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ピレリ・スーパー耐久シリーズ開幕戦『SUZUKA S耐 春の陣』は『SUZUKA 10 HOURS』出場予定チームにも要注目!

3月31日(土)・4月1日(日)に鈴鹿サーキットで開催される『ピレリ・スーパー耐久シリーズ開幕戦SUZUKA“S耐” 春の陣』。このレースでは、GT3レーシングカーで争われるST-Xクラスが最高峰カテゴリーとなっているが、このクラスには8月24日(金)〜26日(日)に開催される『SUZUKA 10 HOURS』に出場を予定しているチームもエントリーしている。

『SUZUKA 10 HOURS』は、世界各国で戦うGT3カーと、日本で戦うSUPER GT GT300クラスのマシン、そしてスーパー耐久ST-Xクラスのマシンが参加可能。ST-Xクラスのチームにとっては、夏のSUZUKA 10 HOURSに向けてスーパー耐久開幕戦『SUZUKA S耐 春の陣』でも好成績を狙おうというチームも多いはずだ。

ここでは、『SUZUKA 10 HOURS』にエントリーしたスーパー耐久ST-Xチームをご紹介しよう。

■apr
※画像は2017年マシン Nissoku Porsche 991 GT3 Cup※画像は2017年マシン Nissoku Porsche 991 GT3 Cup
SUPER GTでも数多くの勝利を収めてきたaprは、Nissoku Porsche 991 GT3 Rとしてポルシェ911 GT3 Rを2018年のスーパー耐久にエントリーさせた。AドライバーのJACKは、2017年までは小川勝人という名で参戦しているオーナードライバー。59歳からモータースポーツをはじめ、現在63歳ながら、ストイックに速さを追い求め、めきめきと腕を上げている。
これと組むのは2017年までSUPER GTに参戦していた影山正美、そして同じくSUPER GTでも速さをみせる富田竜一郎というふたり。富田も影山から薫陶を受けた存在だ。『SUZUKA 10 HOURS』にはJACKと影山の出場は濃厚だが、富田はSUPER GTチームから参戦の可能性が高いため、別のドライバーが参戦するだろう。
「長いレースは大好きだから、すごく楽しみ」と金曽裕人監督も『SUZUKA 10 HOURS』に向け語っている。
■CARGUY Racing
会社経営者である木村武史が、『自動車冒険隊隊長』として「クルマのもつ、まったく新しい世界観を創出」するべく立ち上げたプロジェクトが『CARGUY』。これまでスーパーカーを使ってさまざまなエンターテインメントを創出してきたほか、モータースポーツにも本格的に力を入れている。
2018年は、SUPER GTにはHonda NSX GT3を投入し、横溝直輝とコンビを組むが、スーパー耐久ではランボルギーニ・ウラカンGT3を投入予定。ドライバーはまだレースを始めて3年に満たないながら、練習を積み重ね速さを増す木村と、ケイ・コッツォリーノが組むことが予想されている。コッツォリーノは2017年にブランパンGTシリーズ・アジアの富士戦でも優勝を飾っている。
チームは『SUZUKA 10 HOURS』にはHonda NSX GT3で出場すると語っているが、スーパー耐久開幕戦はそのためにもいい成績を収めたいところだろう。
■R.N sports
R.N sports
これまでスーパー耐久やSUPER GT等、さまざまなレースでチームとして参戦してきたほか、ドライバーマネージメント等でも活躍してきたのが、自らドライバーとしても活躍する植田正幸率いるルーニースポーツだ。
2017年まではSUPER GT GT300クラスに参戦していたほか、植田が全日本F3選手権のF3-Nに参戦していた同チームだが、2018年からは新たにスーパー耐久ST-Xクラスに参戦。使い慣れたメルセデスAMG GT3をエントリーさせている。
ドライバーは開幕戦『SUZUKA S耐 春の陣』には佐藤敦、そしてSUPER GTで腕を磨いた山下亮生、長年フォーミュラやツーリングカーに参戦する久保宣夫のトリオとなる。ただモータースポーツファン感謝デーで登場したマシンには植田の名も入っており、ひょっとすると『SUZUKA 10 HOURS』にも登場するかもしれない。
■D'station Racing
D'station Racing
それまでチームへのスポンサードを行い、2017年からチームを結成しSUPER GT GT300クラス、スーパー耐久、ポルシェ カレラカップ ジャパンに参戦を開始したのがD'station Racing。『SUZUKA 10 HOURS』には、2台をエントリーさせている。
この2台は、1台はSUPER GTに参戦するポルシェ911 GT3 R、そしてもう1台はスーパー耐久に参戦するポルシェになると予想される。スーパー耐久では、ここ数年メキメキ腕を上げるオーナードライバーの星野敏、ル・マン24時間ウイナーの荒聖治、そして若手注目株の近藤翼というトリオで参戦しており、海外にも挑戦するなど、実績は十分だ。正式発表こそされていないが、『SUZUKA 10 HOURS』にも1台はこのトリオになる可能性が高い。スーパー耐久STーXでも主役の一台だけに、『SUZUKA 10 HOURS』でも好成績が期待される。
脇阪寿一も出場!日本を代表するドライバーたちも参戦するワンメイクバトル『GAZOO Racing 86/BRZ Race』開催

