2018 AUTOBACS SUPER GT Round3 SUZUKA GT300km Fan Festival

SUZUKA GT300kmの歴史「1995年〜2010年」を振り返る Vol.15

SUZUKA GT300kmの歴史「1995年〜2010年」を振り返る Vol.15
「鈴鹿GT300kmレース」は2006年以降、3月にSUPER GTシリーズの開幕戦として開催されていたが、2009年は4月、第2戦という位置づけでの開催になった。これはシーズンオフに鈴鹿サーキットの施設リニューアル工事があったこと等による措置だったが、開幕戦でも最終戦でもない鈴鹿300km戦というのは2001年(全7戦中の第6戦)以来2度目。開幕戦以外のシーズン前半の開催は初で、今年(2018年)5月の復活開催に比較的近い条件での施行年だったといえるかもしれない(ウエイトハンデのルールもこの2009年から現行の「獲得ドライバーズポイント連動型」になっている)。

 SUPER GT GT500クラスはいわゆる2009年規定、3.4リッターV8搭載のFR車を基本とする車両規定への移行初年度。ただ、前年(2008年)の秋に発生したリーマンショックの影響等により、参戦3社の足並みは揃いきらなかった。LEXUSは完全な2009年規定のSC430を投入したが、NISSAN GT-RとHonda NSXはそれが叶わず、いわば暫定仕様車に性能調整を受けての参戦という特殊なかたちのシーズン運営になる。

 そんな状況下に開幕戦の結果によるウエイトハンデも加わったなかで迎えた2009年第2戦鈴鹿、予選ではNISSANとLEXUSが上位グリッドを分け合う結果となる。1-3-5位にGT-R、2-4位にSC430で、NISSANやや優勢だ(6〜9位にNSX勢)。

 No.38 ZENT CERUMO SC430(立川祐路/リチャード・ライアン)は予選2位から出て、決勝前半も2番手を走っていたが、ピット作業で少し時間を食ったところがあり、後半担当の立川は実質5番手からの挽回を余儀なくされる。それでも2台をパスし、No.1 MOTUL AUTECH GT-R(本山哲/ブノワ・トレルイエ)とNo.36 PETRONAS TOM'S SC430(脇阪寿一/アンドレ・ロッテラー)に続く3番手へと浮上。レース終盤、No.1 GT-Rが極端なペースダウン状況に陥り(最終的には4番手でゴール→ペナルティがあり11位)、これをNo.36 脇阪とNo.38 立川がパス、優勝争いはLEXUSの看板エース同士の戦いに集約される格好に。

SUZUKA GT300kmの歴史「1995年〜2010年」を振り返る Vol.15
 No.1 GT-R脱落後、No.38 立川は早々にシケインでNo.36 脇阪に仕掛け、一発でこれを仕留める。後続で混乱がありレースはセーフティカー先導で決着することとなったため、強敵相手に一発で決めたまさしく値千金のオーバーテイクで、GT最速男の面目躍如ともいえる鋭さが発揮されたシーンだった。

SUZUKA GT300kmの歴史「1995年〜2010年」を振り返る Vol.15
 名勝負を演じつつ勝利した立川とセルモは、これで鈴鹿300kmは直近5年で3勝、TOYOTA/LEXUSとしても5年で4勝である。なかなか勝てなかった鈴鹿300kmだが、気がつけば彼らの得意レースとなっていた点が興味深い。苛烈な開発競争が続くなかでTOYOTA/LEXUSのマシンメイクが難コース鈴鹿を得意とできるくらいに真にハイレベルなものとなった、とも評せるところで、この時期(2006年〜)は夏の鈴鹿1000kmもシリーズ戦となり鈴鹿が年間2開催であったため、鈴鹿で勝てないと王座を獲れない、そんな意識も強く働いていたのかもしれない。またこの勝利は、前年終盤から続いていたGT-R勢の連勝を5で止めるという意味でも価値ある1勝だった。

 SUPER GT GT300クラスは韓国のハンコックタイヤ初優勝というメモリアルな一戦となっている。No.33 HANKOOK PORSCHE(木下みつひろ/影山正美)が独走といっていい展開でポール・トゥ・ウイン、世界にその名を轟かせる鈴鹿というグランプリコースで刻んだ初勝利は、ハンコックの技術が世界水準に到達したことを雄弁に物語っていた。

SUZUKA GT300kmの歴史「1995年〜2010年」を振り返る Vol.15

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