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レースアナウンサー辻野ヒロシ監修!観戦に役に立つ鈴鹿8耐用語辞典
8ぺディア レースアナウンサー辻野ヒロシ監修!観戦に役に立つ鈴鹿8耐用語辞典


(1)ル・マン式スタート
 頻出度:★★★★★
意味:
鈴鹿8耐などオートバイ耐久レースのスタート方式。
語源はフランスのル・マン24時間レース

解説:
ホームストレートに予選のタイム順でバイクを並べ、反対のスタンド側にライダーが待機。スタート時刻になるとライダーがバイクに向かって一斉に走り、跨ってエンジンを始動させてスタートさせます。語源はこのスタート方式を採用していたフランスの「ル・マン24時間レース」(4輪)。ただ、4輪レースではシートベルトをしないまま発進するチームが多発したため、廃止に。現在は2輪の耐久レースだけでこのスタート方式が使われるので、代名詞的な1シーンと言えます。
(2)ポールポジション
 頻出度:★★★★★
意味:
Pole Position / スタート位置の最も先頭のこと

解説:
決勝レースのスタート位置は「予選」の時間内に記録されたタイムの速い順に決定します。スタート位置は「スターティンググリッド」と呼ばれ、その先頭の位置を「ポールポジション」と呼びます。ライダーにとって予選で最速タイムを記録することは優勝と同じくらい名誉なことで、耐久レースといえどもトップライダーたちはポールポジションの座を狙って予選を戦います。ちなみに、鈴鹿8耐で最も多くポールポジションを獲得したライダーは伊藤真一選手の7回です。
(3)ホールショット
 頻出度:★★★
意味:
Hole Shot/決勝レースのスタート直後、第1コーナーに先頭で進入していくこと

解説:
主に2輪のモータースポーツで用いられる用語。語源はアメリカのモトクロス競技。モトクロスでは横一列に並んでスタートした後、ボトルネック状に狭くなる第1コーナー目掛けて首位を争うシーンが見られますが、多数のボールが穴を目掛けて動く様に例えられ、「ホールショット」と表現されるようになったと考えられています。近年ではSUZUKI GSX-R1000で戦う「TEAM KAGAYAMA」が鈴鹿8耐でホールショットを奪うことが多く、スタートから観客を沸かせてくれています。
(4)テールトゥノーズ
 頻出度:★★★★★
意味:
Tail To Nose/順位を争う2台が縦に連なる接近戦の状態

解説:
Tail(尻尾)とNose(鼻)が触れ合いそうなくらいに接近している様からこう表現されます。順位を争う2台のマシンによるバトルが始まる最初の段階です。すぐに追い抜きするケースもありますが、相手の背後に最接近状態となりプレッシャーを与え続け、相手のミスを誘い出すという手もあります。アナウンサーがテールトゥノーズという言葉を口にしたら、いよいよレースの見せ場となるバトルの始まりです。
(5)サイドバイサイド
 頻出度:★★★★★
意味:
Side By Side/順位を争う2台が横並びになる接近戦の状態

解説:
テールトゥノーズになった後は追いかける側が相手に対して横並びの状態に持ち込んで順位を争うことを「サイドバイサイド」と言います。また3台が横並びでバトルをする状態は「スリーワイド」、4台なら「フォーワイド」と表現されます。鈴鹿サーキットでは主に「日立オートモティブシステムズシケイン」で「スリーワイド」の「サイドバイサイド」のバトルが見られます。
(6)プッシュ
 頻出度:★★★★
意味:
Push/ラップタイムを削るために攻めた走りをする。ペースアップすること。

解説:
実況アナウンスやライダーのコメントで頻繁に登場する言葉です。ライダーたちは「できる限りプッシュしました」などとよく表現しますが、レースの世界で「プッシュ」という言葉は相手を押し出すことではなく、ペースを上げて走るという意味です。相手とのタイム差が縮まってくると、追いかける方はプッシュ(=攻めた走り)に転じ、さらにタイム差を削っていきます。プッシュに転じた時のライダーの走りは迫力満点です!
(7)スティント
 頻出度:★★★★
意味:
Stint/決勝レース中の走行パートのこと。ピットを出てからピットに入るまで。

解説:
耐久レースを見る上で、ぜひ覚えておいて頂きたい用語です。スティント(Stint)の直訳は「任務」「役割」という意味で、レースではライダーがピットを出てからピットに戻るまでの走行担当パートのことを指します。「鈴鹿8耐」では約1時間の1回ピットインが通常で「7回ピット、8スティント」で戦うのがセオリーです。燃費が悪いと「8回ピット、9スティント」の作戦を強いられ、1回ピットインが多い分、不利になります。2002年にはHondaのワークスチーム「Team CABIN HONDA」が「6回ピット、7スティント」の6回ピット作戦で優勝したことがあります。
(8)ワークス/ファクトリー
 頻出度:★★★★★
意味:
Works, Factory /バイクメーカー直属であること(対義語:プライベーター)

