SUZUKA 2&4レース

JSB1000 第2戦 鈴鹿 レースプレビュー

JSB1000 第2戦 鈴鹿 レースプレビュー
 2018年シーズンの全日本ロードレース選手権が4月7日〜8日に栃木県・ツインリンクもてぎで開幕。国内最高峰のJSB1000クラスではYAMAHA FACTORY RACING TEAMの中須賀克行がレース1-2で優勝し、チャンピオン奪還へ向け大きなリードを築いた。JSB1000クラスの第2戦となる鈴鹿2&4レースではどのような戦いが待っているのか。

■開幕戦レース1から白熱のバトルが展開

 JSB1000クラスは、2018年シーズンから2レース制となり、8大会13レースとレース数が大幅に増えた。2017年シーズンまでは、1回のミスによりチャンピオン争いから外れる場合があったが、レース数が増えたことによりミスを挽回できる可能性が大きくなった。

 レース1、レース2のグリッド順を決める予選はタイムトライアル方式または、ノックアウト方式。開幕戦はタイムトライアル方式で行われ、セッション中のベストタイムでレース1のグリッドが、セカンドタイムでレース2のグリッドが決定する。

 また、開幕戦もてぎ、第2戦鈴鹿では鈴鹿8時間耐久ロードレースに出場するためのトライアウトが行われる。トライアウトは、開幕戦もてぎ、第2戦鈴鹿のレース1が対象で、もてぎでは上位0〜5チームに、鈴鹿では上位から最大13チームに鈴鹿8耐の出場権が与えられる。10年ぶりに復活したHondaのワークスチーム、Team HRCもこの対象で、基準を満たさなければ鈴鹿8耐に出場することは出来なくなってしまう。
 ウエットコンディションで行われ開幕戦もてぎの予選では、中須賀がベストタイム、セカンドタイム両方でトップタイムを記録し、ダブルポールを獲得した。

 予選後に行われたレース1では雨が止み、ウエットとドライが入り混じるミックスコンディションでレースがスタート。オープニングラップでは、Team HRCの高橋巧がポールスタートの中須賀からトップ奪い、序盤からワークス2チームの戦いに。
JSB1000 第2戦 鈴鹿 レースプレビュー
 3周目には中須賀が巧をとらえてトップに浮上。このまま中須賀がレースを支配するかと思われたが、ここに登場したのが後方から追い上げてきたMORIWAKI MOTUL RACINGの清成龍一だ。

 ひとつずつ順位を上げた清成は5周目に中須賀とサイド・バイ・サイドのバトルを展開。中須賀からトップを奪いレースをリードする。

 11周目までトップを走っていた清成だが、この周でハイサイドを喫しそうになりタイムをロス。中須賀が再びトップに浮上し、2番手清成、3番手巧という並びとなる。

 レース終盤に入ると、中須賀は独走態勢に突入。3番手の巧は20周目にはファステストラップを記録するほどの猛烈な追い上げで2番手の清成に迫っていった。

 21周目には巧が清成をかわして2番手に浮上。しかし、この時点でトップを走る中須賀からは大きな差があり、トップを追う周回数は残っていなかった。

 中須賀は単独走行のままトップでチェッカーを受け、開幕戦レース1を優勝で飾った。巧はHondaワークスチームのデビュー戦で2位表彰台を獲得し、鈴鹿8耐への出場権を手に入れた。清成は3位でフィニッシュし、全日本復帰後初の表彰台を獲得した。

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■レース2でTeam HRCにまさかの不運が

 日曜日のレース2は土曜日とは異なり、ドライコンディションでスタートを迎える。レース2のポールポジションは中須賀、2番グリッドには中須賀のチームメイトとなる野左根航汰。3番グリッドはヨシムラスズキMOTULの津田拓也という並びに。

 レース1で2位表彰台を獲得した巧は2列目4番グリッドから、3位表彰台を獲得した清成は10番グリッドからのスタートとなった。

 レース2で好スタートを切ったのは野左根。野左根はそのままオープニングラップを制し、2番手中須賀という並びに。Hondaワークスの巧も好スタートを切り、オープニングラップで3番手まで浮上したが、マシンからマフラーが脱落するというまさかのトラブルが発生。緊急ピットインを行い、優勝争いから脱落してしまう。その後、マシンは修復され、マシンのデータを残すために巧はコースへと復帰した。

