第46回 インターナショナル SUZUKA 1000km "SUZUKA 1000km THE FINAL" 4月22日(土) 23日(日)

SUZUKA 1000kmの歴史「2014年〜2016年」

SUZUKA 1000kmの歴史「2014年〜2016年」
 今年2017年、夏の鈴鹿サーキットでの4輪耐久ビッグイベントは1000kmレースとしての「THE FINAL」を迎え、来年から10時間耐久レースに新生される。SUZUKA 1000kmのこれまでの足跡を巡る旅も最終回、Part10は記憶に新しい2014〜2016年の第43〜45回大会を振り返る。

 SUZUKA 1000kmは2006年からSUPER GTシリーズの一戦として開催されてきた。迎えて9年目の2014年はGT500クラスの車両規定が大きく刷新されたシーズンである。ドイツのDTMとの統一技術規定が導入され、車体は共通モノコック等を使用してLEXUS、NISSAN、Hondaがそれぞれ新たに開発することに。

 エンジンは日本独自で、直噴2リッター直4ターボへと切りかわった、3社はそれぞれ“14年規定車”のLEXUS RC F、NISSAN GT-R NISMO GT500、Honda NSX CONCEPT-GTを実戦投入し、2016年までの3シーズンを戦った(FRが基本だが、NSXのみミッドシップ。また、同車は2015年まではハイブリッド仕様で走っていた)。

 2014〜2016年のGT500はGT-Rが強い時代となる。GT-Rのタイトル連覇後の2016年こそRC Fが王座に就いてはいるが、ひとつの時代として見た場合にこの3シーズンはGT-Rが優勢だった。しかし、SUZUKA 1000kmに関してはRC Fの3年連続優勝という特徴的なリザルトが残っている。SUZUKA 1000kmはシーズン後半の開催なので、獲得ポイントに連動して増えるウエイト等のハンデがGT-R勢は厳しい状態になっていたことも要因だとは思われるが、RC Fの長距離適性、そしてドライバーを含むLEXUS勢各チームの戦略能力の高さが発揮された結果ともいえるだろう。

 2014年の第43回大会、そして天候の影響で1000km走破より先にレース終了時刻を迎えた2015年の第44回大会と、GT500クラス連覇を果たしたのは名門トムスの36号車RC F。ドライバーは2014年が中嶋一貴/ジェームス・ロシターで、2015年は伊藤大輔/ロシターである。特に2015年はピット采配の機微の素晴らしさも見逃せない勝ち方だった。
   
2014年 TOYOTA PETRONAS TOM'S RC F(中嶋一貴/ジェームス・ロシター) 2014年 TOYOTA PETRONAS TOM'S RC F
(中嶋一貴/ジェームス・ロシター)
2015年 TOYOTA PETRONAS TOM'S RC F(伊藤大輔/ジェームス・ロシター) 2015年 TOYOTA PETRONAS TOM'S RC F
(伊藤大輔/ジェームス・ロシター)
 
 そして2016年の第45回大会でRC F勢としての3連覇を飾ることになったのは、やはりLEXUSの名門セルモ、ドライバーは立川祐路/石浦宏明。石浦がセルモでGT500を走るようになったのは2015年からで、当代最強とも目されるラインアップの誕生だったが、意外にもこれがコンビ初優勝だった。GT-Rが強い時代背景のなか、思ったよりも時間がかかったようである。
   
2016年 TOYOTA ZENT CERUMO RC F(立川祐路/石浦宏明) 2016年 TOYOTA ZENT CERUMO RC F
(立川祐路/石浦宏明)

 一方、GT300クラスではこの3年間、毎年違うマシンがSUZUKA 1000kmウイナーの座に就いている。2014年はBMW Z4の飯田章/吉本大樹/佐藤晋也。ドライバーこそ大ベテランの飯田に、SUZUKA 1000kmのGT300優勝常連である吉本と強力だが、チーム(LM corsa陣営)にとっては立ち上げ初年度の初勝利であった。

 2015年はGAINERチームのNISSAN GT-R、アンドレ・クート/千代勝正/富田竜一郎がSUZUKA 1000kmを制覇。彼らはこの年、ダンロップタイヤとの絶妙なマッチングを武器に圧倒的な強さでGT300のシリーズタイトルを獲得する(チーム部門とドライバー部門=クート)。SUZUKA 1000kmの時点でも88kgという重ハンデを背負っていたのだが、2015年の彼らはそれでも強かった。

 そして2016年は、SUBARU BRZがSUZUKA 1000km GT300ウイナーの称号を3年ぶりに奪還。2010〜2013年の4年間で3回も夏の鈴鹿を制したSUBARU(2010〜2011年の優勝車はレガシィB4)、やはり水平対向エンジンならではの低重心が活きる中高速コーナー連続区間が多い鈴鹿は得意コースのようだ。井口卓人/山内英輝という新たな“SUBARU黄金コンビ”が鈴鹿の表彰台の頂点に立った(井口は3年ぶりのSUZUKA 1000km優勝)。

 2014年のGT500優勝車の1000km走破時間は歴代2位相当の5時間37分27秒911だった。高速化が進んだ反面、耐久レースらしさが影をひそめがちになってきたところで、2017年3月、SUZUKA 1000kmは翌2018年の第47回大会から「鈴鹿10時間耐久レース」(SUZUKA 10H)へと生まれ変わることが決まる。SUPER GTのシリーズ戦ではない単独ビッグイベントとして、国内外のGT3マシンが一堂に会する新たな戦いのステージへとSUZUKA 1000kmは昇華するのだ。

 そして今年、2017年の第46回大会がSUZUKA 1000kmとしての最終開催に。“17年規定車”の戦いが始まったGT500には、ジェンソン・バトン、小林可夢偉といった大物ドライバーのスポット参戦も決まり、8月26日(土)〜27日(日)の「第46回 インターナショナル SUZUKA 1000km "SUZUKA 1000km THE FINAL"」は例年以上の大きな盛り上がりを見せることになりそうだ。

鈴鹿10時間耐久レース

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