解説:
2輪車メーカーがレースに直接携わることを表す形容詞として「ワークス」あるいは「ファクトリー」という言葉があります。2輪レースで主に使われるのは「ファクトリー」の方。ファクトリーという言葉のニュアンスは大規模な工場(=バイクメーカー)という意味に近く、メーカーが自社の予算で直接作ったレース用マシンは「ファクトリーマシン」と呼ばれます。研究開発も自社で直接行うマシンですから当然、高い性能を誇ります。メーカー直属の「ファクトリーチーム」は優勝するために結成された最強チームと言えます。現在、表立ってファクトリーチームを名乗るのは2連覇中の「YAMAHA FACTORY RACING TEAM」だけです。
(9)プライベートチーム/プライベーター
 頻出度:★★★★★
意味:
Private Team /個人または企業、団体単位で参戦するレーシングチーム(対義語:ワークス/ファクトリー)

解説:
プライベートチームは「ファクトリーチーム」の対義語。ファクトリーチームがバイクメーカー直属のレーシングチームであるのに対し、プライベートチームはバイクを購入して独自の改造を加えて参戦する、個人または企業や団体単位のレーシングチームです。メーカー直属であるかないかという意味では、鈴鹿8耐に参戦するチームのほとんどがこの形態で参戦しています。その象徴的存在が第1回鈴鹿8耐(1978年)の優勝チーム「ヨシムラ」で、優勝候補のHondaのファクトリーチームを打ち破って初代ウイナーに輝いたことで、鈴鹿8耐は「ファクトリーチームvsプライベートチーム(ワークスvsプライベーター)の戦い」が一つの魅力になっていきました。ちなみにプライベーターは日本のレース業界で使われる和製英語です。
(10)FIM世界耐久選手権
 頻出度:★★★★★
意味:
FIM Endurance World Championship(EWC)/耐久レースの世界一を決定する世界選手権シリーズ

解説:
鈴鹿8耐がシリーズ戦の1戦となっている「FIM世界耐久選手権」は1980年からシリーズがスタートし、鈴鹿8耐も同年からシリーズの1戦として開催されています。今季(2016-17シーズン)は’16年9月の「ボルドール24時間」(フランス)、’17年4月の「ル・マン24時間」(フランス)、5月の「オッシャースレーベン8時間」(ドイツ)、6月の「スロバキアリンク8時間」(スロバキア)と転戦し、「鈴鹿8耐」で最終戦を迎えます。世界チャンピオンの座はチームに与えられ、近年最もチャンピオンを獲得しているのは「SUZUKI ENDURANCE RACING TEAM(SERT)」ですが、今年は日本から「F.C.C. TSR Honda」と「EVA RT WEBIKE TRICKSTAR」の2チームが年間参戦しており、もしかすると日本国籍のチームが初めてワールドチャンピオンに輝くかもしれません。
(11)スーパーストック
 頻出度:★★★
意味:
Super Stock (SST)/FIM世界耐久選手権のサブカテゴリーとして設定されている市販車クラス

解説:
FIM世界耐久選手権でワールドチャンピオンの座が与えられるのは改造範囲が広い「EWCクラス」に参戦するチームです。それに対し、小規模なプライベートチーム向けに改造範囲を限定したクラスが「スーパーストッククラス」。「SSTクラス」とも表記されます。ストックとは市販車(=量産車)という意味で、市販車の状態からあまり多くの改造を加えることができず、市販車の性能そのままを活かして戦うことになります。鈴鹿8耐でもSSTクラスにクラス順位が付けられ、クラス表彰も行われます。
(12)トップ10トライアル
 頻出度:★★★★★
意味:
TOP10 TRIAL/レースウィークの土曜日に行われる予選上位10チームによる特別予選

解説:
鈴鹿8耐だけで開催される土曜日の特別な予選が「トップ10トライアル」。金曜日・予選の上位10チームが進出し、ライダー1人ずつタイムアタックを行います。3人のライダーのうち「トップ10トライアル」に出場できるライダーは2人。コースを1人のライダーが独占して1周のタイムアタックを行うので、観客は各ライダーの渾身の走りをじっくり楽しむことができます。ポールポジションを決定する特別予選「トップ10トライアル」は是非お見逃しなく。
(13)セーフティカー
 頻出度:★★★★★
意味:
SAFTY CAR/レース中にアクシデントが発生した時などに、レースを中立状態にする先導車

解説:
「セーフティカー」の導入は近年あらゆるレースで用いられるルールです。例えば、レース中にアクシデントが発生し、マシンのパーツがコース上に散乱した時やコース上にオイルが出て危険な状態になった時、レースを「追い越し禁止の中立状態」にするためにセーフティカーが導入されます。セーフティカー導入が決断されると全コーナーのポストから黄旗(追い越し禁止・注意走行の指示)と共に「SC」と書かれたボードが出され、2台のセーフティカーがコースに入ります。コースが安全な状態になり、中立状態が解除されるまで先導するセーフティカーの後ろにできた隊列に続いて安全に走行しなくてはいけません。中立状態中の追い越しや追突などの危険行為には厳しいペナルティが課せられます。
(14)バックマーカー
 頻出度:★★★★
意味:
Backmarker/周回遅れのマシン

