA 10Hに参戦することになった脇阪薫一(左)、脇阪寿一(中)、監督を務める服部尚貴(右)
LM corsaからSUZUKA 10Hに参戦することになった脇阪薫一(左)、脇阪寿一(中)、監督を務める服部尚貴(右)
photo : Ryuji Hirano

 2019年も8月22〜25日に、鈴鹿サーキットで開催される『BH オークション SMBC 鈴鹿10時間耐久レース』。さまざまなエントラントが参戦を表明し、今季さらなる盛り上がりを見せそうなレースだが、ここに新たに期待のエントリーが加わった。あのSUPER GT(全日本GT選手権含む)で三度の王者である脇阪寿一が、弟の脇阪薫一の誘いを受け、LM corsaが走らせる新型ポルシェ911 GT3 Rで参戦することになったのだ。

 SUZUKA 10Hは、2017年までの鈴鹿1000kmから発展し、世界各国に多くのマシンが存在するGT3カーの世界戦として2018年から始まったもの。インターコンチネンタルGTチャレンジの一戦にも数えられていることから、エントリーしている各国のマニュファクチャラーがワークスチームやドライバーを送り込み、SUPER GT GT300クラスのチームをはじめとした日本勢と戦う構図ができあがっている。

 そんなSUZUKA 10Hは2年目を迎え、多くの注目のエントリーが集まりはじめているが、SUPER GTファンには見逃せない一台が登場することになった。LM corsaから新型ポルシェ911 GT3 Rが参戦するというだけでなく、あの寿一が、弟の薫一と組んで参戦するというのだ。また、チームを束ねる監督はふたりの先輩として活躍してきた服部尚貴というから、実に豪華なメンバーがそろうことになる。

思い入れのある鈴鹿に向け、弟・薫一が見たい兄の姿

 それにしても、TOYOTA GAZOO Racingのアンバサダーであり、長年トヨタ/レクサスのドライバーとして活躍してきた寿一が、どんないきさつでポルシェを、しかも兄弟でドライブすることになったのだろうか。そのいきさつを説明してくれたのは、今季もGT300クラスで活躍する薫一だ。

「僕は埼玉トヨペットさんからSUPER GT、ピレリスーパー耐久シリーズでレースを戦っていますが、LM corsaの母体である大阪トヨペットさんと、もともといろいろなご縁があり、何かチャンスがあればLM corsaからレースを戦いたいと常々思っていました」と薫一は語る。

 そこで実現したのが、ポルシェを使ってブランパンGTワールドチャレンジ・アジア、そしてSUZUKA 10Hに参戦するというプランだ。薫一はこの挑戦を快諾し、ブランパンGTアジアにジェントルマンドライバーと組んで参戦する。

 ただ、SUZUKA 10Hではもうひとりドライバーが必要だ。そこで「適任ではないか」と思いついたのが兄である寿一だったのだ。

「兄弟でずっとレースをやってきましたが、最近の兄はTOYOTA GAZOO Racingのアンバサダーでもあるので、TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Raceを一生懸命やっているな……というのは見ていたんです。ただ、決して86/BRZが一生懸命ではないというわけではないですが、僕はいつも兄のうしろを追いかけてきたので、非日常的なスピードで、ギリギリな状態で走っているのが似合うと思っていたんです」と薫一は兄・寿一について語った。

「そこで声をかけたら、しぶしぶ(?)OKをもらいました。声をかけてから数週間経っているので、そろそろやる気になっているんではないかと思いますが……(笑)」

 薫一にとって、SUZUKA 10Hの前身である鈴鹿1000kmは思い入れのあるレースだ。SUPER GTのシリーズ戦に加わる前、2001年と02年に連覇を飾っており、特に2002年は寿一/飯田章/薫一というトリオでの勝利。兄弟で制したレースは自身にとっても“ビッグタイトル”だという。

 鈴鹿もレースを盛り上げたい、そしていい参戦体制がそろった。また薫一が大阪トヨペットと出会ったのも、寿一がきっかけだった。かつて自身を誘ってくれた兄を“誘い返す”には「いいタイミングでした」と薫一は語った。

SUZUKA 10Hに向け意気込みを語る脇阪寿一と脇阪薫一
SUZUKA 10Hに向け意気込みを語る脇阪寿一と脇阪薫一
photo : Ryuji Hirano

「もっといいクルマづくり」のためにポルシェを知る

 寿一にとっては、GT3カーによるレースは「僕はSUPER GTが長いのでGT300のイメージも強いですが、ニュルブルクリンクで最上位のSP9=GT3のイメージもあります。僕がレクサスLFAの発売前の年に参戦してクラス優勝したときに、やはりその上にはGT3がいました。GT300という意味では“下の”カテゴリーですが、ニュルでは『いつかあの舞台に立ってみたい』と思っていたカテゴリーでした」というものだ。

 そして鈴鹿1000kmも、寿一にとっては「一年に一度の大きなレースですし、弟を誘ったときのこともよく覚えています。鈴鹿の歴史や伝統があるレースでの大きなタイトルがもらえるレースですからね」という思い入れが深いレースだ。

「鈴鹿は自分にとっても特別な場所で、体制としては総合優勝を狙えるようなものではないかもしれませんが、こういう舞台に呼んでいただけるのはありがたいことです。かつて一緒にやった仲間もいますし、SUZUKA 10Hは特別なレース。そこに一緒に出た弟からオファーをもらった。これは本当にありがたいです」

 薫一からの誘いを受けた寿一には、もうひとつミッションがある。TOYOTA GAZOO Racingアンバサダーとして、「もっといいクルマづくり」のために、トヨタ/レクサス以外のクルマを試してみることだ。これはスーパー耐久でフォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCRをドライブしていることにも通じる。

「今回ポルシェの新型GT3カーが入ってきて、それを深く知ることで『もっといいクルマづくり』の役に立てばいいと思いますし、ありとあらゆる自分の環境がリンクしているのは、ご縁なのかな、と思っています」

 そして薫一は、寿一の思いを汲みながら、LM corsaとして大いにレースを盛り上げていきたいと語っている。

「僕たちは松本恵二さんに育てられて、ドライバー主体で良くも悪くもやってきました。レースをやっていて、根っこの部分はドライバーの人間模様が面白いと思うんです。他にも注目の大きなドライバーも出てきますし、楽しみですね」と薫一。

「先週ブランパンGTアジアのセパンにも行きましたが、ARN RACINGの永井宏明代表に、『伊藤大輔を出してくれ』とお願いしました。そうしたら、SUPER GTのトムスの監督とルマンの監督がレースで戦うこともできますよね。そうして鈴鹿を盛り上げていきたいんです」

 かつて鈴鹿では、自らブースを出店するなど、レース全体を熱く盛り上げた脇阪兄弟が、ふたたびSUZUKA 10Hを盛り上げるべく動き出した。今年のSUZUKA 10Hに、またひとつ楽しみな要素が加わった。

LM corsaがSUZUKA 10Hに投じる新型ポルシェ911 GT3
LM corsaがSUZUKA 10Hに投じる新型ポルシェ911 GT3 R
photo : Porsche

脇阪寿一・薫一選手からのメッセージ

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