2018 AUTOBACS SUPER GT Round3 SUZUKA GT300km Fan Festival

SUZUKA GT300kmの歴史「1995年〜2010年」を振り返る Vol.7

SUZUKA GT300kmの歴史「1995年〜2010年」を振り返る Vol.7
 2001年の「鈴鹿GT300kmレース」は、同年の全日本GT選手権(JGTC)シリーズ全7戦中、第6戦としての開催になった。最終戦ひとつ前という舞台設定での開催は、1995〜2010年の鈴鹿GT300kmレースの歴史において唯一の事例である。

 全日本GT選手権(JGTC)GT500クラスは予選で大半のマシンがコースレコードをマークし、2分を切るのが当たり前の領域でのタイムバトルとなった。2017年の水準と比べれば10秒以上遅いとはいえ、この頃のGT500は高速化が顕著で、大幅タイムアップとなった前年に1台が鈴鹿1分59秒台へと踏み込み、さらにこの年はそれがもはや当然のレベルに。

 ポールポジションを獲得したのはNo.8 ARTA NSXの土屋圭市/金石勝智だった。タイムは1分58秒290(金石)。同じく58秒台に入ったNo.1 ロックタイト無限NSX(道上龍/光貞秀俊)に0.238秒差をつける、金石のスーパーアタックだった。

 決勝スタートでは予選7位のNo.6 エッソウルトラフロー スープラ(脇阪寿一/野田英樹)が一気に先頭へ。これをNo.8とNo.1、NSXの2台が追う。テール・トゥ・ノーズとなったNo.6 スープラとNo.8 NSXの首位攻防は9周目の交錯でNo.6 スープラが大きく後退することとなり、その後レースはNSX同士の優勝争いへと移行していく。

 No.8 NSXのスタートドライバー金石は次第にNo.1 NSXを引き離し、約15秒の貯金をつくって土屋にバトンタッチ。そして土屋も快調に走り、最終的には38秒の大差をNo.1につけ、No.8 ARTA NSXは優勝を飾る。タイム水準が上がるなか、鈴鹿という高速コーナリングコースでの300kmスピードバトルというドライバーにも厳しさ増す舞台で、ベテランコンビが実力健在ぶりを見せつける快勝であった。

 金石と土屋はあれから17年が過ぎた今、チーム首脳として活躍を続けている。ドライバーとしてのGT500シリーズ戦勝利はこの2001年鈴鹿GT300kmが最後になり、ともに通算3勝目だった(土屋/金石コンビでの勝利は初)。そしてNSXは鈴鹿GT300kmレースで3年連続の全日本GT選手権(JGTC)GT500クラス優勝となっている。

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   全日本GT選手権(JGTC)GT300クラスの2001年鈴鹿ウイナーはNo.86 プロジェクトμ・エスペリアMR-S(長島正興/松田晃司)。MR-Sはこの時代のTOYOTAのGT300主力マシンで、鈴鹿では特に強く、前年に続く連覇だ。また、TOYOTA車としては鈴鹿GT300kmの全日本GT選手権(JGTC)GT300クラスをMR2〜セリカ〜MR-S〜MR-Sで4連覇するかたちになった。

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 GT500ではNSX、GT300ではMR-Sが鈴鹿で強かったという事実からは、世界的にも名うての高速コーナリングコースでミッドシップの利点が大いに発揮されていた、当時のJGTCのそういった時代背景が垣間見えてくるようでもある。

 No.86 MR-Sは、日産シルビアやスバル・インプレッサ、マツダRX-7、そして同じMR-Sのライバルたちと戦い、他車の多くがアクシデントやトラブルに見舞われる荒れた展開のなかを安定したパフォーマンスで走り抜き、2001年の鈴鹿GT300kmレースを制した。ちなみに優勝ドライバーのひとり、長島正興(ながしま・まさおき、本名は長嶋とされる)は、野球界の超ビッグネームである長嶋茂雄さんの次男。偉大すぎる父親とは縁のないモータースポーツの世界でGT300優勝という高い実績を残すところまで栄達した彼の活躍は、今にしてみれば、当時もっと大きく讃えられていいものであったように思える。

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