解説:
周回遅れになったマシンのことを「バックマーカー」と呼びます。周回遅れのマシンには後方から周回違いのマシンが来た場合、青旗(後方からペースが異なるマシンが接近していることを周回遅れのライダーに知らせる旗)が振られ、周回遅れのマシンは先を譲らなくてはいけません。鈴鹿8耐などの耐久レースでは走行ペースが違う周回遅れのマシンをいかに上手く追い越していくかが大事な要素となります。優勝争いをするチームのライダーには「バックマーカー」をタイムロスすることなくパスする判断力とテクニックが必要とされます。
(15)スリップストリーム
 頻出度:★★★★
意味:
Slip Stream/前を走行する車両の後ろにつく(テールトゥノーズの状態になる)ことでできる空気抵抗が減った空間。

解説:
走行するバイクは常に風の空気抵抗を受けて走っています。この抵抗によってアクセルを全開にしても最高速はある一定のところで上げ止まりとなってしまいます。しかし、前方のバイクの後ろにピッタリついて走ることで、風の抵抗が少なくなり、最高速が前方のバイクよりも伸びることになり、追い抜きがしやすくなります。この空気抵抗が少ないエリアのことを「スリップストリーム」と呼んでいます。バイクのレースでは当たり前に使われる走法で、略して「スリップに入る」「スリップを使う」とも表現されます。スリップストリームの走行は空気抵抗が少ない分、燃料消費をセーブできます。次の燃料補給までの周回数を伸ばす(燃費を抑える)目的であえて抜かずに後ろについて走る作戦もあります。
(16)レギュレーション
 頻出度:★★★★
意味:
Regulation/モータースポーツにおける細かく規定されたルールのこと

解説:
モータースポーツではルールのことを「レギュレーション」と呼びます。ルールというよりは「規定」「規約」のようなニュアンスの方が近いかもしれません。道具を使うスポーツですから、レギュレーションブックで細かく規定が定められています。競技に関するものは「スポーティングレギュレーション」、バイクや部品など技術的なものは「テクニカルレギュレーション」と言います。
(17)ファステストラップ
 頻出度:★★★★
意味:
Fastest Lap/決勝レース中の最速ラップタイム記録

解説:
その名の通り、最速タイムのことです。主に決勝レースで使われる言葉です。レース中に次々に更新されていきます。「ファステストラップを更新しながらの追い上げ」と実況アナウンサーが言ったら、そのライダーやチームのバイクが猛烈な勢いで追い上げている証拠です。ちなみにコースの歴代最速タイム記録は「コースレコード」と呼ばれます。鈴鹿8耐の場合、FIM世界耐久選手権のレギュレーションにより、「コースレコード」の記録は決勝レース中の記録のみに適用されます。
(18)セクター
 頻出度:★★★★
意味:
Sector Time/コースを分割した区間タイム

解説:
鈴鹿サーキットの1周のラップタイムを表示するモニターには1周を4つに分けた区間タイムが存在します。その区間タイムの事を「セクタータイム」と呼びます。最初の「セクター1」はホームストレートのコントロールラインと呼ばれる計測開始地点から逆バンク過ぎまで、「セクター2」はダンロップコーナーから立体交差過ぎまで、「セクター3」は110Rからバックストレートの終盤付近まで、「セクター4」は130R手前からコントロールラインまでです。また「セクター3」の計測地点では通過スピードも測れます。セクタータイムの数字が赤い表示になると全体で最速区間タイム、緑の表示になるとそのチームまたはライダーの自己ベスト区間タイムです。ラップタイム、順位、セクタータイムは「RACE NOW」というアプリでも見れるので、是非ご活用ください。
(19)スリックタイヤ
 頻出度:★★★★
意味:
Slick Tyre, Slick Tire/晴天時に使用する溝の無いタイヤ

解説:
レース用バイクに装着する溝が存在しない、表面がツルツルのタイヤは「スリックタイヤ」と呼ばれます。「スリック」と略することもあります。公道走行用の全天候型タイヤと違い、溝が無いだけ設置面積が大きくなり、路面を捉える力(グリップ力)が大きくなります。スリックタイヤによって鈴鹿8耐を戦うバイクは強烈なコーナリングスピードで駆け抜けることができるのです。タイヤのホイール径には16.5インチのものと17インチのものが存在。タイヤ全体の外径は同じであるため、16.5インチホイールのタイヤの方がタイヤの横の部分(サイドウォール)のゴムの面積が広くなり、よりグリップ力が高くなります。全日本ロードレースJSB1000では17インチに限定されていますが、FIM世界耐久選手権では鈴鹿8耐まで16.5ンチホイール用のタイヤ使用が認められています。雨天時に使用するタイヤは「ウェットタイヤ」「レインタイヤ」です。
(20)レコードライン
 頻出度:★★★
意味:
コースの中で速く走るために最適な走行ライン

