2018 AUTOBACS SUPER GT Round3 SUZUKA GT300km Fan Festival

SUZUKA GT300kmの歴史「1995年〜2010年」を振り返る Vol.9

SUZUKA GT300kmの歴史「1995年〜2010年」を振り返る Vol.9
 2003年、全日本GT選手権(JGTC)GT500クラスのドライバーズタイトル争いは、No.1 エッソウルトラフロー スープラ(脇阪寿一/飯田章)とNo.23 ザナヴィ ニスモ GT-R(本山哲/ミハエル・クルム)の2強決戦に概ね集約される格好で最終戦「鈴鹿GT300kmレース」を迎えた。TOYOTAの寿一組と日産の本山組、日本のGTを象徴する総大将対決によるタイトルマッチレースが、鈴鹿サーキットを舞台に繰り広げられることとなった。

 予選ではハンデ軽量かつ当時の規則による性能引き上げ措置+1を得ていたNo.25 ADVANスープラ(荒聖治/ジェレミー・デュフォア)が速さを見せ、ポールポジションを獲得。タイムは1分55秒340で、コース微改修によって1周距離もわずかに変わった鈴鹿サーキットのGT500新レコードに。ドライバーズタイトル争いのトップ2は、ハンデ70kgのNo.23 GT-Rが3位、同90kgのNo.1 スープラは6位(当時はウエイトハンデ制度が今とは違い、最終戦も全車原則ノーハンデではなかった)。

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   前年の2002年、日産はGT500で初の年間0勝に終わっていた。しかし車両規則が大幅な変更を受け、ミッションを車両後部に移すトランスアクスル化が認められたこと等を背景に、この2003年は巻き返しに成功。スカイラインGT-Rでの参戦最終年でもあるシーズンで最終戦前までに日産勢全体で2勝、そしてニスモのエースコンビが未勝利ながらもタイトルを最前線で争うところまで勇躍していた。

 最終戦鈴鹿を前にしたドライバーズポイントは、ディフェンディングチャンピオンのNo.1 スープラ 脇阪/飯田が79点、追うNo.23 GT-R 本山/クルムが73点。当時は予選上位3車に1点が付与されていたため、決勝に臨む時点でNo.1 スープラのリードは5点に縮まっている。それぞれのハンデ数値や予選順位、他車のグリッド配置等を考えあわせても、王座争いはどちらに転ぶか余談を許さない状況といえた。

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 そして決勝レースは、No.23 GT-Rがほぼ表彰台圏内でレースを進めて最終的に3位でゴールしたのに対し、No.1 スープラは7位。GT-Rが1-3-4、NSXが2-5-6を占めることになる展開のなかで、No.1 スープラは陣営内での“援護射撃”を受けることも叶わず、浮上を果たせなかった。ドライバーズポイントはNo.23 GT-Rが86、No.1 スープラが83となり、GT500における巨人VS阪神戦ともいえる本山組VS寿一組の03年王座争いは本山組=本山とクルムに凱歌が上がったのであった。

 最終戦の優勝はインパルのNo.12 カルソニックスカイライン(ブノワ・トレルイエ/井出有治)。終の美だ。前年途中からのV6エンジン搭載、そしてこの年の規則変更を活かした車両進化によってコーナーリングスピードを増したとされる“最終型R34GT-R”にとって、鈴鹿での300km戦スピード勝負は実力を存分に発揮できる舞台だった、そんなふうにも思われた。

 全日本GT選手権(JGTC)GT300クラスはNo.19 ウェッズスポーツCELICAの青木孝行/田中実が最終戦優勝。No.19のレーシングプロジェクトBANDOHはMR-Sで戦っていた前年の最終戦鈴鹿では終盤のトップ争いの最中に優勝車との交錯で大きく後退という悔しい思いをしており、その雪辱ともいえる勝利になったわけだが、ここで面白いのは青木にとっては2年連続の最終戦鈴鹿優勝である点だ。雪辱と連勝、鈴鹿GT300kmレースという縦軸で見ると、異なる要素が絡み合う勝利でもあった(注:前年終盤交錯時の相手方の選手は青木ではない)。

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 全日本GT選手権(JGTC)GT300クラスのドライバーズチャンピオンとなったのは最終戦2位のNo.3 ハセミスポーツ・エンドレス・Z 木下みつひろ/柳田真孝。03年のJGTCは日産勢がドライバーズタイトルをダブルで制覇した。GT500同様にGT300も年間0勝、そしてやはり最終戦での逆転戴冠。2017年終了時点でGT300、GT500の両方でドライバーズチャンピオンとなっている唯一のドライバー、両クラスとも2度の王座獲得を誇る柳田の最初の王座獲得でもあった。
 
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