SUZUKA 2&4レース

Hondaとヤマハによる『戦争』再び?ファクトリー同士の一騎打ちか

 2017年の全日本ロードレース選手権JSB1000クラスは、近年まれに見る混戦となった。その大きな要因となったのが、タイヤレギュレーションの変更だ。2016年まで16.5インチだったタイヤ内径が17インチに変更された。このたった0.5インチの差が日本のトップライダーたちに大きな変化をもたらしたのだ。

 0.5インチの差は見た目では大きな違いを感じることができないが、内径の変化により、タイヤと地面とが接地しないサイドウォールの面積が小さくなる。このためフロントタイヤのグリップ力が落ち、逆にリヤタイヤのグリップ力が強くなったため前後バランスが大きく変わった。

 2017年シーズンは、このマシンバランスの変化に苦しむライダーが多く見られた。特に苦しんだのが全日本5連覇を成し遂げた王者、ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームの中須賀克行だ。

 全日本6連覇がかかったレギュレーション変更初年度の2017年シーズン。フロント重視のセッティングを好む中須賀は、決勝レース中のフロントグリップの変化に苦戦。3レースをノーポイントで終え、チャンピオン争いから遠ざかった。

 中須賀の失速により、MuSASHi RT HARC-PRO. Hondaの高橋巧、ヨシムラスズキMOTULレーシングの津田拓也、Kawasaki Team GREENの渡辺一馬の3人が激しいチャンピオン争いが繰り広げられた。最終戦までもつれたタイトル争いを制したのはHondaの高橋で、悲願の最高峰クラス自身初チャンピオンに輝いた。

 その高橋は2018年シーズン、HondaのファクトリーチームであるチームHRCから参戦する。Hondaが全日本でファクトリーチームとして参戦するのは実に10年ぶりのことで、高橋の自身2連覇とともにHondaファクトリー復活のシーズンでタイトル獲得となるだろうか。

 ここで注目したいのはファクトリーチーム同士のガチンコ勝負だ。2015年に全日本でファクトリー参戦を復活させているヤマハ。エースライダーである中須賀は2017年シーズン前半こそ17インチタイヤに苦戦し転倒のレースが続いたが、第4戦オートポリス大会以降の6レースで5勝を挙げた。2018年シーズンは本来の中須賀の走りが戻ってくるとみていいだろう。その中須賀をHondaのエースライダーでありディフェンディングチャンピオン、高橋がどのように迎え撃つか。

 加えてこの2メーカーの争いにトッププライベーターチームから参戦する津田や渡辺、さらには2017年シーズンからヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームに起用された野左根航汰や2018年シーズンからJSB1000クラスにステップアップするMuSASHi RT HARC-PRO.の水野涼、ヨシムラからTeam 桜井ホンダに移籍した濱原颯道といった若手ライダーが上位に絡んでくることは間違いなく、興味はつきないところだ。

 また、2018年シーズンはレースカレンダーが刷新され、JSB1000クラスのレース数がこれまでの9レースから13レースへと増えた。開幕戦もてぎ大会に続き、JSB1000クラスは今大会も2レースが開催されることになる。このレース数増加はチャンピオンシップにどのような影響を与えるだろうか。

 2018年シーズンのJSB1000クラスのチャンピオン争いは、2017年シーズン以上に混迷を極めるかもしれない。シーズン前半戦の重要なレース、この第2戦鈴鹿大会は必見だ。

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