解説:
サーキット走行はコーナーの入り口に対して外側から進入し、コーナーの最も内側を通り、コーナーの出口では外側を目指して駆け抜ける「アウトインアウト」と呼ばれる走行が基本です。タイムを出すため、この基本に則った走行ラインを「レコードライン」と呼んでいます。基本的にはレコードラインを通って走行しますが、追い抜きをかける際や後続車に先を譲るためにレコードラインを外して走行しなくてはいけないことも多々あります。レコードライン上は多くのマシンが走行するため綺麗ですが、レコードラインの外はタイヤが磨耗してできたゴムカス(タイヤカス)などがいっぱい。滑りやすく、タイムロスとなってしまいます。
(21)クリッピングポイント
 頻出度:★★★
意味:
コーナーの頂点の部分。エイペックスとも言う。

解説:
アウトインアウトの走行で通る「レコードライン」の中でコーナーの頂点の部分を「クリッピングポイント」と呼びます。略称で「クリップ」とも表現したり、「エイペックス」と表現する人もいます。コーナーに対し外側から進入したライダーは減速し、そのコーナーの曲線の頂点を狙ってコーナリングしていきます。そこからコーナーの出口の外側を目掛けて加速しながら脱出していく、いわば最短距離を通るための重要な地点です。進入速度が速すぎたり、「レコードラインの先に別のマシンが走行していたりするとタイムロスにつながります。その場合「クリップに付けなかった」「クリッピングポイントを外した」などという表現を実況や解説などで聞くことがあると思いますので、知っておくとスムーズに理解できるでしょう。
(22)クリアラップ
 頻出度:★★★★
意味:
タイムアタック中などにペースの遅いマシンに邪魔されずに走行できること

解説:
主に予選のタイムアタック中などに使われる言葉です。コース上には走行ペースが異なるマシンが何台も走っています。コースインしてすぐの助走状態のマシン、既にタイムアタックを終えてクールダウン中のマシンなど、タイムアタック真っ最中のマシンにはできれば邪魔されたくないペースの遅いマシンが走っていることもあります。そういったマシンに遭遇するとレコードラインを外して走行せねばならず、タイムロスにつながります。そういったペースの違うマシンに遭遇せずにレコードライン上をタイムアタックできることを「クリアラップ」と呼んでいます。
(23)ルーティーン
 頻出度:★★★★
意味:
Routine / レース中に予定通りの周回数でピットに入ること

解説:
鈴鹿8耐の決勝レース中、通常は7回ピットインを行います。だいたい1時間区切りくらいがセオリーですが、入ってくる周回数はチームの作戦によって多少前後します。予定どおりの必要不可欠なピットインを「ルーティーン」という形容詞を使って表現します。予定外のピットインは「イレギュラー」。マシントラブルなどで「イレギュラー」なピットインとなった場合、ピットでは作業の準備ができていないことが多々あります。優勝するためには必要最低限の「ルーティーン」のピットインだけで済ませたいものです。
(24)アウトラップ
 頻出度:★★★★
意味:
ピット作業を終えてコースインした周回のこと

解説:
レース中にピットインし、作業を終えてピットアウトして行き、次にホームストレートのコントロールラインに戻ってくるまでの周回を「アウトラップ」と呼びます。タイヤ交換を行った場合、この周回は気を付けなければいけません。タイヤはタイヤウォーマーという電気毛布のような装置で温められ、正常な性能を発揮しやすいようにされていますが、装着したてのタイヤはまだ表面温度も低く、充分なグリップ力を発揮できません。そのため、コース走行中にタイヤが温まるまでは非常に転倒しやすいのです。この「アウトラップ」をいかに転倒せずにタイヤを温め、通常のペースに戻していけるかもレースに勝利すポイントとなります。
(25)オフィシャル
 頻出度:★★★★
意味:
レースの進行を運営・監視する競技団またはスタッフのこと

解説:
レースを安全かつ円滑に進行するのに無くてはならない競技団が「オフィシャル」です。「マーシャル」とも呼ばれます。オレンジのツナギ姿で旗を振ったり、マシンの撤去を行ったり、転倒したライダーを救出したり、ピット作業を監視したり、計測を行ったり、様々なポジションで「オフィシャル」と呼ばれるスタッフが活躍しています。レース出場者は「オフィシャル」からの指示に従った上で、レースを戦わなければいけません。また、中立な立場でジャッジやそれに対する出場者からの抗議を審査するのが「審査委員(スチュワード)」です。
(26)レッドクロス
 頻出度:★★★
意味:
オフィシャルがライダーに「雨が降ってきた」ことを知らせる旗

解説:
コーナーポストでオフィシャルがライダーに掲示するフラッグ(旗)は色別に様々な意味があります。その中で、2輪レース独特といえる旗が「白地に赤十字」色の「レッドクロス」という旗です。これはこのコーナーポスト付近で雨が降ってきたということをライダーに示すものです。鈴鹿8耐のレースは晴天を期待したいですが、雨が降り始めた時には登場しますので是非覚えておいてください。
(27)シケイン
 頻出度:★★★★★
意味:
Chicane/マシンのスピードを落とすために設けられたクランク状のコーナー

