SUZUKA 2&4レース

SUPER FORMULA ドライバーに聞きました!
「第8回 山本尚貴(TEAM 無限)選手」

 2018年の全日本スーパーフォーミュラ選手権を戦う注目ドライバーにインタビューを敢行。今回は2013年のシリーズチャンピオンである山本尚貴(TEAM無限)に話を聞いた。
第8回 山本尚貴(TEAM 無限)選手に聞きました! 写真提供:Takashi Ogasawara
Q:これまでのレースキャリアを振り返って、一番うれしかったレースを教えて下さい。
山本尚貴(以下、山本):勝率は鈴鹿が結構高いです。SUPER GTの鈴鹿戦で初めて優勝したレース(2013年第5戦)が1番嬉しかったですね。それと同時にスーパーフォーミュラでチャンピオン獲ったときの最終戦鈴鹿(2013年最終戦)もうれしかったですね。どっちか選ぶのは難しいですけど、どっちも思い出のレースです。

Q:一番辛い思いをしたレース、キャリアの時期について教えて下さい。
山本:当然勝ったレースより負けたレースの方が多いので、負けたレースは全部悔しい思いしかないですけど、どうだろうな……。これがつらかったっていうのは、挙げたらキリはないですけど、直近で言うと去年のスーパーフォーミュラのシーズンが1番精神的にはタフなものがあったかなと思いますね。
 勝てなかったっていうレースは過去にいっぱいありましたが、チームメイト(ピエール・ガスリー)に大きく離されたレースっていうのが、プロになってからあまりありませんでした。
(フォーミュラ・ニッポン時代を含め)スーパーフォーミュラ参戦9シーズン目になりますけど、8シーズン戦ったなかで、去年が1番強力なライバルでしたし、そのライバルと一緒に戦うことによって、自分で得られたものも多々あったものの、彼が勝っている最中に、僕がリタイアしたり、下位を走ることが多かったので、同じチームにいてそれだけ差をつけられていたというのは、精神的にはかなりきついものがあったのは正直なところです。

Q:子どもの頃、憧れたドライバーは誰ですか? その理由を教えてください。
山本:(アイルトン・)セナですね。子供のころなので、技術がどうとか細かいことはわからなかったですけど、つねにトップ集団を走っている選手で、優勝している姿はヒーローみたいな感じでした。子供だから細かいところはわからなかったですけど、純粋にかっこいいなって。強烈にインパクトを与えてくれたのがセナでした。

Q:休日は何をして過ごすことが多いですか。
山本:休みと言える休みがここ数カ月なかったりします。仕事柄、結構外に出ることが多いので、なるべく休みの日は家にいて、何もしない時間(を過ごすの)が贅沢ですね。あと料理が好きなので、妻と一緒に料理したりとか、家でTV見たり、録画していたドラマを見たりとか、そういう時間が好きです。たまには外食もしたりもしますけど。

Q:好きな女性のタイプをお伺いしたいのですが、それは奥様ということでよろしいでしょうか
山本:そうですね。それ、自分の好みを言って、万が一妻と違ったらそれはそれで大問題ですよね(笑)妻が好みのタイプです。
 こういう仕事をしていると、やっぱりいいときばっかりじゃないので、辛い時もあるし精神的にいい時悪い時の波があるなかで、いつも変わらずに接してくれるので、勝ったら当然喜んでくれるし、負けたときは慰めるのではなく、あえて普通に接してくれる。そういう優しさがある人なのですごく助かっています。

Q:支えになる存在ですか?
山本:そうですね。今は妻の存在なくしてうまく戦うことができないと思っています。さらに今年、子供が生まれたので、特別意識して変えるつもりはないですけど、家族ができたことで、またがんばるモチベーションは増えたし、がんばり続けないといけないなという思いは、さらに強くなりましたね。

Q:レーシングドライバーになりたいと思ったら、何をしたらいいですか。
山本:モータースポーツって自分の才能だけあればいいかっていうと、当然周りの環境や家庭の環境もあるし、なりたい思いだけではなれないという難しさもあります。でも、なりたいという気持ちがあった上で、周りの環境が大事になるので、まずはなりたいという強い思いを持つこと。持ち続けることがすごく大事なんじゃないかなとは思います。
 もちろん才能も重要だし、環境も重要だけど、自分がなりたいという思いが周りの人を動かす力になると思うし、そういう自分の強い意志がなければ、協力してくれる人もなかなか現れないと思います。
 それはレースだけではなく、なりたい職業、なりたい夢、叶えたいものっていうのは、強い自分の意志を持ち続けることが何よりも大事なんじゃないかなと。簡単なことではないですけど、なりたいと思うことを強く願い続けて、頑張り続けることが1番の近道だと思います。