脇阪寿一も出場!日本を代表するドライバーたちも参戦するワンメイクバトル『GAZOO Racing 86/BRZ Race』開催

スーパー耐久シリーズと併せて鈴鹿サーキットでシリーズのスタートを切る『GAZOO Racing 86/BRZ Race』もスーパー耐久に負けず劣らず魅力的なレースだ。

特に『プロフェッショナルクラス』と『クラブマンクラス』にシリーズが二分化されてから、その要素がより強まった。プロフェッショナルシリーズには、文字どおりの日本を代表するドライバーたちが集結し、ハイレベルなバトルを披露すれば、クラブマンクラスにはワンメイクレースのスペシャリストやフォーミュラ出身の若手らが入り乱れて、それぞれで激戦を繰り広げるようになったからだ。

現状ではエントリーリストは明らかになっていないものの、おそらく両シリーズともシリーズ上位陣は2017年から引き続き姿を見せるのではないだろうか。その理由としては、卒業する理由が見当たらず、激しいバトルがドライバーの誰をも魅了し続けているからである。

脇阪寿一も出場!日本を代表するドライバーたちも参戦するワンメイクバトル『GAZOO Racing 86/BRZ Race』開催
きっと2017年チャンピオンに輝いたプロフェッショナルシリーズの近藤翼も、そしてクラブマンシリーズの神谷裕幸も連覇を狙いにくる。
特に近藤はシーズンを通じ、コンスタントに表彰台に上がり続けたことで栄冠を勝ち取ったものの、優勝だけは挙げられなかっただけに、勝利に対する渇望感は昨年以上に高まっているはずだ。
そのうえで、いまだ果たされていないシリーズ連覇を目指すことになるのだろう。もちろん、それを阻止すべく全力で挑んでくるのがライバルたちがいる。前述のとおり昨年とそう変わらぬ顔ぶれとなるはずだから、戦いはますます面白くなる。
脇阪寿一も出場!日本を代表するドライバーたちも参戦するワンメイクバトル『GAZOO Racing 86/BRZ Race』開催
中でも注目すべきは、既に2018年シーズンの86/BRZ Race参戦を表明している脇阪寿一の存在だ。SUPER GTではドライバーを引退し監督となったものの、他カテゴリーのレーシングドライバーとしては引き続き活動し、86/BRZ Raceに参戦して今年で3シーズン目。正直、目立った成績は残せておらず、忸怩たる思いでいたのは間違いないし、本人のみならずファンの誰もが望んでいないだろう。オフのトレーニングを例年以上に重ねたという情報もあり、もし苦戦の要因が何かあったとしても、チームが打開策を見つけてくれるはず。寿一のチームに寄せる信頼は極めて厚いだけに3年目となる2018年シーズンは「石の上にも三年」で活躍が期待できそうだ。
また、クラブマンシリーズで注目して欲しいのは、オリンピックでも活躍したフィギュアスケート選手の小塚崇彦がレースデビューを果たすことだ(現時点では鈴鹿サーキットの開幕戦への出場は発表されていない)。レーシングドライバーとしての実力は未知数ながら、絶対的な身体能力はお墨付きとあって楽しみな存在となるだろう。
何より所属する埼玉トヨペットGreenBraveには服部尚貴や脇阪薫一、番場琢ら一家言持つ指南役にはうってつけのドライバーたちが存在する。彼らの濃厚な指導によって、加速的な成長を遂げてくれることを期待しよう。
スーパー耐久2018 開幕戦 SUZUKA“S耐”春の陣は鈴鹿サーキット四輪史上最多・60台による5時間耐久バトル!!