 オープニングラップでトップにつけた野左根は4周目までレースをリードするが、5周目には中須賀にかわされ2番手に後退する。かわされた後も、野左根は中須賀に食らいつき、ヤマハワークスの2台が3番手以下を引き離していく。

 10周目に入ると中須賀がファステストラップを記録。2番手の野左根を引き離しはじる。その後、野左根は中須賀のペースについていくことができないものの2番手のポジションを守る。

 トップ2台の後方では、ヨシムラスズキMOTULの渡辺一樹とKawasaki Team GREENの渡辺一馬による3位表彰台争いが激しさを増す。レース終盤の21周目から一馬と一樹は何度も順位を入れ替え、激しいポジション争いを繰り広げながら最終ラップに入っていく。

 手に汗握る3番手争いを後方に置いて、中須賀は最後までトップを快走。2番手以下に約10秒の大差をつけてトップでチェッカーを受け、開幕戦でダブルポール・トゥ・ウインを飾った。序盤トップを走った野左根は2位表彰台を獲得し、レース2でヤマハワークスがワン・ツーフィニッシュを決めた。最後までその行方が注目された3位表彰台争いは渡辺一馬に軍配が挙がった。
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■第2戦鈴鹿からはヤマハとHondaのワークス対決が本格化か

 全日本ロードレース選手権第2戦として行われる鈴鹿2&4レースは最高峰JSB1000クラスのみの開催。土曜日は公式予選とレース1、日曜日はレース2の2レース制だ。周回数はレース1-2ともに18周で争う。

 また、第2戦鈴鹿のレース1でも開幕戦同様、鈴鹿8耐のトライアウトが行われる。Motorrad39の酒井大作、チーム阪神ライディングスクールの柳川明を含めた39台がトライアウトの対象となる。鈴鹿2&4レースでは、鈴鹿8耐の出場権をかけた争いに注目しても面白いだろう。

 開幕戦もてぎを終え、ヤマハワークスの中須賀がダブルポール・トゥ・ウインでランキングトップに。チャンピオン奪還に向け好スタートを切った。

 一方、Hondaワークスの巧は、レース1で2位表彰台を獲得したものの、レース2は不運に見舞われ、ノーポイントに。ランキング9位で開幕戦を終えたが、レース1の結果から無事に鈴鹿8耐への出場権を手にした。鈴鹿8耐への出場権を手にしたことにより、第2戦鈴鹿では開幕戦以上の攻めの走りでチャンピオン争いの挽回を図ってくるはずだ。
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 ランキング2位につけるのはKawasakiのエース、一馬。レース1では5位入賞、レース2ではヨシムラの一樹と激しいバトルのすえ、3位表彰台を獲得した。一馬は、Kawasakiで2年目のシーズンということもあり、ZX-10RRの理解も進んでいると自信をのぞかせている。もてぎに続き、鈴鹿でもワークスチームに迫る走りを見せてくれるだろう。

 ランキング3位につけているのはMORIWAKI MOTUL RACINGの高橋裕紀だ。開幕戦もてぎではトップ集団に加わり、上位入賞。2レースで確実にポイントを重ねた。チームメイトの清成も開幕戦でワークスチームに並ぶ走りを見せたことから、鈴鹿でもMORIWAKIのふたりがレースを大いに沸かせることは間違いないだろう。

 その他、打倒ワークスチームに燃えるヨシムラの津田拓也と一樹も、開幕戦で得たデータをもとに新型となって2年目を迎えるスズキGSX-R1000を開幕戦以上に進化させてくるはずだ。

 さらに、JSB1000ルーキー勢の前田恵助、水野涼や、雨の予選で強さを発揮したBMW駆る星野知也、タイヤをダンロップからブリヂストンに履き替え速さを取り戻しつつあるHondaの秋吉耕佑といったベテラン勢も上位争いに絡み、激しいバトルを繰り広げるだろう。

 開幕まで2週間を切った鈴鹿2&4レース。JSB1000の第2戦でチャンピオン争いをリードするライダーは誰になるのか。

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