解説:
「シケイン」はモータースポーツ初心者の方がまず疑問に思うモータースポーツ独特の用語です。サーキットコースのクランク状のコーナーを示す名詞で、鈴鹿サーキットの2輪レースでは2つのシケインを使用します。ヘアピンカーブの後にやってくる「2輪専用シケイン」(4輪では使用しません)。そして、130Rの後にやってくる「日立オートモティブシステムズシケイン」です。特に後者は高速走行からのフルブレーキングが必要なシケインで、鈴鹿サーキットでは最大の追い抜きポイントです。
(28)逆バンク
 頻出度:★★★★★
意味:
通常とは逆の方向に傾斜がついているコーナーのこと

解説:
鈴鹿サーキットの6つ目のコーナーには「逆バンク」という名前が付いています。通常、一般的なコーナーは外側から内側に向けてバンクして(傾いて)おり、外側から内側にかけての傾斜で「すり鉢状」になるように作られます。それが逆に内側から外側に傾斜しているコーナーを一般的に逆バンクと呼びます。鈴鹿サーキットの「逆バンク」は実際には内側から外側に傾斜しているわけではなく、実は内側から外側への角度は平行です。しかし、4輪のドライバー目線からは錯覚で「逆にバンクしたコーナーに見える」ことから逆バンクと呼ばれるようになりました。2輪レースの場合、逆バンクから次のダンロップコーナーにかけての右・左という切り返しで順位を入れ替えることが多々あります。
(29)Team HRC
 頻出度:★★
意味:
Hondaのファクトリーチーム(株式会社Hondaレーシングが運営)の名称

解説:
「HRC (エイチ・アール・シー)」は鈴鹿8耐の歴史を語る上で度々登場します。「Team HRC」はHondaの2輪レース活動におけるファクトリーチーム(株式会社Hondaレーシングが運営)のチーム名。そして「HRC」は同社のブランド名です。現在、「Team HRC」は鈴鹿8耐に参戦していませんが、Hondaのファクトリーチーム「Team HRC」は歴史上、数多くの優勝を誇り、常にトップ争いをしてきました。スポンサーが付くと「Team CABIN HONDA」「セブンスター・ホンダ」「OKIホンダレーシングチーム」などチーム名の呼び名が変わりましたが、歴代のレース関係者はHondaのファクトリーチームのことを「エイチ・アール・シー」または「エッチ・アール・シー」と言うことが多いです。
(30)社内チーム
 頻出度:★★
意味:
バイクメーカーの社員で構成されるクラブチーム

解説:
バイクメーカーで働く社員たちが会社のクラブ活動として参戦するレーシングチームのことを通称「社内チーム」と呼んでいます。Hondaで言えば各地の製作所ごとのチーム「Honda鈴鹿レーシングチーム」「Honda熊本レーシング」「Honda浜友会浜松エスカルゴ」などが毎年、鈴鹿8耐に参戦。スズキは「浜松チームタイタン」、ヤマハは「磐田レーシングファミリー」とバイク作りに携わる社員の皆さんによる「社内チーム」が多数参戦しています。実はこういった多数の「社内チーム」が鈴鹿8耐の初期から参戦していて、長い歴史を誇るチームも多いのです。
(31)メカニック
 頻出度:★★★★★
意味:
バイクを整備するスタッフのこと

解説:
レースに出場するバイクを整備する「メカニック」は鈴鹿8耐の影の主役です。毎日朝早くから夜遅くまでピットでバイクをきっちり整備するメカニックたち。通常は7回行われるピット作業(給油、タイヤ交換など)は彼らの最大の見せ場でもあります。また、レース中に転倒したマシンがピットに帰ってきた時、即座にマシンを修復し、短時間でコースへと送り出す彼らの作業はお見事。特にFIM世界耐久選手権の年間出場チームのメカニックたちの作業の速さと連携ぶりには毎年驚かされます。
(32)ライトオンボード
 頻出度:★★★
意味:
オフィシャルがライダーに提示する「ライト点灯指示」のサインボード

解説:
午前11時30分にスタートし、夜間走行を経て19時30分にゴールを迎える鈴鹿8耐で欠かせないのが「ライトオンボード」。夕闇迫る鈴鹿サーキットで、オフィシャルがライト点灯指示を促す象徴的なサインボードです。「ライトオンボード」が提示された後、バイクのライトが点灯していないマシンに対してピットインして修復しライトを点灯せよという指示がオフィシャルから出され、修復のためのピットインで上位争いから脱落するというドラマもありました。2016年からはFIM世界耐久選手権のレギュレーションで全走行時間のライト点灯が義務付けになったため、夕刻の「ライトオンボード」は必要なくなったのですが、鈴鹿8耐の伝統として夕刻になると「ライトオンボード」が提示されます。
(33)チェッカーフラッグ
 頻出度:★★★★★
意味:
Checkered Flag/走行セッションの終了、レースの終了を示す旗

