2018 AUTOBACS SUPER GT Round3 SUZUKA GT300km Fan Festival

SUZUKA GT300kmの歴史「1995年〜2010年」を振り返る Vol.10

SUZUKA GT300kmの歴史「1995年〜2010年」を振り返る Vol.10
 2004年の全日本GT選手権(JGTC)最終戦「鈴鹿GT300km」、このレースの全日本GT選手権(JGTC)GT500クラスに関していえば、ポイント状況と当時のウエイトハンデ制度の影響から、優勝争いとタイトル争いが二分された展開になることが事前に予想されていた。当時の規則では最終戦も全車原則ノーハンデということはなく、前戦の結果がハンデに影響する度合いが大きかったためである。

 最終戦をGT500ドライバーズランキング1、2、3位で迎えた陣営は、ひとつ前のレースで決勝1、2、4位と好結果だったこともあり、最終戦でのハンデ数値もそれぞれ前戦から増量の120、70、100kg。鈴鹿での勝利を自力で狙うのは厳しい数字だ。

 つまりランク1〜3位のNo.1 ザナヴィ ニスモ Z(本山哲/リチャード・ライアン)、No.39 デンソー サード スープラGT(ジェレミー・デュフォア/アンドレ・クート)、そしてNo.6 エッソウルトラフロー スープラ(脇阪寿一/飯田章)による王座争いはおそらく優勝争いには直結せず、最終戦のトップ攻防は他のマシンたちによって演じられる、そういう推測が成り立ったのである。

 トップ3陣営が低いポイントしか稼げない順位での争いになるという想定は、最終戦を前にランク2位を11点引き離していたNo.1 ザナヴィ ニスモ Zの王座獲得が極めて濃厚なことも意味した。本山にとってはパートナーがライアンに、マシンがフェアレディZに代わっての連続獲得となるドライバーズタイトルは、既に手が届くところまで引き寄せ済みであったといえるだろう。鈴鹿での予選は、やはりというべきかNo.1 ザナヴィ ニスモ Zが11位、No.39 デンソー サード スープラGTが14位、No.6 エッソウルトラフロー スープラも13位という結果になり、決勝を前にNo.1 ザナヴィ ニスモ Zはさらに王座へと接近した。

 スープラ勢が奇跡的な逆転王座獲得を果たすためには、上位を自軍で固め、そのなかでNo.39かNo.6を前に出すしかない。しかし予選トップ10の結果もZが2、3、6位と優勢気味で、スープラは1、5、9、10位。Zの前に入ってくれれば理想的なHonda NSX勢も4、7、8位とあっては、スープラ勢逆転王座の可能性は決勝を前にかなり制限されたものになっていたと言わざるを得ない。

 そして決勝レース、No.1 ザナヴィ ニスモ Zはライバル2台を前に出さず、7位でチェッカーを受けてタイトル獲得を決めた(No.39は8位、No.6はリタイア)。開幕戦と最終戦ひとつ前という当時の要所を勝って年間2勝、有利な立場を築いて最終戦に入り、そこでもライバルのわずかな逆転の可能性を自ら封じ切る――。自軍の車両変更年にそれを完遂しての連覇であり、まさに絶頂期を迎えていた“ニスモ本山組”、その強さが際立つ2004年の終幕劇であった。

SUZUKA GT300kmの歴史「1995年〜2010年」を振り返る Vol.10
   レースの優勝はNo.12 カルソニック IMPUL Z(ブノワ・トレルイエ/井出有治)。インパルとトレルイエ&井出にとっては最終戦鈴鹿の連覇だ。R34型スカイラインGT-Rで戦った最終年だった前年同様、フェアレディZへのマシン移行初年度も、日産にとって最終戦鈴鹿は最高のシーズンフィナーレとなった。

SUZUKA GT300kmの歴史「1995年〜2010年」を振り返る Vol.10
 一方、全日本GT選手権(JGTC)GT500クラスとは対照的に、王座争い=優勝争いという構図の最終戦になったのが全日本GT選手権(JGTC)GT300クラス。予選ではドライバーズポイントリーダーのNo.43 ARTA Garaiya(新田守男/高木真一)がポールポジション、4点差を追いかけるNo.16 M-TEC NSX(山野哲也/八木宏之)が2位。ともにハンデ80kgでの臨戦だが、抜きん出た力量を存分に発揮してきたといえよう。

 優勝すればどちらも無条件でドライバーズチャンピオンという緊迫した状況で、2004年のGT300鈴鹿最終決戦は幕を開ける。決勝前半は両車にNo.10 JIM GAINERアドバンF360(田中哲也/余郷敦)を交えた3台がトップ争いを展開。そして後半は、ピットで逆転首位奪取を果たしたNo.16 NSXをNo.43 ガライヤが追う流れに。

 最終戦として実施された鈴鹿GT300kmレースのなかでも屈指の名勝負、その決着は1.348秒、そして王座を分かったのは1ポイントだった。No.16 NSXの山野と八木が最終戦鈴鹿を制し、GT300ドライバーズタイトルも逆転で獲得。強大なるライバル、No.43 ガライヤの新田&高木との接戦を僅差で勝ち抜いて得た王座には、No.16 NSXのマシンカラー同様、ゴールドの輝きがあった。
 
SUZUKA GT300kmの歴史「1995年〜2010年」を振り返る Vol.10

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