2018 AUTOBACS SUPER GT Round3 SUZUKA GT300km Fan Festival

SUZUKA GT300kmの歴史「1995年〜2010年」を振り返る Vol.8

SUZUKA GT300kmの歴史「1995年〜2010年」を振り返る Vol.8
 2002年、「鈴鹿GT300kmレース」は2年ぶりに全日本GT選手権(JGTC)のシリーズ最終戦として開催された。そしてこの年の“鈴鹿タイトルマッチ”では、全日本GT選手権(JGTC)GT500クラスで歴史に残る壮絶な「決勝ベストラップ攻防」が繰り広げられる。印象的な展開となることが多いJGTC〜SUPER GTのGT500ドライバーズチャンピオン決定戦のなかでも、この2002年最終戦鈴鹿は特別な輝きを放つ一戦として語り継がれていく。

SUZUKA GT300kmの歴史「1995年〜2010年」を振り返る Vol.8
 とどまることを知らないGT500マシンのスピードアップ、予選ではついに鈴鹿のポールポジションタイムが1分55秒台へと突入した(前年は58秒台)。ポールを獲得したのはNo.6 エッソウルトラフロー スープラ(脇阪寿一/飯田章)。グリッド5列目までは全列でトヨタ・スープラとホンダNSXが並ぶ結果となり、両軍の激しいタイトルマッチを予感させた。なお、日産スカイラインGT-R勢はこの年苦戦。シーズン途中にエンジンを伝統の直6からV6にスイッチする英断も下されたが、GT500で初の0勝に甘んじることとなる。
 
 
SUZUKA GT300kmの歴史「1995年〜2010年」を振り返る Vol.8
 さて、TOYOTA勢とHonda勢の熾烈なタイトル争い、その最終局面でカギを握ったのがポイントシステムだ。当時は「決勝ベストラップ上位3車に各1ポイント」というルールがあり、2002年最終戦鈴鹿の決勝レースにおいては、このポイントの行方が重要な意味をもつことになったのである。

 レース後半、トップはNo.64 Mobil 1 NSXの松田次生/ラルフ・ファーマン、2番手がNo.8 ARTA NSXの土屋圭市/金石勝智、ポール発進だったNo.6 スープラが3番手という状況になった。ベストラップの状況も含め、このままいくとNo.6 スープラの脇阪と飯田が1点差で松田とファーマンを上回ってGT500ドライバーズチャンピオンとなる計算だ。

 ここでHonda勢の一角、No.16 無限NSX(道上龍/伊藤大輔)がピットへ。これは道上にベストラップ上位3車入りを狙わせるための動きだった。成功すればNo.6 スープラから1点をスティールするかたちになり、No.64 NSXのふたりがNo.6と同点になって、優勝回数の差でチャンピオンを獲得できる。TOYOTA対Hondaの王座争奪戦は、ベストラップ攻防戦まで込みの壮絶な様相を呈してきた。

 レース終盤、No.6 スープラの脇阪は決勝順位を上げることでタイトル争いに決着をつけるべく、前方2台のNSXを攻めた。しかし2位以上への浮上は果たせず、トップ3はそのままの形勢でゴールを迎える。NSX勢は1-2フィニッシュで鈴鹿GT300kmレースの4年連続優勝を達成。王座の行方はNo.16 NSX 道上のベストタイム次第だったわけだが、こちらも上位3車入りはついに叶わず、熾烈なタイトルバトルはNo.6 スープラの脇阪と飯田が1点差でNo.64 NSXを下す結果に落ち着くのであった。

SUZUKA GT300kmの歴史「1995年〜2010年」を振り返る Vol.8
 年を追うごとに苛烈になる全日本GT選手権(JGTC)GT500クラスの戦い。それを象徴する一戦が、2002年最終戦・鈴鹿GT300kmレースだったといえるだろう。

 全日本GT選手権(JGTC)GT300クラスはNo.81 ダイシンADVANシルビアの大八木信行/青木孝行が優勝。終盤、No.19 ウェッズスポーツMR-S(田中実/後藤聡)との激闘を経てのトップチェッカーだった。日産シルビアの鈴鹿GT300kmレース優勝は5年ぶりで、TOYOTA勢の連覇を4、MR-Sの車種としての連覇を2で止める勝利になっている。

SUZUKA GT300kmの歴史「1995年〜2010年」を振り返る Vol.8
 全日本GT選手権(JGTC)GT300クラスもチャンピオン争いはGT500同様に混戦で、ドライバーズランク3位で最終戦を迎えていたNo.31 ARTAアペックスMR-Sの新田守男/高木真一がトップ2を逆転してドライバーズチャンピオンの座に就いた。状況次第ではリタイアしたNo.3 ユニシアジェックスシルビアの山野哲也/柳田真孝が王座をつかむ可能性もある混沌とした流れになったが、No.31 MR-Sの新田と高木は4位でゴールし、7位だったNo.62 Vemac R&Dダンロップ320R(柴原眞介/密山祥吾)を3点差、No.3 シルビアを5点差に下して逆転戴冠。MR-Sの鈴鹿GT300kmレース3連勝は成らなかったが、鈴鹿との相性の良さは健在だったようである。No.31 MR-Sはドライブシャフトに関する不安から、最終戦はそこをいたわる走りをしていたが、結果的にはその堅実な姿勢が乱戦のなかで活きたともいえよう。
 
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