スーパー耐久2018 開幕戦 SUZUKA“S耐”春の陣は鈴鹿サーキット四輪史上最多・60台による5時間耐久バトル!!

2017年スーパー耐久 鈴鹿”S耐”サバイバル スタートシーン。これでもかなりの台数だが、2018年はこれを上回る大迫力のスタートになるはずだ

 2018年も全6戦の開催が予定されているスーパー耐久シリーズ。その幕は鈴鹿サーキットで久々に開くことになる。これは実に2008年以来、10年ぶりだ。当時のスーパー耐久はST-1クラスからST-4クラスまでの4クラスで争われていたが、今では8クラスにまで倍増し、車種のバラエティばかりでなく、エントリー台数も増加している。特にここ数年は年間エントリーだけで約60台となっており、2018年もその数に勝るとも劣らぬ参加台数になるに違いない。

 その参加台数の多さに対応すると同時に、スーパー耐久に新たなレーススタイルを提案するため、鈴鹿サーキットでの2018年開幕戦はスーパー耐久の原点に立ち返る方針が打ち立てられた。なんと1台の予選落ちも出すことなく、全車が一斉にスタートを切り、過去2年間より1時間増となる5時間の長丁場の舞台が用意されたのだ。

 そのため開幕戦鈴鹿のグリッド数はなんと60となる。本来鈴鹿サーキットの決勝出場台数上限は51台だが、国内モータースポーツを統括する日本自動車連盟に特認申請を行うことで規定上の問題をクリアする予定だ。この特認により2018年スーパー耐久開幕戦は鈴鹿サーキットにおける四輪レースの史上最多台数のレースとなる。これだけの数のマシンが並び、かつ走る姿は、まさに圧巻の光景となるだろう。

2017年スーパー耐久 鈴鹿”S耐”サバイバル プレイバック -2018年のレース展開はどうなる?

2017年スーパー耐久 鈴鹿”S耐”サバイバル プレイバック -2018年のレース展開はどうなる?

2017年スーパー耐久 鈴鹿”S耐”サバイバル ST-Xクラスで優勝したY's distraction GTNET GT-R。2018年はレース距離も同時走行台数も変わるため、勝つためには戦略の見直しが必要になるだろう

 2017年のスーパー耐久鈴鹿は4時間のレース時間で行われ、レース内容としては特にST-Xクラスでは目まぐるしくトップが入れ替わり、まさに熾烈なバトルの連続だった。だが、今年はレース時間が1時間増やされたことで戦術に違いが出るはずだ。

 2017年に優勝を飾った植松忠雄/星野一樹/藤波清斗組のY's distraction GTNET GT-Rは、予選2番手ながらスタートでトップに立つ積極策を採り、途中何度もトップを奪われたものの、終盤のバトルの末にトップに復帰、ゴールまで逃げ切ることに成功した。

