2018 AUTOBACS SUPER GT Round3 SUZUKA GT300km Fan Festival

SUZUKA GT300kmの歴史「1995年〜2010年」を振り返る Vol.16

SUZUKA GT300kmの歴史「1995年〜2010年」を振り返る Vol.16
 2010年SUPER GTシリーズ開幕戦「鈴鹿GT300kmレース」は、SUPER GT GT500クラス参戦3社の“2009年規定マシン”がついに完全なかたちで顔を揃えることになった一戦である。本来なら前年の開幕戦(岡山)がそうなるはずだったが、リーマンショックの影響等により、2009年開幕時点で“純2009年規定マシン”を用意できたのはLEXUSだけ。NISSANとHondaはそれが叶わなかったわけだが、一年遅れの2009年規定マシン勢揃いとなった状況において、より大きな注目を集めたのはHondaだった。NSXに代わるマシンの名は、「HSV-010 GT」。2009年規定に沿った3.4リッターV8搭載のFRマシンで、HondaのGT500マシンとしては極めて異色のフロントエンジン搭載車である。注目度マックスなのも当然だった。

 デビューウインを狙いたいHonda HSV勢、予選では旗艦ともいえる存在のNo.18 ウイダーHSV-010(小暮卓史/ロイック・デュバル=童夢チーム)がポールポジションを獲得した。しかし小雨がパラつくなかで始まった決勝レース、No.18 HSVは1周目にコースオフして大きくポジションを下げることに。そしてNo.18 HSVが追い上げに転じたのち、11周目に入るホームストレートでHonda勢に悪夢のような事態が起きてしまう。

 No.18を含む3台のHSVが横一線の状況となって、接触……。そのうちの2台が戦列を去ることになり、ここでポールシッターを失ったHonda勢はこのレースの主役の座を降りることを余儀なくされた(ただしNo.18 HSVはこの年、2戦目で初勝利を飾り、最終的にはチャンピオンに輝く)。

 波乱含みの展開で始まった開幕戦、これを制したのはNo.24 HIS ADVAN KONDO GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/安田裕信)だった。タイヤ無交換作戦も功を奏し、近藤真彦監督率いるKONDOレーシングとオリベイラは2年連続の開幕勝利である。自分たちの武器であるヨコハマタイヤをよく理解し、その有効性を的確に活用した充実の勝利で、3社が表彰台の座をひとつずつ分け合うかたちになったなか、NISSANに勝利をもたらした。鈴鹿GT300kmはこれが16回目の開催だったが、NISSAN勢はSUPER GT GT500クラスで7勝と最多を誇る(TOYOTA/LEXUSとHondaが各4勝、マクラーレン1勝)。

SUZUKA GT300kmの歴史「1995年〜2010年」を振り返る Vol.16
SUPER GT GT300クラスではNo.7 M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7(谷口信輝/折目遼)が優勝。GT300もこのレースは序盤から波乱模様の展開で、実はポールスタートのNo.7 RX-7も1周目にコースオフして順位を下げていたのだが、そこから失地回復しての勝利、GT500のウイナー同様にタイヤ無交換作戦もうまく機能させた。RX-7とRE雨宮、折目にとっては2年前の2008年開幕戦鈴鹿以来の勝利となっている。

SUZUKA GT300kmの歴史「1995年〜2010年」を振り返る Vol.16
 1995年以来開催が続いてきた鈴鹿GT300kmレースは、この2010年を最後に一旦その幕を閉じる。鈴鹿でのSUPER GTのシリーズ戦は2011年から夏の祭典・鈴鹿1000kmレース(距離が異なる年もあり)に一本化された。そして今年2018年、鈴鹿1000kmが鈴鹿10時間耐久レースへと生まれ変わってSUPER GTのシリーズ戦からは外れるのを機に、SUPER GTの鈴鹿戦として“300km”が8年ぶりに復活するのである。

 SUPER GTの300km戦は、GT500もGT300も驚異的に速くなった今、スプリントの魅力満載の極限バトルといってもいいだろう。緊張感続く戦いが鈴鹿サーキットという高速テクニカルなドライバーズコースで展開されることは、また多くのドラマを生むこと間違いなしの“設定”である。通算17回目の鈴鹿GT300kmレースは2018年5月19、20日、シリーズ第3戦というウエイトハンデの効き具合も絶妙な時期というスパイスを加えて、復活初開催を迎える。

SUZUKA GT300kmの歴史「1995年〜2010年」を振り返る Vol.16

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