解説:
モータースポーツで使われるフラッグ(旗)の中で最も象徴的なものといえば、白と黒の市松模様で描かれた「チェッカーフラッグ」です。この旗は走行終了、レース終了(ゴール)という意味で世界共通で使われています。なぜチェック柄の旗が使われるようになったかは諸説ありますが、チェック柄の「チェッカーフラッグ」は親しみやすいですね。ライダー達は19時30分以降に振られる「チェッカーフラッグ」を受けるために今年も全力でサーキットを駆け抜けます。
(34)ポップ吉村(吉村秀雄)
 頻出度:★★★
意味:
「ヨシムラ」の創始者、故・吉村秀雄さんのこと

解説:
1978年の第1回大会から「鈴鹿8耐」に参戦を続けている「ヨシムラ」。鈴鹿8耐の象徴的存在とも言えるレーシングチームの創始者が吉村秀雄(よしむら・ひでお/故人・1922-1995)さんです。九州でオートバイ店を開業した頃、英語が堪能であったことから米軍兵を数多く顧客に持ち、吉村さんは彼らから「POP=おやじさん」というニックネームで呼ばれるようになりました。後にレースの世界へと挑戦を始めた「ヨシムラモータース」は1978年の鈴鹿8耐でHondaワークスを破って優勝。その後、1980年代のバイクブーム時に吉村さんの技術はバイクのカリスマ的な存在になっていきます。当時、バイクレースに熱中した人なら誰でも知っている「ポップ吉村」という愛称。吉村さんは今もなお、「ヨシムラ」のピットの壁に写真が描かれ、「ヨシムラ」のレースを見守り続けています。「ヨシムラ」の社長である吉村不二雄さんは息子、加藤陽平監督は孫にあたります。
(35)森脇護
 頻出度:★★★
意味:
9年ぶりの鈴鹿8耐に挑戦する「モリワキ・モチュール・レーシング」の監督

解説:
鈴鹿8耐に帰ってきた「モリワキ」。その母体であるモリワキエンジニアリングの社長であり、チーム監督を務めるのが森脇護(もりわき・まもる)さんです。「ヨシムラ」でポップ吉村さんの下で修行をし、1973年に独立して鈴鹿市に同社を設立。第1回大会から鈴鹿8耐にも参戦しました。「モリワキ」の真骨頂は自社製のアルミフレーム。「モリワキ」は1980年代前半までは独自のバイクで参戦できた鈴鹿8耐に常識破りのアルミフレームのバイク「モリワキ・モンスター」で参戦し、1981年にはポールポジションを獲得しました。勝利するための哲学に基づいたオリジナルパーツを装着したマシンは鈴鹿8耐の名物。鈴鹿8耐に無くてはならない存在、「モリワキ」の復帰は2017年最大の話題と言えるでしょう。
(36)宇川徹
 頻出度:★★★
意味:
鈴鹿8耐で5回の最多優勝記録を持つライダー

解説:
宇川徹(うかわ・とおる)さんは97年、98年、2000年、04年、05年と最多5回の鈴鹿8耐優勝経験を持つレジェンドライダーです。ロードレース世界選手権でも大活躍し、最高峰MotoGP™クラスで日本人として初めて優勝したライダーです。Hondaのワークスライダーとして鈴鹿8耐5勝の金字塔を打ち立てたのちに引退し、現在は本田技術研究所でオートバイの開発に携わっています。宇川さんは1990年代、日本人ライダーがいよいよ世界のトップレベルで優勝争いをするようになった時代を象徴する名選手。過酷な8時間耐久レースを5度も勝利した記録はまだしばらく破られることはないでしょう。
(37)ケニー・ロバーツ
 頻出度:★★★
意味:
3度のワールドチャンピオンを獲得し、85年の鈴鹿8耐に参戦した名ライダー

解説:
1980年代の「鈴鹿8耐」人気を決定付けたライダーといえば、ケニー・ロバーツさんです。アメリカ人ライダーとして1970年代後半のロードレース世界選手権(グランプリ)に参戦し、3度の世界チャンピオンを獲得した名ライダー。1983年に引退しますが、バイクブーム真っ只中で盛り上がりを見せていた85年の「鈴鹿8耐」に突如、「ヤマハ」から復帰参戦。圧倒的な速さでポールポジションを獲得し、観客は「キング・ケニー」と呼ばれた王者の走りに酔いしれました。「鈴鹿8耐」では優勝こそありませんが、まさに当時の鈴鹿8耐を牽引した大スター。今年はゲストとして来場し、85年のマシン「ヤマハFZR750」でデモンストレーションランを披露します。
(38)ウェス・クーリー
 頻出度:★★★
意味:
1978年の第1回鈴鹿8耐でヨシムラから出場し、優勝したライダー

