鈴鹿サーキット モータースポーツライブラリー

F1日本グランプリレースレポートF1日本グランプリレースレポート

2014年F1日本グランプリ 10月5日(日)レポート

雨のレースを制したのはルイス・ハミルトン。逆転で今シーズン8勝目!
ポール・ポジションのニコ・ロズベルグは2位。
予選9位から追い上げたセバスチャン・ベッテルが3位フィニッシュ!

表彰式。優勝したハミルトン(中央右)、2位のロズベルグ(左)、3位のベッテル(右)
表彰式。優勝したハミルトン(中央右)、2位のロズベルグ(左)、3位のベッテル(右)
ロズベルグを従えトップを快走するハミルトン
ロズベルグを従えトップを快走するハミルトン
ファンの声援を受けて走る小林可夢偉
ファンの声援を受けて走る小林可夢偉

雨の中セーフティカー先導でスタートが切られたF1日本グランプリ決勝。序盤はポール・ポジションのニコ・ロズベルグ(メルセデス)がトップを守るも、チームメイトのルイス・ハミルトンがプッシュ。2人は激しいバトルを繰り広げ、ついに29周目の1コーナーでハミルトンがロズベルグをオーバーテイクしてトップに立った。42周目にエイドリアン・スーティル(ザウバー)がクラッシュ、ジュール・ビアンキ(マルシャ)も同じ場所でクラッシュし、セーフティカー先導走行の後、赤旗が提示され44周でレースはそのまま終了。ハミルトンが今季8勝目を記録した。

これでチャンピオンシップポイントを266に伸ばし、2位でレースを終えたロズベルグとの差を10ポイントに広げたハミルトン。「パーフェクトな車でパーフェクトな走りをする事ができた。難しいサーキットで勝つことができて嬉しい」と喜びを語った。

予選9位から2010年に小林可夢偉が見せたように、ヘアピンで次々と前のマシンをオーバーテイクし順位を上げたセバスチャン・ベッテル(レッドブル)が3位。これでベッテルは2009年の鈴鹿初走行から6年間で4勝、3位2回と全て表彰台に立つ、鈴鹿マイスターぶりを見せつけた。

予選19位からスタートした小林可夢偉(ケータハム)は厳しい状況の中19位完走。「今週末は厳しい状況だったけど完走の目標を達成できてうれしい。コースサイドの旗が見えた。みなさん応援してくれてありがとう」と可夢偉はファンの声援に感謝していた。

10月4日(土)レポート

ニコ・ロズベルグがルイス・ハミルトンを下しポール・ポジションを獲得!
小林可夢偉は21番手からの追い上げを誓う!

2番グリッドから決勝レースで逆転を目指すルイス・ハミルトン
2番グリッドから決勝レースで逆転を目指すルイス・ハミルトン
ポイントランキング逆転に向け、ポール・ポジションを獲得したニコ・ロズベルグ
ポイントランキング逆転に向け、ポール・ポジションを獲得したニコ・ロズベルグ
小林可夢偉は21番グリッドから挽回を目指す
小林可夢偉は21番グリッドから挽回を目指す

午前11から1時間のフリー走行の後、午後2時からいよいよ公式予選がスタート。まずは全22台が走行して18分間のQ1が行われ、上位16台が15分間のQ2に進出。12分間のQ3は上位10台の争いだ。ランキングトップのルイス・ハミルトンと3ポイント差で追うニコ・ロズベルグ。チャンピオンシップを争うメルセデスの2人がここでも激しいつばぜり合いを披露。Q1でハミルトンがトップに立つと、すかさずQ2はロズベルグがトップタイム。最後Q3も大接戦の末ロズベルグが1分32秒506を記録。わずか0秒197差でハミルトンを下して3戦ぶり、今季8度目のポール・ポジションを獲得した。ウイリアムズの2人、バルテリ・ボッタス、フェリペマッサが3位、4位。フェラーリのフェルナンド・アロンソが5位につけた。

期待の小林可夢偉(ケータハム)は予選前のフリー走行でトラブルが発生。「予選シミュレーションができず、ぶっつけ本番の予選となってしまった」と、タイムを上げることができず無念の21位。それでも「決勝は順位ではなく、53周をきっちりと走り切りたい」と、母国ファンの前で完走を誓っていた。

10月3日(金)レポート

大歓声に包まれる中、フリー走行2回目に小林可夢偉登場! 4日(土)のフリー走行、予選に期待!