Q:所属するチームの印象を教えて下さい。
山本:無限(に所属して今年)で8シーズン目になる。最初の年はNAKAJIMA Racingだったので。(フォーミュラ・ニッポン時代も含め)スーパーフォーミュラに参戦して9年目ですけど、無限としは8シーズン目。ひとつのチームにこれだけ在籍するというのは、なかなか稀なことだと思いますし、当然この8シーズンの中にスタッフの入れ替えもあったので、ずっと同じかと言うとその時々で結構印象は変わっていますね。
 去年から2台体制になりましたけど、2台体制(を敷くチーム)のなかでもちょっと特殊で複雑な構成を取っているチームになっていたりします。去年少しドタバタしたなかで2台体制を進めていくにあたって、よくできたなっていうぐらい結構大掛かりな体制構築でした。
今年はそれを継続しながら『去年、もっとこうした方がよかったな』というポイントをそのままうまく改善したものが今の体制になっているので、どことなく今年のほうがみんなどっしりと構えて、落ち着いてやれるような雰囲気です。特に、僕はチームに在籍して長いので、信頼関係や信頼の厚さみたいなものは年々高まっている印象はあります。

Q:ヘルメットのカラーリングはどのように決めたのですか?
山本:元々違う色を使っていたのですけど、カートのときから黄色のヘルメット被っている時の結果が良いので、いろんなヘルメット被りましたが、やっぱり黄色が自分にとってはラッキーカラーというか、憧れていたセナの色でもありますし、黄色が自分にとって縁起がいいことにふと我に返ったときに気付きました。2013年からこの色にしています。
 ちょうどこの色にしてからチャンピオンを獲ったので、もうそこから変えられないし変えるつもりもないですね。ヘルメットって自分のひとつだし、黄色でこのデザインは山本だって覚えてもらう。印象づけるためにも変えるつもりはないですから、ファンの人にはもっと深く覚えてもらえるといいなと思います。

Q:フォーミュラのスタンディングスタートは得意だと思っていますか? 失敗談などありましたら教えて下さい。
山本:得意意識はなかったですけど、今のフォーミュラカーレースはスタートすると、仮に戦略をうまく立てていてもポジションを上げることはなかなかできなかったりします。そこで1番順位変動が大きいのがスタートなので、かなり力をいれて、どうやったらスタートをうまく決められるか、というのはここ数年念入りにやっています。
 そのおかげで最近は武器のひとつにはなりつつあるのかなという実感はありますよ。結果としては得意な方になるのかな。

Q:鈴鹿で行きつけのお食事どころ、いつも食べている食べ物がありましたら教えてください。
山本:よく行く焼肉屋さんがあって、そこのお母さんに会うのが楽しみです。よく通うようになったので、顔も覚えてもらえるようになって、そこに行くと鈴鹿に来たなという感じになりますね。

Q:開幕戦に向けての目標、そして、どんなレースを期待しているか教えて下さい。
山本:開幕まで2回4日間のテストがあって、そこでの速さも重要ではあるんですけど、気温がかなり違って、オフのテストは気温が低いなかで、でもレースになると気温が高い時期に戦うので、そのあたりの予測をしっかりとした上でクルマづくりをしっかりとして、あとは2種類のタイヤをどううまく使えるか、それと(レース)距離が伸びるという話も聞いているので、距離が伸びたときのレース戦略とかも、テストのうちからいろいろな確認ができたらいいなと思っていますし、開幕はすぐにやってくると思うので、しっかりと準備をしていきたいなと思います。

Q:今年のスーパーフォーミュラをどんなシーズンにしたいと思っているのか、教えて下さい。
山本:目標はひとつで、シリーズチャンピオンを獲ることが最大のミッションですけど、とは言ってもしっかりと勝ち星を挙げて、なおかつ取りこぼしのないレースをすることがチャンピオンへの近道です。
 去年は、それがなかなかうまくいかなかったですし、ここ3〜4年、(2013年に)タイトルを獲ってからのシーズンは優勝できても、安定して上位に居続けることができていないので、今年はそこをしっかりと上位で戦い続けることが大事だと思いますし、戦い続けなければ行けないと思っています。
ただ、今年で現行のクルマ(スーパーフォーミュラ14)が最後なので、みんなもデータは揃っているので、僕ら無限としてもしっかりとこれまでのデータが蓄積されてきているのでしっかりといいとこ取りをして、なんとしてでも今年タイトルが獲れるようにしっかりと腰を据えて1年間戦っていきたいと思います。
第8回 山本尚貴(TEAM 無限)選手に聞きました! 写真提供:Takashi Ogasawara

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