解説:
まさに鈴鹿8耐始まりの時。1978年(昭和53年)に開催された第1回・鈴鹿8耐で優勝したアメリカ人ライダーがウェス・クーリーさんです。ポップ吉村こと吉村秀雄監督率いる「ヨシムラ」のスズキGS1000に乗り、同じアメリカ人のマイク・ボールドウィン選手とペアを組んで優勝。「無敵艦隊」とヨーロッパで表現されたHondaのファクトリーチームを打ち破っての勝利でした。「ヨシムラ」は鈴鹿8耐の開催以前からアメリカに製品の販路を持ち、アメリカのAMAスーパーバイク選手権に参戦。アメリカにおける「ヨシムラ」のエースライダーでもあったクーリーさんは1980年の第3回大会でも優勝を飾った、鈴鹿8耐の初期を知る証人。クーリーさんは40回大会の今年、ゲストとして来場し、思い出の「ヨシムラ」のマシンでデモ走行を披露する予定です。
(39)北川圭一
 頻出度:★★★
意味:
2005年、2006年、日本人で唯一の世界耐久選手権チャンピオンライダー

解説:
FIM世界耐久選手権(EWC)の最終戦に設定され、世界チャンピオンを決定する舞台となる鈴鹿8耐・第40回大会。EWCにおいて日本人で唯一、世界チャンピオンに輝いた経験を持つのが北川圭一(きたがわ・けいいち)さんです。北川さんは全日本スーパーバイク選手権のトップライダーとしてカワサキ、スズキで活躍したのち、2004年からEWCに参戦。フランス・スズキの名門チーム「SUZUKI ENDURANCE RACING TEAM(S.E.R.T)」から参戦し、ル・マン24時間、ボルドール24時間などフランスの二大耐久レースで優勝しました。2006年に2度目の世界チャンピオン獲得後に引退し、アドバイザー、解説者として活躍されています。毎年、鈴鹿8耐の公式放送でも解説を務めている北川圭一さんのトークに是非耳を傾けて、耐久レースの魅力を感じてください。
(40)スイングアーム
 頻出度:★★★★
意味:
オートバイの車体と後輪をつなぐパーツ(リアサスペンションの一部)。

解説:
各チームのマシンを見てみると同じメーカーでも大きく形状が異なるのが「スイングアーム」。車体と後輪を両サイドからつなぐ大きなパーツです。市販スポーツバイクをベースにしたマシンで戦う鈴鹿8耐ではこのスイングアームは各チームが独自の味付けを施せる部分。走行性能を向上させるのはもちろん、鈴鹿8耐においてはタイヤ交換のスピードに影響します。優勝を狙うトップチームはより早くタイヤを脱着するために、適正な幅を持ったオリジナルのスイングアームを製作してピットストップタイムの短縮を狙います。今年復帰参戦となる「モリワキ」は軽量で剛性の高いアルミのスイングアームをいくつも製作中とのこと。クラフトマンシップの戦いにも注目です。
(41)キャメルバッグ
 頻出度:★★
意味:
ライダーが走行中に水分補給するための給水ドリンク袋

解説:
夏の暑い耐久レース。約1時間の走行を担当するライダーにとってレース中の水分補給は欠かせないものです。厚い皮ツナギに身を包み、全開走行でストーブのように熱を持ったエンジンを抱えるようにライディングを続けるライダー達は走行中にも水分補給を行います。そのドリンクがどこに入っているかというと背中の部分。動物のラクダのコブに例えて「キャメルバッグ」と呼ばれます(実際のラクダのコブに水が入っているのは迷信で、コブの中身は脂肪です)。ライダーも熱中症を防ぐためにストレート通過中にチューブから水分を補給していますから、鈴鹿8耐を観戦される皆さんもレース中はしっかりと水分補給をよろしくお願いします。
(42)カウル
 頻出度:★★★★
意味:
バイクのボディを覆う流線また直線の形状をしたパーツ

解説:
通常の市販バイクにも装着されているボディを覆うパーツは「カウル」と呼ばれます。時速300kmにまで達する鈴鹿8耐のマシンにおいては「カウル」は空力面で走行性能に影響します。鈴鹿8耐用のマシンは市販車のカウル形状を残しながらも軽量化を図るためにカーボン(炭素繊維)素材で作られていることが多く、片手の指一本で持ち上げてしまえるくらいに軽量です。また、カウルが破損してしまって付け替えが必要な時、交換スピードを早めるためにカウルをいくつかに分割して製作しているチームもあります。特にEWCの24時間耐久レースなどではこういう各チームの細かな努力が結果を左右するのです。
(43)バンクセンサー
 頻出度:★★
意味:
ライディングスーツの膝の部分に付けられたパッド。

解説:
鈴鹿8耐のライダーたちの走行シーンを見ていると、コーナリング中に膝を路面に擦り付けながら走行しているのが分かります。膝の部分には樹脂製のパッドが取りつけられていて、これは膝のプロテクターの役割を果たしています。その一方でライダーがどれだけバイクが側向いて(バンクして)いるかを身体で感じ取る目安とする目的があり、膝のプロテクターは「バンクセンサー」と呼ばれています。レース実況・解説の中では頻繁には登場しない言葉ですが、稀にコース上に脱落する時もあるので、こういうパーツがあるのだということを知っておくと良いと思います。
(44)イエローフラッグ
 頻出度:★★★★★
意味:
ライダーに注意して安全に走行するように伝えるための黄色いフラッグ