フリー走行2回目に登場した小林可夢偉
フリー走行2回目に登場した小林可夢偉
フリー走行1回目でトップタイムを記録したニコ・ロズベルグ
フリー走行1回目でトップタイムを記録したニコ・ロズベルグ
初日総合トップはランキング1位のルイス・ハミルトン
初日総合トップはランキング1位のルイス・ハミルトン

1回目のセッションはロベルト・メルヒにシートを譲った小林可夢偉がフリー走行2回目に登場。しかし3周目に入ったS字コーナー侵入で突然姿勢を乱してコースアウト。タイヤバリアに接触してここで可夢偉の走行は終了となってしまった。

だが可夢偉を待ちわびたファンからは大きな声援が飛び、可夢偉の走行とともに応援旗を振って応援するウェーブがコースを1周するほどの盛り上がりだった。セッションを終えた可夢偉は「原因についてはまだはっきりしていません。2周しか走る事が出来なかったけど鈴鹿は気持ちよかったですね。天気はどうなるか分からないけど、とにかく明日の1時間でやることはやるという感じです」と、意気込みを語った。

フリー走行1回目はニコ・ロズベルグ(メルセデス)が1分35秒461のトップタイム。チームメイトのルイス・ハミルトンは0.151秒差の2番手タイムとなったが、フリー走行2回目は巻き返して1分35秒078を記録。ロズベルグのタイムを逆転して、ハミルトンが初日のトップに立った。

10月2日(木)レポート

ピットウォーク、東コースウォークを楽しむファンの前に、日本グランプリへの参戦が決まった小林可夢偉選手が登場!

ファンの前に登場した小林可夢偉
ファンの前に登場した小林可夢偉
ピットウォークの様子
ピットウォークの様子
東コースウォークの様子
東コースウォークの様子

いよいよF1日本グランプリウィークがスタートした。10月2日(木)はピットウォーク、東コースウォーク、ドライバーサイン会が行われ、GPスクエアでの「Hondaレジェンドマシン展示ブース」をはじめとした各ブースも公開がスタート。多くのファンが訪れそれぞれのイベントを楽しんでいた。

ピットウォーク時には10月1日(水)に日本グランプリへの参戦が正式発表された小林可夢偉選手が登場し、偶然居合わせたファンは大興奮。可夢偉選手はそのままコースチェックのためにレーシングコースに進み、ここでも東コースウォークを楽しんでいたファンと交流する場面が見られた。

可夢偉選手は木曜日記者会見にも登場。「2012年に表彰台に乗って、いい思い出がある鈴鹿に帰ってくる事ができてとても嬉しい。ここまで応援してくれたファンにはとても感謝している。状況は厳しいけど、鈴鹿に帰って来たからには全力を尽くします。」とコメントした。

10月1日(水)レポート

小林可夢偉選手の参戦決定のニュースが流れる中、翌日からのF1日本グランプリに向けて国際レーシングコースでは着々と準備が進行!

F1の雰囲気が漂う景色に模様替えが完了したメインストレート
F1の雰囲気が漂う景色に模様替えが完了したメインストレート
準備が進むピットの様子(フォースインディア)
準備が進むピットの様子(フォースインディア)
GPスクエアのイベントブースはほぼ完成
GPスクエアのイベントブースはほぼ完成

「小林可夢偉選手、F1日本グランプリ参戦決定!」のニュースが流れる中、10月1日(水)は会場の準備作業が最終段階を迎えた。すでにレーシングコース周辺の整備やペイントはほぼ終わり、スタートシグナルやF1仕様の看板も設置され、普段の鈴鹿サーキットとは一味違う、F1の雰囲気が漂う景色に模様替えが完了した。今年は新たにワイヤー駆動のテレビカメラも登場し、急ピッチで設置作業が進められ、表彰台や各チームのピットの準備も進み、ピット内ではマシンの組み立て作業が始まった。

GPスクエアではF1グランプリスペシャルステージやHondaレジェンドマシン展示ブース、企業のイベントブース、グッズストアなどの準備が進められ、ほぼその全容が姿を現してきた。

F1ウィーク最初のイベントは2日(木)。「ピットウォーク」「東コースウォーク」を皮切りに、「ドライバーサイン会」が開催され、「F1ドライバーフォトスポット」や「Hondaレジェンドマシン展示ブース」など、週末を通じてのイベントもスタート。3日(金)からは「F1日本グランプリ スペシャルステージ」でのステージイベントや、レーシングシアター前のキッズ・ファミリー向けイベントも始まる。さらには、4日(土)の夜に大好評の「前夜祭」が、5日(日)のレース終了後には「西コースウォーク」が開催される。

※内容は予告なく変更となる場合がございます。
※使用している写真・イラストはイメージです。