 だが、同じようなレース運びは、レース時間が延長され、同時走行台数が増える2018年開幕戦ではそう簡単には許されまい。マシンへの負担、増すリスクをどうとらえるか。前回優勝組みとは違い、序盤は周囲の動向を見つつ抑えめで走って、終盤に余力がどれだけあるか確認したところで、勝負を仕掛けるといった戦略もあるかもしれない。総合トップ争いだけでなく、すべてのクラスにおいてこれらの駆け引きや、前回以上の熾烈なバトルを期待したい所だ。

2018年ルール変更まとめ 今年のスーパー耐久シリーズはここが変わる!

2018年ルール変更まとめ 今年のスーパー耐久シリーズはここが変わる!

2018年はスーパー耐久シリーズに数々の変更点がある。迫力のレースを楽しみ尽くすために、出来ればしっかり把握して臨もう

 2018年のスーパー耐久シリーズの、2017年からの変化点をまとめてみよう。まずはコントロールタイヤのサプライヤーがピレリに変更されたこと。メーカーが異なれば特性にも違いが生じる。その違いをいち早く把握して、セッティングやドライビングの適正化をはかったチームが、シリーズを有利に戦うことになるのは間違いない。特に鈴鹿サーキットのレースは開幕戦とあって、たとえ同じ車両でも予想以上の差がつく可能性も考えられる。

 続いてクラス区分にも変更がある。従来は2001〜3500ccの車両は、四輪駆動(4WD)であればST-2クラス、二輪駆動(2WD)であればST-3クラスを戦ってきたが、2018年からはST-2クラスに前輪駆動(FF)も加えられ、ST-3クラスは後輪駆動(FRとMR)に限定されることとなった。2017年にも出場していた車両として、唯一マツダ・アクセラがクラスを移すこととなるが、その影響がどう現れるかも注目のポイントだ。

 そしてドライバー編成も変わる。従来は一部のレースを除き、2名もしくは3名のドライバー登録しか認められなかったが、これが2018年より常時4名までの登録が可能になった。また、ST-XクラスとST-Zクラス、ST-TCRクラスに3グレードのドライバー規定を設け、トップクラスのドライバーであるプラチナドライバーに関して変更は無いが、ジェントルマンドライバーに関しては35歳以上の「アマチュア」ドライバーと明記された。いずれにも当てはまらないドライバーは「エキスパートドライバー」と称され、特に乗車時間の上下限は定められていない。エントリーが発表されたら、各チームのドライバーのグレード編成にも注目してみよう。

 また、国内レースとしては初めて、フルコースイエロー(FCY)+ゾーン50規定が導入される。いずれもコース上の安全確保のためであり、FCY状態は全ポストの黄旗振動と「FCY」と記されたボード提示で告げられ、以降は一列縦隊として一切の追い越しが禁止される。さらに撤去場所や特に危険な場所の直前ポストでは「ZONE 50km」と記されたボードが提示され、その場合は直ちに50km/hまで減速しなくてはならない。ただし、実際のレースの中でFCYやゾーン50を運用するかは各主催者に委ねられており、鈴鹿サーキットではFCYのみ運用する見込みだ。

 2018年は始まったばかりではあるが、スーパー耐久シリーズへのエントリーは増えそうな兆しだ。撤退や休止をほのめかしているチームはほぼ皆無で、むしろ新規参入のチームや初導入の車両の噂もあることから従来以上の賑わいを見せるのは間違いない。その中には、2017年に最後まで不成立だったFIA-GT4によるST-Zクラスも……。開幕戦鈴鹿では、スーパー耐久史上初の8クラス競演にも期待したいところだ。

 すべてのビッグレースに先駆けて、春休み真っただ中の3月31日(土)、4月1日(日)に開幕するスーパー耐久。熾烈なバトルをぜひ堪能してほしい。

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