解説:
レース中にオフィシャルが掲示するフラッグの中で最も掲出頻度が高いのが「黄旗(イエローフラッグ)」です。アクシデントが発生した時、そこから先は注意して安全に走行せよということを示すために使います。注意走行の区間の終わりには「緑旗(グリーンフラッグ)」が掲示され、そこから先は通常の走行に戻ることが可能。黄旗区間は追い越し禁止となり、たとえ周回遅れのマシンであろうとも追い越しは不可能。あくまで安全走行をしなくてはなりません。黄旗区間の追い越しが確認されるとそのチームには厳しいペナルティが課されます。
(45)グラベル
 頻出度:★★★★★
意味:
コース外側の砂利のこと。減速用に設置されている。

解説:
レーシングコースの外側にある舗装されていない砂地のようなエリアがあります。「サンドトラップ」とも表現したりしますが、実際には砂ではなく、もっと粒の大きな「グラベル」=砂利が敷かれています。これはコースアウトしてしまったマシンを減速させるためのものです。こういうエリアのことを「グラベルエリア」「グラベルベッド」とも表現します。バイクの場合、転倒するとグラベルをカウルの中に巻き込むことが多く、ピットに戻った際はブロワーなどでしっかり取り除く作業が必要になります。
(46)サイティングラップ
 頻出度:★★
意味:
決勝レースのスタート前にピットを出てグリッドに並ぶために行う周回。

解説:
2輪レースでのみ使われる用語です。決勝レースのスタート前にスターティンググリッドに並ぶために、コースを見る(=サイティング)走行のことを「サイティングラップ」と呼びます。4輪では「レコノサンスラップ」「グリッドへの試走」と呼ばれるものです。サイティングラップに出れる時間は決まっており、義務付けされている場合、間に合わないとグリッドに並べず、ピットからのスタートを宣告されます。
(47)ウォームアップラップ
 頻出度:★★★
意味:
決勝レースのスタート前にグリッドから再びグリッドに着く確認の周回。

解説:
これも2輪レース独特の専門用語です。スタート直前に行われる確認周回のことを2輪では「ウォームアップラップ」と呼びます。4輪では「フォーメーションラップ」と呼ばれています。4輪はフォーメーション(隊列)を組んでの走行になるため追い越し禁止ですが、2輪の「ウォームアップラップ」では他車を追い越して自分のペースで走行し、グリッドに戻ってもOKです。ウォームアップラップではマシンを右に左に振りながらタイヤを擦りつけるように走らせる姿が度々見られますが、これはタイヤをスタート前に最適な状態にするために行っています。バイクとライダーのスタート前の準備運動のようなものと考えてください。
(48)フロントフォーク
 頻出度:★★★
意味:
オートバイの車体と前輪をつなぐパーツ(=フロントサスペンション)。

解説:
バイクの前輪と車体をつなぐ棒状のパーツのことを「フロントフォーク」と表現することがあります。このフロントフォークは単につなぐための棒ではなく、路面の凹凸を捉えて衝撃吸収を行うフロントサスペンションの役割も果たしています。このフロントフォーク=フロントサスペンションは同じメーカーのバイクでも各チームが異なるメーカーのダンパー(衝撃吸収装置)を使っていることも多くあります。ダンパーはバイクの運動性能に大きく影響する部分で、チームは供給パーツメーカーと協力し、より速いバイク作りを目指します。
(49)クイックチャージャー
 頻出度:★★★★
意味:
素早いガソリン給油を行うための給油装置。

解説:
FIM世界耐久選手権の1戦である「鈴鹿8耐」を戦うバイクの燃料タンクは通常のバイクやスプリントレースを走る同じ形式のバイクよりも容量が大きい24Lのタンクを使います。だいたい1時間の走行でほぼ空の状態で戻って来るマシンに一気にガソリンを給油してしまう装置を「クイックチャージャー」と呼びます。「クイックチャージャー」で給油した後は自動で蓋が閉まるようになっていないといけません。ちなみに「クイックチャージャー」による給油時間は4秒。つまり1秒あたり6Lです。普通にガソリンスタンドで給油すると1秒あたり0.5L程度ですから48秒もかかってしまいます。各チームが独自のノウハウで作り上げる給油装置も素早いピット作業を支えています。
(50)ペナルティ
 頻出度:★★★★
意味:
レギュレーション(ルール)の違反行為に対する罰則

解説:
他のスポーツ同様に厳格なレギュレーション(=ルール)に基づき行われるモータースポーツ競技では違反に対して厳しいペナルティが課されます。最悪の場合、「失格」の裁定が下り、その場合はバイクの番号と共に「黒旗=ブラックフラッグ」が掲示されます。レース中にペナルティの裁定が下ると、ピットロード出口にあるストップエリアで30秒停止しなくてはならない「ストップ&ゴー・ペナルティ」など指示されたペナルティを消化しなくてはなりません。そうなると優勝争いの勝負権を失ってしまうことになります。

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